寒い風は君に何を語る
寒い風に君は何を祈る
寒い風が春を運び来るか
寒い風はただ吹き荒れるのみ
寒い風は君に何を語る
寒い風に君は何を祈る
寒い風はただ吹きゆくのみ
寒い風は心に灯を点すのみ
寒い心に君は何を告げる
寒い風が寒い心と触れ合い
友だちだと自覚する
2013年1月17日木曜日
2013年1月16日水曜日
寝心地が悪いのは・・・
きょうの風は大丈夫です
海で生まれ波を蹴り砂浜と森を抜け
雪の積もった屋根を越えて
やってきましたが
怪しいものには触らなかった
顔という丸い大地にきて
そのカラダのなかにも
分かれて入っていった
少女は産毛をふるわせて
何かをしていた
きのうの風は
だめでした
悪いものを含んでいた
怪しいものに触ってしまった
風は素直だから
そのうえ
気まぐれ風まかせだから
気づいていない
運んでは行けないものがあると
と
人は風のせいにして
風の強い夜には
寝心地が悪い
2013年1月15日火曜日
2013年1月14日月曜日
道を湿らせて
川沿いの道を歩いた
本社の秘書たちは思い思いに
愛しい人を待っていた
社長は人間が
空き缶をかぶったようなものだ
空き缶の中の
剥かれたトマトは
震えながら恋人の体内に入ることを
夢みている
見知らぬ発情した男と
川沿いですれ違い様にガキーンと視線がぶつかった女は
カワラヒワの背中の水はけに
嫉妬しているが
互いに欲する男の前では
すぐさましっとりする
そして
川沿いの乾いた道を
湿らせて帰っていく
本社の秘書たちは思い思いに
愛しい人を待っていた
社長は人間が
空き缶をかぶったようなものだ
空き缶の中の
剥かれたトマトは
震えながら恋人の体内に入ることを
夢みている
見知らぬ発情した男と
川沿いですれ違い様にガキーンと視線がぶつかった女は
カワラヒワの背中の水はけに
嫉妬しているが
互いに欲する男の前では
すぐさましっとりする
そして
川沿いの乾いた道を
湿らせて帰っていく
2013年1月13日日曜日
寂しい私を
沈んだ太陽を追いかけて
遠くの空に鳥の影が消えていきました
きょうの空は
いつかみたあの空とつながっていて
寂しい私を手招きします
過去は私の味方でしょうか
密かに隠しておくつもりでいて
そのことさえ忘れてしまった宝物が
今もどこかで光り
うずいているのでしょうか
遠くの空に鳥の影が消えていきました
きょうの空は
いつかみたあの空とつながっていて
寂しい私を手招きします
過去は私の味方でしょうか
密かに隠しておくつもりでいて
そのことさえ忘れてしまった宝物が
今もどこかで光り
うずいているのでしょうか
2013年1月12日土曜日
僕が憶えていることを
僕が憶えていることを
母は憶えていない
母が忘れた辛いことだけ
僕も忘れてしまおう
父がやっていたことを
僕は斜めにみていた
僕がやったことを
父はいつもまっすぐみていた
愛する人の笑顔を
僕は大切にしようとした
僕を愛する人は
僕のすべてを守ろうとした
2013年1月11日金曜日
ひとりぼっちの命
ひとり
ひと ひとり
ひとりで生まれ
ひとりで死んでゆく
生きている時に
抱擁し合ったあのひとも
ひとりで死んでゆく
命はこの世の中で徘徊しているだけ
だれも死の門に入ることはできない
その門の向こうには
死が蹲って夢を見ている
ひとはいない
命も入ることはできない
私は生きて
いつか死ぬ
だが死の門に入るのは
私の中の死の部分だけ
それは影のようなもの
体は燃やされ土になっても
命は残り彷徨
死だけが他人事だ
いつか出会った他の命に
すまないと泣き崩れて詫びたくても
昔の記憶を命は辿れないから
もうなかったことにされてしまう
死は身じろぎもしない
私が寝返りをうっているあいだも
息さえしていないのだから
ひと ひとり
ひとりで生まれ
ひとりで死んでゆく
生きている時に
抱擁し合ったあのひとも
ひとりで死んでゆく
命はこの世の中で徘徊しているだけ
だれも死の門に入ることはできない
その門の向こうには
死が蹲って夢を見ている
ひとはいない
命も入ることはできない
私は生きて
いつか死ぬ
だが死の門に入るのは
私の中の死の部分だけ
それは影のようなもの
体は燃やされ土になっても
命は残り彷徨
死だけが他人事だ
いつか出会った他の命に
すまないと泣き崩れて詫びたくても
昔の記憶を命は辿れないから
もうなかったことにされてしまう
死は身じろぎもしない
私が寝返りをうっているあいだも
息さえしていないのだから
2013年1月10日木曜日
中身は何が入っているの?
中身は何が入っているの?
からから音がするのはどうして?
難しい事ばっかりいっていないで
ライオンの首に縄をつけてきなさい
雪が降る日にライオンは
気が狂って暴れだし
こんなはずじゃなかったと嘆いてる
からから音がするのはどうして?
難しい事ばっかりいっていないで
ライオンの首に縄をつけてきなさい
雪が降る日にライオンは
気が狂って暴れだし
こんなはずじゃなかったと嘆いてる
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