はなびらのかげに
かくれて
めをつむり
こわいことが
おわるのを
まっています
すると
いいかおりが
わたしに
しらせてくれます
もう
こわいことは
おわった と
わたしは
めをひらいて
はなびらのかげから
でていきます
でんでんむしが
うしろから
ながめています
こわいことはもうおわり
そこには
いいかおりのくうきが
あるだけです
わたしは
はなはつよくて
すごい とおもいました
でも
ちいさなはなのたねが
まだ わたしのぽけっとのなかで
めをつむってふるえていました
ミミナガペンギンがとおせんぼしていた
ぼくはオナラをしにあっちへいきたいのに
オナラはひっこんでしまった
そしたらミミナガペンギンがしゃっくりしはじめた
ぼくはくまざさのあはっぱで
ミミナガペンギンのみみをこちょこちょした
するとミミナガペンギンはのたうちまわって
わらうのをこらえてた
うえのほうからおならのおとがきこえた
ペリカンきょうだいがそらをとんでいた
ぼくはしゃっくりしたくなったが
がまんした
ベランダに放ってあった古い木の椅子と
1年ぶりに咲いたチューリップが
気持ちよさそうに
いっしょに日差しを浴びている
いつの間に
仲良くなったの?
言葉をしゃべらないものどうし
どうやって仲良くなったの?
友だちとけんかした日
心のなかに
空を取り込んだ
目を瞑ると
そこに青空が広がり
ゆっくり息を吸うと
雲が風に流れはじめた
静かにしていると
時間も佇んだ
頭をを回すと
宇宙が転がって
夜の星と昼の太陽が渦巻いた
心のなかに
自分もとりこんだ
見渡す限りの草原を駆けて行き
丘から世界を見渡した
地平線が空と地との境界を記していた
心を手にとって
柔らかさを確かめた
少し固かったので
揉みしだいて柔らかくした
頬が緩み
目から涙が落ちた
舌先で波が打っていた
海鳥が飛び交い
私は小舟を海に浮かべ漂よった
心の空に
花火が打ち上がった
昼間なのに
まばゆい光の輪が広がった
」
」
」
」
」
」
」
」
」
」
」
」
ある夕
急な階段を降りたところにあなたは立っていた
私が声をかけようとしたら
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^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
あなたはサッシを開けて庭の細い道を
うさぎのように逃げていった
あれから
あなたの姿を見ない
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同じような毎日が続いた
私は再び
階段を降りてあなたを見つけようとしたが
階段を見つけることができなかった
ひとのゆめにでてきて
ねむってしまう
ねむりおとこ
ねむりおとこが
でてくると
みたひとは
ねむれなくなる
それは
ねむりおとこは
ねむりおとこをみたひとのかわりに
ねむってしまうおとこだから
だが
ねむりおとこをみたひとは
おきているとき
ねむりおとこのことを
おもいだせない
ねむりおとこは
みたひとがねむらなくても
みたひとのかわりに
ねむってしまう
たまに
ねむりおとこが
どこかにでかけると
ねむりおとこをみたひとは
ねむれる
ねむりのさかを
きゅうこうかして
ねむりにおちてゆく
そして
ねむりおとこのことを
おもいだして
こわくてふるえる
ねむりおとこが
かえってきませんように
といのる
いのりながら
ゆめをたてつづけにみる
そして
めをさます
いや
はんたいだ
ほんとうは
いま
ねむりにおちたのだが
それに
きづくことはない
↑
ここにある
ねむりおとこの
しゃしんが みえますか
みていたの?
きんぎょ
ひかるあぶくの
ネックレスくれるのね
しってたの?
きんぎょ
ないてたとき
よこむいてくれてたよね
はなそうよ
きんぎょ
こいをしたら
わすれてしまいそうだから
あいさつを
きちんとしなさい
何度となく言われてきた
ひとにやさしくしなさい
猫なで声で
つらそうな人に話しかけたりした
人に迷惑をかける生き方だけは
してくれるな
意味は分からなかったけど
はい、と応えて頷いた
ものごとを悪い方向に
考えちゃいけない
狭く考えればいいのか
目上の人も
そうでない人も
私に意見を言う
言われた瞬間
私はそれが何を意味しているのか
分からないことが多い
けれど
なんとなく誤魔化しながら
答えがないまま生きている
いい気になるなよ
うれしいことがあった時
父が言った
悲しい別れがあったとき
私は涙を抑えて
何食わぬ顔をして
いつもの道を歩いて行った
つらいことにもよくたえてきた
ごほうびに
もくもくした
くもをあげよう
このくもは
あなただけの くも
みんなには ないしょだよ
あしたのあさ
めをさましたら
くもは あなたのの
こころのなかで
ただよって うえから
あなたをながめている
かなしいときは
あめをふらして
あなたを バリアにとじこめてくれる
しんじるかい?
しんじなくてもいいけど
ごほうびのくもは
もう そこにあるよ
わたしのこころは
あひるのかたち
すいへいせんを
かかえてる
わたしのゆめは
あひるのかたち
はねをひろげて
ひかってる
わたしのみらいは
あひるのかたち
きいろいくつで
はしってく