待つ人の気持ちは同じ
あなたは言った
待つ人の気持ちは同じだ と
本当に そうだろうか
待っていないあなたに
何がわかるというのだろう
待つ人は
見渡すかぎりの広い海を
漂っているよう
待つ人は
話したいことを心の奥に仕舞いこんで
確かめているよう
待つ人の気持ちは同じ
あなたは言ったけど
あなたは
待ったことがない
私はいつも
先にいるから
あなたが来るだろう場所に
2014年5月30日金曜日
2014年5月28日水曜日
なやみすぎて
なやんで なやんで
なやみすぎて
なにがなんだか わからないけど
ひとつのこたえ
もうひとつのこたえ
どちらでもいいと
おもいました
でも また
なやんで なやんで
なやみすぎて
もうひとつ こたえが
でてきてしまいました
あれ
もうじかんぎれ
どうしよましょう
こたえがでないから
あきらめましょう
なやみすぎて
なにがなんだか わからないけど
ひとつのこたえ
もうひとつのこたえ
どちらでもいいと
おもいました
でも また
なやんで なやんで
なやみすぎて
もうひとつ こたえが
でてきてしまいました
あれ
もうじかんぎれ
どうしよましょう
こたえがでないから
あきらめましょう
2014年5月27日火曜日
好きな人に会って
座布団を床において
古びた毛布を体に巻き付けて眠る人
私はそれを横目に
今から会う恋人に電話しようとしている
きのうは別の人と箱根の住宅地を歩きまわっていた
何度も電話をかけ直すが
繋がらない
雨のせいではないだろう
強い雨が先程から降り始め
側溝はあふれ始めている
テレビが警戒警報を告げる
座布団の人は
もう眠ってしまったのだろうか
家に帰って眠ればいいものを
タクシー代を惜しんで
店の床に寝ているのだ
女郎花の花が
店先で香っていた
私はなんとしても
好きな人に会って
この夜を
やり過ごさなくてはならない
2014年5月26日月曜日
貝殻と 私
砂浜に 埋めた 貝殻が
夢見て
私の 夢の中で
一緒になりました
波の音 と
朝焼けが 二人を
包んで います
貝殻と 私とは
いつか 愛しあったのでしょうか
きっと
そうに きまっています
いつか 愛しあったのでしょうか
きっと
そうに きまっています
2014年5月25日日曜日
よわいあなたをまもるために
よわいあなたをまもるために
わたしもよわくなりましょう
これでふたりはおんなじです
こわいゆめにおそわれるひは
こわいことをたくらみましょう
これできれめはありません
しろいきりがたちこめたなら
しろいふくででかけましょう
きりのなかでいきたえるでしょう
2014年5月24日土曜日
あいたいけれど
あいにいきたいけど
あいたくない
あいたくないけど
あいにいきたい
あいたいけれど
あうときっとドキドキする
ドキドキするから
あいにいきたくない
だけど
あっちゃった
あいにいくとちゅうで
あっちゃった
あってよかった
あわないなんてかんがえられない
いつかも
こんなことがあった
あれはずっとむかし
だけど
おんなじきもち
あいたいけれど
あいたくないきもち
あいたくない
あいたくないけど
あいにいきたい
あいたいけれど
あうときっとドキドキする
ドキドキするから
あいにいきたくない
だけど
あっちゃった
あいにいくとちゅうで
あっちゃった
あってよかった
あわないなんてかんがえられない
いつかも
こんなことがあった
あれはずっとむかし
だけど
おんなじきもち
あいたいけれど
あいたくないきもち
2014年5月23日金曜日
たねはおどる
ふっさふっさ
ふわふわ
たねをうえました
ジョウロでみずをあげて
すきなうたをうたいました
ちかちか
きんきん
ほしがでて
つちをしずかにてらしたら
たねがかおをだしました
ふっさふっさ
ふわふわ
ちかちか
きんきん
ふわふわ
たねをうえました
ジョウロでみずをあげて
すきなうたをうたいました
ちかちか
きんきん
ほしがでて
つちをしずかにてらしたら
たねがかおをだしました
ふっさふっさ
ふわふわ
ちかちか
きんきん
2014年5月22日木曜日
2014年5月20日火曜日
究極のディナー *「美味しんぼ」を意識してしまった(汗)
・パルマ産生ハム
・イタリア産サラミ2種
・自家製コッパ
・たっぷり野菜のカポナータ
・かぼちゃのスフォルマート
・ロシア風ポテトサラダ
・ロメインレタスのシーザーサラダ
・マグロのカルパッチョ
・ガーリックトースト
・季節の温野菜 バーニャカウダソース
・鶏肉のローマ風煮込み
・本日のパスタ
美味しそうな食事はいらない
あなたさえいてくれれば
そして
笑顔をこぼしながら食事している恋人たちを
レストランのウインドウ越しにながめて
街路樹がざわめく星空の下
この季節の香りで胸を満たそう
この季節の香りで胸を満たそう
そこには
お互いの香りが混ざっている
これが私達の究極のディナー
これが私達の究極のディナー
2014年5月19日月曜日
みちみちわたしが
いらないものを
すてにいく
みちみちわたしが
いなくなる
こないてがみを
まつよるに
だせないてがみを
かくします
すあしにサンダル
すなけって
ふるあめごとに
わすれてく
あきちのはなに
わらいかけ
まえをむいたら
ないたかお
2014年5月17日土曜日
ぼくが暗い目をしているのは
ぼくが暗い目をしているのは
瞳にさざなみを立たせないため
木陰に身を伏せて
太陽の熱を避け
風も気付かずに頭上を行き過ぎる
ぼくがあなたに近づかないのは
あなたに知られることなく
あなたを見つめるため
いつまでも見つめているため
あなたの何もかもを
吸い込んでしまうため
あなたとの間に物語を作るため
その方法を見つけるため
その奇跡を逃(のが)さないため
2014年5月16日金曜日
また夏が来る
まっていてください
待つ人がいない私を
と 小さな鳥に頼んで
外に出ると
懐かしい木の香りがした
もうすぐ夏なのだ
また
夏が来ることが
私はうれしい
あの輝いていた日々が
また私に訪れるだろうか
答えてくれるものはない
けれども
耳打ちしてくれるもの
チラチラと光って
合図してくれるものがあることに
私は
お礼を言いたくなった
ありがとう
ありがとう
待つ人がいない私を
と 小さな鳥に頼んで
外に出ると
懐かしい木の香りがした
もうすぐ夏なのだ
また
夏が来ることが
私はうれしい
あの輝いていた日々が
また私に訪れるだろうか
答えてくれるものはない
けれども
耳打ちしてくれるもの
チラチラと光って
合図してくれるものがあることに
私は
お礼を言いたくなった
ありがとう
ありがとう
2014年5月15日木曜日
仕事
彼は楊枝の先をとがらせる仕事しています
彼女はマッチ箱にマッチを詰める仕事をしています
二人はいつも一緒にランチを食べます
私の職場は二人とは遠いので
私はたまに仕事を休み
一緒にランチを食べに行きます
私の仕事は
針金を曲げてクリップを作る仕事です
2014年5月14日水曜日
ーーきょうの夢 5月14日
ハザードをつけた車の人が後ろのバスに注意される
男が「今日は碁盤の目の敵討ち」と言いながらスズメを次々に燃やす
見ると片方の手のひらに蜂蜜があり火がついている
ーーきょうの夢 5月14日
男が「今日は碁盤の目の敵討ち」と言いながらスズメを次々に燃や
見ると片方の手のひらに蜂蜜があり火がついている
ーーきょうの夢 5月14日
2014年5月13日火曜日
だれもまだ本に書いたことがないことを 彼は書いていました
だれもまだ本に書いたことがないことを
彼は書いていました
きのうの夕方のことですが
彼は
まだだれも
訪れたことがない島にいました
そこには何故か
木の椅子があって
天板がタイルで作られた机もありました
彼は
その場所にいました
(今はいませんが)
彼は
今までの人生ではなかったほど
スラスラと 万年筆で
革の表紙のノートに
書いていたのです
いま
彼がどこで何をしているかは
この文を書いている私にも分かりません
ただ
だれもまだ本に書いたことがないことを
彼が書いていたということを
知っているだけです
彼は書いていました
きのうの夕方のことですが
彼は
まだだれも
訪れたことがない島にいました
そこには何故か
木の椅子があって
天板がタイルで作られた机もありました
彼は
その場所にいました
(今はいませんが)
彼は
今までの人生ではなかったほど
スラスラと 万年筆で
革の表紙のノートに
書いていたのです
いま
彼がどこで何をしているかは
この文を書いている私にも分かりません
ただ
だれもまだ本に書いたことがないことを
彼が書いていたということを
知っているだけです
2014年5月12日月曜日
ネガイ
ミンナニテイル
ミンナオンナジ
スレチガウヒト
アルイテイル
キモチヲカカエテ
ニソクホコウ
アイハアルカ
スキナヒトハイルカ
キライナヒトハイルカ
アキラメテイルコトハ
ドンナコト?
スレチガウヒト
ニドトアワナイ
マタアッテモ
ワカラナイネキット
ミンナニテイル
ミンナオナジ
ジブンダケトクベツ
ココカラミテル
ミンナノコト
ワタシノキモチ
ワタシガミテル
ミテルワタシノキモチヲ
アナタ
オシエテヨ
アナタ
タスケテヨ
2014年5月11日日曜日
ことばでないものでかたるもの
ことばでないものでかたるもの
公園の錆びたベンチの上で
行きずりの風と一緒
目に入ってくる
下弦の月
ツツジが薄暗がりで色鮮やかに
たむろしているのは
いまの私たちとおなじ
誰もいない場所で語ること
原宿駅のホームにせり出した
神宮の杜の緑
その幾千枚の葉
ことばでないものでかたるもの
涙をこぼさずに眠りについたもの
さっき
表参道で行き交っていた人の群れ
ぬるい空気をかすめて
上空を飛来する
尖った鳥の嘴
公園の錆びたベンチの上で
行きずりの風と一緒
目に入ってくる
下弦の月
ツツジが薄暗がりで色鮮やかに
たむろしているのは
いまの私たちとおなじ
誰もいない場所で語ること
原宿駅のホームにせり出した
神宮の杜の緑
その幾千枚の葉
ことばでないものでかたるもの
涙をこぼさずに眠りについたもの
さっき
表参道で行き交っていた人の群れ
ぬるい空気をかすめて
上空を飛来する
尖った鳥の嘴
2014年5月10日土曜日
逃げた鳥
小さいころ
私が窓を開けて逃がしてしまった
妹の鳥が
森林の上空をさまよい飛んでいる
恨み言を言っているのかと思ったら
もうそんなことは言っていないよ
という
ほんとはずっと心配だった
きみのこと
だれにも言わなかったが
わすれることもなかった きみ
いま
太陽の下で
紙に書いて告白します
窓から逃げていったきみの生きる道は
どんなにか
変わってしまっただろう
私が窓から逃げ出したのは
きみのことがあったから
帰る窓は
なくなてしまったけれど
きみが恨んでないと知って
私もきょうから
恨み言を言わずに
生きてゆける
このまちの上空を
さまよい飛んで
私が窓を開けて逃がしてしまった
妹の鳥が
森林の上空をさまよい飛んでいる
恨み言を言っているのかと思ったら
もうそんなことは言っていないよ
という
ほんとはずっと心配だった
きみのこと
だれにも言わなかったが
わすれることもなかった きみ
いま
太陽の下で
紙に書いて告白します
窓から逃げていったきみの生きる道は
どんなにか
変わってしまっただろう
私が窓から逃げ出したのは
きみのことがあったから
帰る窓は
なくなてしまったけれど
きみが恨んでないと知って
私もきょうから
恨み言を言わずに
生きてゆける
このまちの上空を
さまよい飛んで
こまったもんだい
いぬをハグするおんなのひとが
いぬにかおをなめられている
きれいにけしょうをしていたが
はげてしまっている
わたしは
みてみぬふりをする
わたしはあんなになかのいいひともいなければ
いぬもねこもいない
あのなかのよさは
どこかいたいたしいとかんじてしまうから
ひとしきり
なめられおわったおんなのひとが
わたしにちかづいてきて
あいさつをする
さめたあいさつだ
わたしは
けしょうがはげたはだを
いたいたしくおもうが
おんなのひとは
それをきにしているようすがないので
わたしはじぶんだけがきをつかっていることに
いらいらしてくる
しかしかおではわらっているので
わたしはきっといやらしいにんげんになってしまっているのだ
なんということだ
いぬをはぐして
かおをなめられるおんなのひとのおかげで
わたしは
こころがくもってしまった
どうしたらはれるのだろう
いっこくもはやくおんなのひとからはなれて
すきなジェラードでもぺろつくか
あ まてよ
ジェラードのきもちにわたしいっしゅん
なってしまった
ああ
こまったものだ
いぬにかおをなめられている
きれいにけしょうをしていたが
はげてしまっている
みてみぬふりをする
わたしはあんなになかのいいひともいなければ
いぬもねこもいない
あのなかのよさは
どこかいたいたしいとかんじてしまうから
なめられおわったおんなのひとが
わたしにちかづいてきて
あいさつをする
わたしは
けしょうがはげたはだを
いたいたしくおもうが
おんなのひとは
それをきにしているようすがないので
わたしはじぶんだけがきをつかっていることに
いらいらしてくる
わたしはきっといやらしいにんげんになってしまっているのだ
いぬをはぐして
かおをなめられるおんなのひとのおかげで
わたしは
こころがくもってしまった
いっこくもはやくおんなのひとからはなれて
すきなジェラードでもぺろつくか
ジェラードのきもちにわたしいっしゅん
なってしまった
ああ
こまったものだ
2014年5月8日木曜日
ゆめのなか
ねむるとき
むねのなかが
そわそわして
それがいやだから
ずっとおきてあそんでいたいのに
だれかが
わたしを
ひきずりこんで
むねのなかが
そわそわして
わたしが
どこかへ
いってしまう
いきなりみえたのは
みおぼえのあるばしょ
だけど
みんな
いつもとどこか
ちがってる
わたしが
どこかからわたしをみている
これはゆめのなかなのか
たしかめてみたら
どうもゆめではないような
きがしてしまう
おきたあとに
かんがえてみると
やっぱりあれは
ゆめのなか
ゆめのなかのわたしは
わたしのなかで
ねむってしまったんだ
きっとねむるとき
むねのなかが
そわそわしたでしょう
むねのなかが
そわそわして
それがいやだから
ずっとおきてあそんでいたいのに
だれかが
わたしを
ひきずりこんで
むねのなかが
そわそわして
わたしが
どこかへ
いってしまう
いきなりみえたのは
みおぼえのあるばしょ
だけど
みんな
いつもとどこか
ちがってる
わたしが
どこかからわたしをみている
これはゆめのなかなのか
たしかめてみたら
どうもゆめではないような
きがしてしまう
おきたあとに
かんがえてみると
やっぱりあれは
ゆめのなか
ゆめのなかのわたしは
わたしのなかで
ねむってしまったんだ
きっとねむるとき
むねのなかが
そわそわしたでしょう
2014年5月7日水曜日
か行の歌
きってをはって
てがみをだした
きっとへんじは
こないでしょう
きっぷをかって
このまちにきた
きみとは
けんかばかりです
きいてほしくて
でんわをかけた
きらわれそうで
すぐきった
きつねのこども
きままにさんぽ
きいろいこすもす
コンコンコン
てがみをだした
きっとへんじは
こないでしょう
きっぷをかって
このまちにきた
きみとは
けんかばかりです
きいてほしくて
でんわをかけた
きらわれそうで
すぐきった
きつねのこども
きままにさんぽ
きいろいこすもす
コンコンコン
2014年5月6日火曜日
アミーゴ シルブプレ
アミーゴって
ぼくは いった
いみは わからないけど
ごろにゃーごって
コジイが いった
ぼくには
いみは わからないけど
シルブプレって
ぼくは わらいながら いった
ぴちょぴちょぴーって
ピーニョがいつものように いった
ごはんできたわよって
ママがきて いった
ぼくは
いただきますって
スプーンをもっていった
テレビが
うたをうたってた
おちゃわんが
かちかちっていった
ぼくは いった
いみは わからないけど
コジイが いった
ぼくには
いみは わからないけど
ぼくは わらいながら いった
ぴちょぴちょぴーって
ピーニョがいつものように いった
ママがきて いった
ぼくは
いただきますって
スプーンをもっていった
うたをうたってた
おちゃわんが
かちかちっていった
2014年5月5日月曜日
おさるのべんとう
おさるのべんとう
なかみはなあに
のぞいてみよう
おいしそう
しろいごはんに
おかかにうめぼし
こげめのついた
たまごやき
ぼくのべんとう
おやつはなあに
らっぷにつつんだ
ばななはんぶん
おさるとおなじ
だけどおさるは
まるまる1ぽん
ぼくははんぶん
さびしいな
さっちゃんの
うたといっしょだ
おさるはいいな
2014年5月4日日曜日
森の化石
森が白い球を隠し持っている
初夏の日
私はそれに気づいた
森は青い空を背景に
森のような顔をして
佇んでいる
(森は自分が森ではないと
自ら思おうと努力していた)
森は
人の眼を信じていないので
高をくくって
堂々と なし崩して
白い球を高く掲げている
森は油断し
木々に注意をうながすこともしない
昔はそうではなかったのだが
森は淡い夢を見ている
その白球を
あの恐ろしい強打者めがけて投げ込むことを
投げ込まれた白球は打者が翻弄する隙間もないほど速く
おそらく音速で捕手のミットに収まる
その一部始終を
私は目撃するだろう
森は完全に敗北するだろう
森としての役目は
その時終わる
森の木々は
もうただの木の一本一本となり
化石とともに
地に横たわる道しか残されていない
初夏の日
私はそれに気づいた
森のような顔をして
佇んでいる
(森は自分が森ではないと
自ら思おうと努力していた)
人の眼を信じていないので
高をくくって
堂々と なし崩して
白い球を高く掲げている
木々に注意をうながすこともしない
昔はそうではなかったのだが
その白球を
あの恐ろしい強打者めがけて投げ込むことを
投げ込まれた白球は打者が翻弄する隙間もないほど速く
おそらく音速で捕手のミットに収まる
私は目撃するだろう
森は完全に敗北するだろう
森としての役目は
その時終わる
森の木々は
もうただの木の一本一本となり
化石とともに
地に横たわる道しか残されていない
2014年5月2日金曜日
名もない命として
空気が閉じ込められた
一粒の氷
グラスの中で揺らすと
心地よい音がする
私も
心地よい音で
鳴りたいと思う
遠い雷雲から落下した滴が
地を這って希った果てない夢を
この喉で受け止めて
声にしたい
星空の電波で
この星の人に伝えたい
人としてではなく
名もない命として
一粒の氷
グラスの中で揺らすと
心地よい音がする
心地よい音で
鳴りたいと思う
地を這って希った果てない夢を
この喉で受け止めて
声にしたい
この星の人に伝えたい
人としてではなく
名もない命として
2014年5月1日木曜日
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