1
きのうあなたは
三人の男と会った
一人は一緒に住んでいる男
一人は一緒に旅に行く男
もう一人は一緒に泣いてくれる男
どの男が
一番必要なのかは
問題ではない
どの男も必要だから
あなたは
自分の幸福を願う
2
あしたもあなたは
三人の男と会うだろう
一人は昨晩から隣で寝ていた男
一人はあなたに何かを教えようとする男
もう一人はあなたにつきまとう男
どの男が
必要なのかは
問題ではない
どの男も必要だから
そして
どの男も
本当は不要だから
猫派と犬派とがあるようですか、あなたはどちらですか。どうも多くの男は猫のほうがすきなようです。自分が犬だからでしょうか。猫に気ままで自由な姿を投影するのでしょうか。しかし猫の立場も楽なものではありません。時に孤独を感じるからです。自分のわがままな姿勢に恐怖を感じても、だれにも分かってもらえないと思うからです。
2011年6月30日木曜日
2011年6月29日水曜日
思い出の焚き火
きみがなにをしようと
ぼくはここにいる
きみが無視し続けても
待っている
誰かが訪ねてきても
隠れている
足りないものは
買ってきてあげる
忘れられても
大丈夫
思い出したら
ちゃんと居るから
雨の降る日はカッパ着て
日照りの夏は帽子をかぶり
嵐の夜はロウソク用意して
きみを待っている
きみがいない日は
多少寛いで
バッテリーを充電して
備えている
ぼくはきみが好きだから
好きな限りは待っている
花屋があれば花束を買い
きみの思い出で焚き火しながら
人の思いって炎のようではないですか。いつまでも燃え尽きない思いは、無限に続くようです。きっと再生可能エネルギーが使われているのでしょう。もんじゅは止まっていますが、私たちは、いつでも思いを動かし始めることができます。
ぼくはここにいる
きみが無視し続けても
待っている
誰かが訪ねてきても
隠れている
足りないものは
買ってきてあげる
忘れられても
大丈夫
思い出したら
ちゃんと居るから
雨の降る日はカッパ着て
日照りの夏は帽子をかぶり
嵐の夜はロウソク用意して
きみを待っている
きみがいない日は
多少寛いで
バッテリーを充電して
備えている
ぼくはきみが好きだから
好きな限りは待っている
花屋があれば花束を買い
きみの思い出で焚き火しながら
人の思いって炎のようではないですか。いつまでも燃え尽きない思いは、無限に続くようです。きっと再生可能エネルギーが使われているのでしょう。もんじゅは止まっていますが、私たちは、いつでも思いを動かし始めることができます。
2011年6月28日火曜日
痛きもちいい暮らし
みんなで作った
みんなの社会
みんなの手柄
みんなの責任
追いかけなくても
獲物が獲れる
罠をしかけて
楽チン暮し
人を束ねて
こっそりくすね
バレたら別の
場所で継続
想定外と
言い訳言って
想定してる
自己保身
未来は暗い
我慢が必要
だんだん慣れて
心地よく
人の悪口
みんなで言わせ
疲れた頃に
やっつける
死なない程度に
痛めつけても
元気だしてと
金出さず
権力持つ者
巧妙に
持たざるものを
踏みにじる
踏みにじられて
気持ちいい
ちょうどそこが
こってたの
どどいつというのがありますが、風刺というのは世論の負け戦みたいな感じがします。しかし負け続けても蔓延って、草の根のような強さを発揮します。韻律は、人の心に定着するために言葉が手に入れた武器なのかもしれませんね。生物兵器よりも強く、人体に無害な、しかも個人が権力に対抗できる・・・
みんなの社会
みんなの手柄
みんなの責任
追いかけなくても
獲物が獲れる
罠をしかけて
楽チン暮し
人を束ねて
こっそりくすね
バレたら別の
場所で継続
想定外と
言い訳言って
想定してる
自己保身
未来は暗い
我慢が必要
だんだん慣れて
心地よく
人の悪口
みんなで言わせ
疲れた頃に
やっつける
死なない程度に
痛めつけても
元気だしてと
金出さず
権力持つ者
巧妙に
持たざるものを
踏みにじる
踏みにじられて
気持ちいい
ちょうどそこが
こってたの
どどいつというのがありますが、風刺というのは世論の負け戦みたいな感じがします。しかし負け続けても蔓延って、草の根のような強さを発揮します。韻律は、人の心に定着するために言葉が手に入れた武器なのかもしれませんね。生物兵器よりも強く、人体に無害な、しかも個人が権力に対抗できる・・・
2011年6月27日月曜日
未来のイメージ
未来の話をしませんか
と あなたがやってきた
梅雨の晴れ間の日曜日
私たちに未来はあるの?
少し意地悪だけど
きいてみた
あなたはそれには答えずに
滴のついた古びた窓から
外の木々を見やった
私には
未来は
陽の光と一緒に差し込んで来るもののように思えた
子どものころ
将来を心配し希望を語ろうとしない大人たちの傍らで
私は空を見上げ
木々は急き立てられる私の心を
なだめていた
と あなたがやってきた
梅雨の晴れ間の日曜日
私たちに未来はあるの?
少し意地悪だけど
きいてみた
あなたはそれには答えずに
滴のついた古びた窓から
外の木々を見やった
私には
未来は
陽の光と一緒に差し込んで来るもののように思えた
子どものころ
将来を心配し希望を語ろうとしない大人たちの傍らで
私は空を見上げ
木々は急き立てられる私の心を
なだめていた
2011年6月26日日曜日
傷口
痛みを
手で覆い
心で覆うと
どこに痛みがあるのか
分からなくなってくる
ひょっとして
きのう喧嘩した
あの場所に
あの場所の床に
落ちているのかもしれない
月の光が差してきたのは
その夜
干からびた痛みは
絆創膏に吸い取られ
息づいていた
絆創膏から
こぼれ落ちた痛みは
膚に焼き付けられ
すべやかな傷口となって
恋人の唇に愛されるのかもしれない
手で覆い
心で覆うと
どこに痛みがあるのか
分からなくなってくる
ひょっとして
きのう喧嘩した
あの場所に
あの場所の床に
落ちているのかもしれない
月の光が差してきたのは
その夜
干からびた痛みは
絆創膏に吸い取られ
息づいていた
絆創膏から
こぼれ落ちた痛みは
膚に焼き付けられ
すべやかな傷口となって
恋人の唇に愛されるのかもしれない
2011年6月25日土曜日
遠い海
鏡の野の水たまりに
月のかけら落ちて
みゅーと泣くの 誰
堤防の端っこで
あのこがなくしてしまった
紐に括ってあったもの 何
風に訊いてみたいけど
湿気混じりて
おまけに潮の香りするの 何処
疑問符型の鍵で
あなたのハートは解き放たれるの
返事が来るの 何時
問いが生まれ
答えと出会えねまま
消えて行くの 何時でも
月のかけら落ちて
みゅーと泣くの 誰
堤防の端っこで
あのこがなくしてしまった
紐に括ってあったもの 何
風に訊いてみたいけど
湿気混じりて
おまけに潮の香りするの 何処
疑問符型の鍵で
あなたのハートは解き放たれるの
返事が来るの 何時
問いが生まれ
答えと出会えねまま
消えて行くの 何時でも
2011年6月24日金曜日
つれづれ草紙
雪が、ふりだした。
消しゴムのカスを
極彩色の鳥が
啄んでいる
錆びた水が
海を目指して流れてゆく
トンネルで立ち往生している
フォークソング
いつかまた会えるねと約束するだろう未来
チャーシュー麺が
冷めながら呼んでいる
いい加減な速度で
生きるのはやめようよ
消しゴムのカスを
極彩色の鳥が
啄んでいる
錆びた水が
海を目指して流れてゆく
トンネルで立ち往生している
フォークソング
いつかまた会えるねと約束するだろう未来
チャーシュー麺が
冷めながら呼んでいる
いい加減な速度で
生きるのはやめようよ
2011年6月23日木曜日
あなたはなにもとわないのに
すきなひとは
きらいなひとより
しまつがわるい
きになってしようがないから
ほおっておけないし
くっつきすぎて
きらわれるのがこわいから
あなたのことをかんがえると
ねむれないよるが
わたしをあせらせる
あなたのことをかんがえていないとき
わたしはへいおんに
くらしている
あなたは
わたしの
いちばんおおきな
むずかしいもんだい
あなたはなにもとわないのに
わたしはこたえばかりかんがえている
きらいなひとより
しまつがわるい
きになってしようがないから
ほおっておけないし
くっつきすぎて
きらわれるのがこわいから
あなたのことをかんがえると
ねむれないよるが
わたしをあせらせる
あなたのことをかんがえていないとき
わたしはへいおんに
くらしている
あなたは
わたしの
いちばんおおきな
むずかしいもんだい
あなたはなにもとわないのに
わたしはこたえばかりかんがえている
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