古い建物の窓から乗り出して
あなたは電話しているけれど
その建物が完成したときのことを
あなたは知らない
あなたのママは
まだあなたを産んでいなかったし
あなたのパパは
まだ知らない外国の人と付き合っていた
あなたが生まれた時
その建物は
もう生まれて20年が過ぎていた
建物は
完成したときのことをよく覚えている
オーナーのオジさんが初めて建てた建物だったから
友人知人関係者たちが集まって
お酒を飲んで
それはそれは大騒ぎしたものだと
オーナーのオジさんは
希望に胸を膨らませ
翌日
なんと結婚を申し込んだのだ
多くの人たちが
ピカピカの建物をたたえた
オジさんは
新しいお嫁さんを思いながら
くる日もくる日も
建物を大事にメンテナンスした
だから
建物は大活躍して
入居者を喜ばせ
オジさんに富をもたらした
そのオジさんも
いまは
もうここに
来ることはなくなってしまった
あなたは
窓から
雲が敷き詰めれた空や街の景色を
見るともなく見て
色んな表情を作りながら
電話している
くすんだ外壁から
あなたの鮮やかな色と優しい曲線が輝き
私は目を奪われている
建物は
オジさんのことを思っているが
窓から乗り出しているあなたのことも
きっと好きだ
私は
この建物に新しい風景を見出している
どこかに芽生える私の希望を
この建物に
重ねられるから
何もかも失った私には
希望の姿が眩しいほどに
よく見えるのだ
2011年9月16日金曜日
2011年9月15日木曜日
十年前の九月十五日に書いたもの
あしたのあしたはあさって
あさってのあさってはやのあさって
あさってのきのうはあした
あしたのおとといはきのう
きのうのしあさってはあさって
あさってのおとといはきょう
あしたになったら
どうなるだろう
じゅうねんごになっても
あしたはあしたかしら
あさってのあさってはやのあさって
あさってのきのうはあした
あしたのおとといはきのう
きのうのしあさってはあさって
あさってのおとといはきょう
あしたになったら
どうなるだろう
じゅうねんごになっても
あしたはあしたかしら
2011年9月14日水曜日
愛を続ける
庭からは見えないんだ
橋からも見えない
木々の隙間からも見えない
テニスコートの向こうにも
風が渦巻いている場所にも
見えない
想像して
耳を澄ましても
聞こえないんだ
遠くの雑踏の中にも
子供たちのはしゃぎ声や
誰かを呼ぶ声の後ろからも
聞こえてこないんだ
触れないんだ
手を伸ばしても
近づいても
向かい合わせになっても
触れられないんだ
そこにいても
目を合わせても
触れられないんだ
橋からも見えない
木々の隙間からも見えない
テニスコートの向こうにも
風が渦巻いている場所にも
見えない
想像して
耳を澄ましても
聞こえないんだ
遠くの雑踏の中にも
子供たちのはしゃぎ声や
誰かを呼ぶ声の後ろからも
聞こえてこないんだ
触れないんだ
手を伸ばしても
近づいても
向かい合わせになっても
触れられないんだ
そこにいても
目を合わせても
触れられないんだ
2011年9月13日火曜日
2011年9月12日月曜日
片思いの月
月を見上げながら歩いていたら
道に迷ってしまった
こんなときに
旅先から
愛するあなたに電話するのは
やめよう
きっとあなたも
道に迷っているに
違いないから
月からみれば
2人は一緒も同然
いつも会うカフェの
飾り物の風見鶏が
青く光って見えている
また
あそこで
一緒にすごすんだ
そのとき
私は片思いの月
悲しくて身を細らせている
道に迷ってしまった
こんなときに
旅先から
愛するあなたに電話するのは
やめよう
きっとあなたも
道に迷っているに
違いないから
月からみれば
2人は一緒も同然
いつも会うカフェの
飾り物の風見鶏が
青く光って見えている
また
あそこで
一緒にすごすんだ
そのとき
私は片思いの月
悲しくて身を細らせている
2011年9月11日日曜日
2011年9月10日土曜日
これも性格
ぼくのほっぺは
ふくらんでいる気がする
こんなにふくらんでいなくても
いいのに
おまけに拳はまるい気がする
熊に近い形に見える
体もずんぐりムックリしている気がする
下手するとムッツリナントカだ
だから
自分と似ていない形にあこがれるとすると
すらっとした細身で
ほっぺはスッキリしている形
ということになる
また
オタクで小心者
見栄っ張りでワガママ
自分が大事で
イベント好き
詩人を気取りたがり
特別感をもとめる
人を驚かすのが好きで
驚かされるのは嫌いな
気がする
とすると
同じように
社交的で勇気があり
素直で親切
特別なものを求めず
見栄を張らず自然体
人を驚かせない
性格に惹かれる
ということになる
そんなことを考えていたら
自分の形や
性格をなおしたほうがいいと
思えてきた
そして
いつものように
考えるのをやめてしまう
これも性格
ふくらんでいる気がする
こんなにふくらんでいなくても
いいのに
おまけに拳はまるい気がする
熊に近い形に見える
体もずんぐりムックリしている気がする
下手するとムッツリナントカだ
だから
自分と似ていない形にあこがれるとすると
すらっとした細身で
ほっぺはスッキリしている形
ということになる
また
オタクで小心者
見栄っ張りでワガママ
自分が大事で
イベント好き
詩人を気取りたがり
特別感をもとめる
人を驚かすのが好きで
驚かされるのは嫌いな
気がする
とすると
同じように
社交的で勇気があり
素直で親切
特別なものを求めず
見栄を張らず自然体
人を驚かせない
性格に惹かれる
ということになる
そんなことを考えていたら
自分の形や
性格をなおしたほうがいいと
思えてきた
そして
いつものように
考えるのをやめてしまう
これも性格
2011年9月9日金曜日
詩人のスーパーカー
これは
ぼくが作った電気自動車なんだ
とその詩人は言った
*これは、最終行にもってきてもいいかな
巨きな会場の床一面に
テストコースが設置されている
きょうは昼の生番組で
スーパーカーを披露することになった
サングラスを掛けた司会者が
ゲストを呼び込む
私も一足遅れて一緒にでる
サポート役だからだ
さっきまで
会場内のレストランで打合せをしていたときには
客はまだ少なく
白けたらどうしよう という感じだったのに
いつの間にか二階の上のほうまで客はが入り
心配は別の心配に変わった
盛大な拍手と歓声に
圧倒され
失敗が怖くなったのだ
スーパーカーは
ゴーカートのようなおおきさで
床は紙でできている
ボディは夏休みの宿題と同じ
牛乳パックで作ってあるが
仕上げに凝ってある
ドライバーと
後部座席にもう1人乗れるが
きょうは
車の不具合を調整する使命で
私が同乗する
コマーシャルが終わり
サングラスの司会者がスタートを盛り上げた
ついに
走り始めた
だかあろうことかすぐに
ボディがしなって
よじれて失速した
2人でよじれを直しながら
平静を装い
走り続けようと
必死になった
実況のアナウンスが盛り上げようとしているが
無理だ!
いったいどこが
スーパーカーなのだ
といった様相だ
そのとき
ドライバーが振り向いて
後ろに設置された
ちいさなワイヤレスカメラに向かって
カメラ目線で言った
これは
ぼくが作った電気自動車なんだ
ぼくが作った電気自動車なんだ
とその詩人は言った
*これは、最終行にもってきてもいいかな
巨きな会場の床一面に
テストコースが設置されている
きょうは昼の生番組で
スーパーカーを披露することになった
サングラスを掛けた司会者が
ゲストを呼び込む
私も一足遅れて一緒にでる
サポート役だからだ
さっきまで
会場内のレストランで打合せをしていたときには
客はまだ少なく
白けたらどうしよう という感じだったのに
いつの間にか二階の上のほうまで客はが入り
心配は別の心配に変わった
盛大な拍手と歓声に
圧倒され
失敗が怖くなったのだ
スーパーカーは
ゴーカートのようなおおきさで
床は紙でできている
ボディは夏休みの宿題と同じ
牛乳パックで作ってあるが
仕上げに凝ってある
ドライバーと
後部座席にもう1人乗れるが
きょうは
車の不具合を調整する使命で
私が同乗する
コマーシャルが終わり
サングラスの司会者がスタートを盛り上げた
ついに
走り始めた
だかあろうことかすぐに
ボディがしなって
よじれて失速した
2人でよじれを直しながら
平静を装い
走り続けようと
必死になった
実況のアナウンスが盛り上げようとしているが
無理だ!
いったいどこが
スーパーカーなのだ
といった様相だ
そのとき
ドライバーが振り向いて
後ろに設置された
ちいさなワイヤレスカメラに向かって
カメラ目線で言った
これは
ぼくが作った電気自動車なんだ
2011年9月8日木曜日
!
雨が降り
あたり一面が濡れた
あなたの頬に
マイナスの記号をつけたら
いままで生きてきた人生が
幸せになるか
不幸になるか
もし不幸になるなら
マイナスの記号は
不幸が訪れるときまで
とっておこう
雨があがり
地上に湿った風が吹き
見渡す限りの
光る街が現れ
海と地続きになる
風に置き去りにされた私は
どんな符号を待っているのか
あたり一面が濡れた
あなたの頬に
マイナスの記号をつけたら
いままで生きてきた人生が
幸せになるか
不幸になるか
もし不幸になるなら
マイナスの記号は
不幸が訪れるときまで
とっておこう
雨があがり
地上に湿った風が吹き
見渡す限りの
光る街が現れ
海と地続きになる
風に置き去りにされた私は
どんな符号を待っているのか
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