爽やかな朝を迎えたいと
思っています
爽やかな朝はやってきますか
いいえ
きょうは
やってきません
2013年10月30日水曜日
2013年10月29日火曜日
くせ
こぶしをつくって
人差し指の横腹を噛む
おいしいお肉を食べなさい
指だって痛くはないよ
痛キモチいい感触だろ
歯も指も覚えている
自分の脳が
どう感じたか
歯と指は
意外と
仲がいい
爪は最近
思い出してもらえない
その分
ネーリストといつも見詰めあっているから
2013年10月28日月曜日
心 〜滝に打たれている〜
滝の音が耳についていて離れない
視線はウインドウ越しの道を見ているが
心は方々をさまよい
波打ち際や渓谷を行く列車や高校の夏の明るい教室や
恋人に別れを告げられた喫茶店や様々な場面で向き合った人びとの表情を
光速で辿るが
耳は滝の音と
今いる場所の音の中に動かずにいる
それを証明しようとするように
視覚もここにいて
ただ今を見つめている
心だけが
私の事情に関係無く心を乱して
自らでかけて行く
この時心は一つではないと心は悟っていた
視線はウインドウ越しの道を見ているが
心は方々をさまよい
波打ち際や渓谷を行く列車や高校の夏の明るい教室や
恋人に別れを告げられた喫茶店や様々な場面で向き合った人びとの表情を
光速で辿るが
耳は滝の音と
今いる場所の音の中に動かずにいる
それを証明しようとするように
視覚もここにいて
ただ今を見つめている
心だけが
私の事情に関係無く心を乱して
自らでかけて行く
この時心は一つではないと心は悟っていた
2013年10月27日日曜日
鶴脱臼(つるだっきゅう)ホテルへようこそ ほか
『鶴脱臼(つるだっきゅう)ホテルへようこそ 』
母娘の信頼がくじけそうになったときには
鶴脱臼ホテルへようこそ『瓦礫の下敷きになりました』
八階の床が崩落し
七階で私は瓦礫の下敷きになりました
掃除のおばさんが発見してくれて
瓦礫をどけてくれましたが
私には約束があったので
すぐに約束の場所へと向かいました
『北海道にあります』
北海道にあります
自動車教習所は雨で泥濘んでいます
近くの駅は災害で壊れたまま
駅舎は傾いたままです
『歩きながら飲め』
屋外広場での昼食会は終わっていました
友だちが茶を注いだ茶碗を茶托にのせそれを四つかかえて追いついてきました
もう自動車教習所へと歩き出しているのに
歩きながら飲もうというのです
2013年10月26日土曜日
えらいひとは
えらいひとは
なぜえらいのか
えらくないわたしは
かんがえます
えらいひとに
なりたくないと
なれないわたしは
おもいます
えらいひとは
ほかのえらいひとを
だいじにするのは
なぜでしょう
えらいひとは
みんなのじんせいに
よろこびをあたえます
かなしみとおなじくらい
えらいひとは
それでもいきることには
いみがあると
おしえてくれます
えらいひとは
なんのために
えらいひとを
やっているのでしょう
えらくないわたしは
なんのために
えらくないひとを
やっているのでしょう
2013年10月25日金曜日
2013年10月24日木曜日
庭の木々が
庭の木々が私を見ていた
あの時は気づかなかった
五月に花びらを落としたモクレンが
そのことを忘れようとして
私に視線を投げかけてきた
あの時は分からなかった
私には何もしてあげられない
木々の上の空から
雲が私を見て
待ちきれないという様子で
去って行った
だが本当は
私の方が待ちきれなかった
私はすぐに意味もなく立ち上がり
身支度を始めたから
あの時は知らなかった
私がいないところで起こっていたこと
それを知らせようと
周りのものたちが働きかけてくれていたこと
私は何も知らなかった
いまも屋根の上に雨が降り注ぎ
テーブルの上のコーヒーカップが微かに湯気をたてている
いま私が何を知るべきなのか
指先から文字は生まれ続けるが
私は何も気づかなかった
私は何も気づけなかった
あの時は気づかなかった
五月に花びらを落としたモクレンが
そのことを忘れようとして
私に視線を投げかけてきた
あの時は分からなかった
私には何もしてあげられない
木々の上の空から
雲が私を見て
待ちきれないという様子で
去って行った
だが本当は
私の方が待ちきれなかった
私はすぐに意味もなく立ち上がり
身支度を始めたから
あの時は知らなかった
私がいないところで起こっていたこと
それを知らせようと
周りのものたちが働きかけてくれていたこと
私は何も知らなかった
いまも屋根の上に雨が降り注ぎ
テーブルの上のコーヒーカップが微かに湯気をたてている
いま私が何を知るべきなのか
指先から文字は生まれ続けるが
私は何も気づかなかった
私は何も気づけなかった
2013年10月23日水曜日
永遠の住処
夢の中でしか行くことができない場所を見つけた
水辺にちょうどいい窪みだってある
持っていないものは何でも借りられる
ここにいれば誰もがやさしくしてくれる
バカにしてののしってくる者もいない
鼻につく見栄っ張りも見ることがない
それできみは
ここにいることにした
どこへも帰ってゆく理由はない
枯れた草花を焚いているので悪い虫もよってこない
生々しい問題はなにもないここは
永遠のきみの住処
疑わなければ消え去ることがない
きみがひとりでいるところ
2013年10月22日火曜日
ヤマトタケル
ヤマトタケル
ヤマトタケル
これは呪文です
ヤマトタケル
ヤマトタケル
ヤマトタケル
に遭遇したことはありませんその憶えはありません
ヤマトヤマトヤマトタケル
ヤマトタケル
いまは悶々として苦しくても電話するのは流行りません
重たい話題は禁止です
ヤマトヤマトヤマトタケルヤマトタケルヤマト
スピリチュアルな話題に変換して
せめて少しだけでも話します挨拶代わりに
ヤマトタケルヤマトタケル
それでも彼女は友だちに次々と電話していきます
切られても嫌われてもその方が楽だと気づきましたから
クラウドにはいい写真が増えました魅力的な自分の写真も
時間は味方してくれます世間よりはやさしい
しかし神様の味方をしようとしても神様は暗闇に隠れてばかり
ヤマトタケルヤマトタケルヤマトヤマトヤマトタケルタケルヤマト
それだからふて腐れて加速度を付けて毎日夢の中に落ちていきます
だれも文句を言うことはできません好きにできます
夢の中から戻るときに戦争ゲームのように現実と勝負します
絵札をたんまり仕込んできているのでまず現実に負けることはありません
ヤマトタケルヤマトタケル
ヤマトタケルヤマトタケルヤマトヤマトヤマトタケルタケルヤマトヤマトタケル
何回でも何遍でも繰り返しますその間は老けません
ヤマトタケル
さて要らないものは喜ぶ知人に送りつけましょう
役立たずの冠をかぶった醜いハリボテくんは火にくべてお祈りしましょう
ヤマトタケルヤマトタケルねえそれでいいんだよね
2013年10月21日月曜日
アタマとココロ
となりどうしのアタマとココロ
うまくやってはくれまいか
うまくやってはくれまいか
だましあうのはやめにして
いやみいうのはあとにして
いやみいうのはあとにして
うまくやってはくれまいか
となりどうしのアタマとココロ
どちらがえらいこともない
きずつけあうのはなんせんす
たまにけんかもいいけれど
うまくやってはくれまいか
おねがいだから
おふたりさん
となりどうしのアタマとココロ
どちらがえらいこともない
きずつけあうのはなんせんす
たまにけんかもいいけれど
うまくやってはくれまいか
おねがいだから
おふたりさん
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