わたしはいなくてもいいひと
いないほうがいいひと
ひつようとしてくれているひともいるが
きらっているひともいる
かみさまにいかされているが
また
かみさまにみすてられてもいる
いきているめんどうが
つみかさなる
とうひしたいおもいが
ながれこんできて
こきゅうができなくなる
きべんのきりくちから
ちがながれて
とまらない
みつめることはできるが
うごくことはできない
とおくのみかづきが
だぶってみえる
わたしのめでは
もうくっきりとみられない
おもいでがあふれて
こぼれだす
へやのゆかが
つかいものにならなくなる
いきていきたいひとが
しにたいひとをひはんする
ひはんにあたいする
とおもう
はるのくうきは
あたたかくて
にんげんのあたまをひやせない
まんかいのさくらとともに
ちるのだけは
さけたいものだ
せめて
つきのでていないよるに
できれば
まちのくらがりで
いっしゅんのひかりをはなち
きえさりたいもの
2011年4月7日木曜日
2011年4月6日水曜日
質問するよりも
どこの誰に
質問したらいいのか
さっきから考えている
校庭のテニスコートの金網のもっと向こうにある
鉄の柱が
気になる
一部を黄色く塗装された仮設の柱
しかし
その鉄の柱は
答えてくれないだろう
☆
いつのまにか風に流されてきた雲が
マントを着た旅人のように思える
(青空を見るには少し眩しい
露出を絞りこまなければ)
その旅人に訊くのは違うだろう
旅人は盗賊のように去っていく
質問する相手を思い描いては
否定する
そのことを繰り返している
校庭では
サッカー部が大きく陣取って
サッカーボールを回している
息を切らしている奴をみていたら
自分の呼吸も引っ張られて苦しくなる
☆
通り雨
ぬるい雨
シャツが濡れて肌に張り付いたが
もう乾いてきた
文通相手に手紙を出して質問してみたらどうか
一瞬頭をよぎったが
そんな高度な手紙が書けるはずがない
それに迷惑だろう
☆
いったい誰が
質問を受け止めてくれるだろう
ネットの占い師?
マクドで
iPhoneで
詩の日記を書く
プレミアムアイスコーヒーを飲む
週末の約束が
ケータイに届く
こんな人間でも
会ってくれる人がいる
(街とは便利なものだ
人を酔わせることができる)
☆
自分は何を質問したいのだろう
それは
大事なことではないように
思えてくる
☆
放射能物質が風に乗って
飛んでくる
旅人の頭上を追い越し
雨にまぎれて
柱の黄色のところで
ちょっとたじろいだけれど
プレミアムアイスコーヒーのところまでくると
ジャンプして飛び込み
カップの中で溶けた
質問を
確かに受け止めた
質問したらいいのか
さっきから考えている
校庭のテニスコートの金網のもっと向こうにある
鉄の柱が
気になる
一部を黄色く塗装された仮設の柱
しかし
その鉄の柱は
答えてくれないだろう
☆
いつのまにか風に流されてきた雲が
マントを着た旅人のように思える
(青空を見るには少し眩しい
露出を絞りこまなければ)
その旅人に訊くのは違うだろう
旅人は盗賊のように去っていく
質問する相手を思い描いては
否定する
そのことを繰り返している
校庭では
サッカー部が大きく陣取って
サッカーボールを回している
息を切らしている奴をみていたら
自分の呼吸も引っ張られて苦しくなる
☆
通り雨
ぬるい雨
シャツが濡れて肌に張り付いたが
もう乾いてきた
文通相手に手紙を出して質問してみたらどうか
一瞬頭をよぎったが
そんな高度な手紙が書けるはずがない
それに迷惑だろう
☆
いったい誰が
質問を受け止めてくれるだろう
ネットの占い師?
マクドで
iPhoneで
詩の日記を書く
プレミアムアイスコーヒーを飲む
週末の約束が
ケータイに届く
こんな人間でも
会ってくれる人がいる
(街とは便利なものだ
人を酔わせることができる)
☆
自分は何を質問したいのだろう
それは
大事なことではないように
思えてくる
☆
放射能物質が風に乗って
飛んでくる
旅人の頭上を追い越し
雨にまぎれて
柱の黄色のところで
ちょっとたじろいだけれど
プレミアムアイスコーヒーのところまでくると
ジャンプして飛び込み
カップの中で溶けた
質問を
確かに受け止めた
2011年4月5日火曜日
最高指令
原発の必要性を訴えるために
この際
計画停電を効果的にやらなければならない。
産業も病人も生かさず殺さずが方針だ。
多少の犠牲は出てもいい。
悲痛な面持ちでお詫びすればいい。
消費者心理を掴み
ニュースをコントロールして
エキセントリックな人々も利用して
悲劇を演出し
カッコつけたがりの権力者をうまく使いこなし
我々の組織を守らなければならない。
今までそうしてきたように。
我々の必要性を認識させ、
成長しなければ苦労の意味がない。
我々は産業界のエリートだ。
かつて銀行を国民の負担で救ったように
我々も救われるべきだ。
責任をとってやめなければならない者たちは
決して見捨てることはしないから
ここをうまく乗り切って
次のステージで好き好きやってくれ。
具体的には
秘密組織を発足したので情報を集約し
戦略を立て指示をくだす。
事故の影響が幅広いので
撹乱に使う情報と
ヤバイ情報の出し方が勝負だ。
さあ
取りかかれ。
これが最初の作戦だ。
---そうして
いつものように
資料が配られる
この際
計画停電を効果的にやらなければならない。
産業も病人も生かさず殺さずが方針だ。
多少の犠牲は出てもいい。
悲痛な面持ちでお詫びすればいい。
消費者心理を掴み
ニュースをコントロールして
エキセントリックな人々も利用して
悲劇を演出し
カッコつけたがりの権力者をうまく使いこなし
我々の組織を守らなければならない。
今までそうしてきたように。
我々の必要性を認識させ、
成長しなければ苦労の意味がない。
我々は産業界のエリートだ。
かつて銀行を国民の負担で救ったように
我々も救われるべきだ。
責任をとってやめなければならない者たちは
決して見捨てることはしないから
ここをうまく乗り切って
次のステージで好き好きやってくれ。
具体的には
秘密組織を発足したので情報を集約し
戦略を立て指示をくだす。
事故の影響が幅広いので
撹乱に使う情報と
ヤバイ情報の出し方が勝負だ。
さあ
取りかかれ。
これが最初の作戦だ。
---そうして
いつものように
資料が配られる
2011年4月4日月曜日
あなたのほう
待ち合わせの約束をしたまま
忘れてしまった日
取り返しのつかないことばかりが
思い出される
涙が枯れ果てた夕日のベランダで
傷ついたのは自分ではないことに気づいた
待ち合わせをしたまま
忘れられたのは私のほう
そのことを覚えていたのは
あなたのほうだった
忘れてしまった日
取り返しのつかないことばかりが
思い出される
涙が枯れ果てた夕日のベランダで
傷ついたのは自分ではないことに気づいた
待ち合わせをしたまま
忘れられたのは私のほう
そのことを覚えていたのは
あなたのほうだった
2011年4月3日日曜日
あのコのことはわたしがいちばんよく知っている
あのコはスキ
あのコはキライ
あのコはまあスキかな
あのコはウザい
あのコは超便利
あのコはムカつく
私は?
あのコが店に入って行く
あのコがスマホでメールしてる
あのコがホットペッパーみてる
あのコが買い物してる
あのコがカレシと笑ってる
あのコが猫にお菓子あげてる
私は?
あのコが神社で手を合わせてる
あのコが男に怒鳴られてる
あのコが料理を作っている
あのコが泣けずに唸っている
あのコが友だちを慰めている
あのコが嘘ついて誤魔化してる
私は?
あのコは私の友だち
あのコは私の鏡
あのコは私のライバル
あのコは私の監視者
あのコは私の愚痴を聞いてくれる
あのコは私を遠慮なく叱る
あのコは私
私はあのコと同じ
あのコは私と同じ?
あのコはキライ
あのコはまあスキかな
あのコはウザい
あのコは超便利
あのコはムカつく
私は?
あのコが店に入って行く
あのコがスマホでメールしてる
あのコがホットペッパーみてる
あのコが買い物してる
あのコがカレシと笑ってる
あのコが猫にお菓子あげてる
私は?
あのコが神社で手を合わせてる
あのコが男に怒鳴られてる
あのコが料理を作っている
あのコが泣けずに唸っている
あのコが友だちを慰めている
あのコが嘘ついて誤魔化してる
私は?
あのコは私の友だち
あのコは私の鏡
あのコは私のライバル
あのコは私の監視者
あのコは私の愚痴を聞いてくれる
あのコは私を遠慮なく叱る
あのコは私
私はあのコと同じ
あのコは私と同じ?
2011年4月2日土曜日
寄付をする人
大きなお金を寄付するとき
彼は幸せな気分ではない
誰かと何かを共感できるとは
思っていない
彼の目的は共感ではないし
ましてや感謝されようなどもど思ったことはないのだ
彼は寄付を済ませたあと
いつでも孤独になる
云い知れぬ寂しさに襲われ
しばらくは黙して悶絶する
彼が得たものは
このような時間なのだ
だが
彼はその孤独こそが
一番大切なものだといつからか知るようになった
引き合う孤独の力が
宇宙を形成し
人は愛について語りさえする ☆
宇宙が彼を包み
彼は自分の考えたことが
記憶という海から溢れ出し
銀河を流れ去っていく様子を見る
もはや
どこに視点があるのか分からなくなる
所在無げな彼のポストに
乱れのない文字で記された
一通の礼状が届き
指先がその冷たさに出逢った
☆ この連は著名な詩の表現を引用しました
彼は幸せな気分ではない
誰かと何かを共感できるとは
思っていない
彼の目的は共感ではないし
ましてや感謝されようなどもど思ったことはないのだ
彼は寄付を済ませたあと
いつでも孤独になる
云い知れぬ寂しさに襲われ
しばらくは黙して悶絶する
彼が得たものは
このような時間なのだ
だが
彼はその孤独こそが
一番大切なものだといつからか知るようになった
引き合う孤独の力が
宇宙を形成し
人は愛について語りさえする ☆
宇宙が彼を包み
彼は自分の考えたことが
記憶という海から溢れ出し
銀河を流れ去っていく様子を見る
もはや
どこに視点があるのか分からなくなる
所在無げな彼のポストに
乱れのない文字で記された
一通の礼状が届き
指先がその冷たさに出逢った
☆ この連は著名な詩の表現を引用しました
2011年4月1日金曜日
2011年3月31日木曜日
雨の遣い
あなたは外でつらいことがあって
その小さな部屋に逃げ帰ってきた
ベッドの上に体を投げ出したまま
動けなくなってしまった
シャワーを浴びたいのに
じっとして自分を癒すしかなかった
窓の外で雨が降り出したが
気づく様子もない
その雨は私が遣いにやったのだ
あなたは
雨の音を聴きながら
それが何であるのか認識できない
幸せだったあの頃の
遠い歌声が
聴こえているような気がしているだけだ
その小さな部屋に逃げ帰ってきた
ベッドの上に体を投げ出したまま
動けなくなってしまった
シャワーを浴びたいのに
じっとして自分を癒すしかなかった
窓の外で雨が降り出したが
気づく様子もない
その雨は私が遣いにやったのだ
あなたは
雨の音を聴きながら
それが何であるのか認識できない
幸せだったあの頃の
遠い歌声が
聴こえているような気がしているだけだ
2011年3月30日水曜日
子どもたちへ
海から魚の女の子がやってきて
町は海の底に沈んでしまった
女の子は人間になったかな
このあとの世界は
君たちがすきなように作るといい
絵を描いてみて!
僕が大人たちを説得するよ
どんな町を作りたい?
町は海の底に沈んでしまった
女の子は人間になったかな
このあとの世界は
君たちがすきなように作るといい
絵を描いてみて!
僕が大人たちを説得するよ
どんな町を作りたい?
2011年3月29日火曜日
ノ
ノノノノノ
ノノノノノノノノノノノノノノノノ
のののののののの
nonononononono
nononononononoノノノノノ
ノノノノノnono
あなたは私が間違っているという
ラジオにのせて
夕暮れ時に...........
ノノノノノノノノ
針葉樹の葉の
ノコギリ
ノノノノノノノノ
ノノノノノノノノノノノノノノノノ
ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ
ノノノノノノノノノノノノノノノノ
のののののののの
nonononononono
nononononononoノノノノノ
ノノノノノnono
あなたは私が間違っているという
ラジオにのせて
夕暮れ時に...........
ノノノノノノノノ
針葉樹の葉の
ノコギリ
ノノノノノノノノ
ノノノノノノノノノノノノノノノノ
ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ
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