刑事ドラマで追われるような
人生が待っている
お決まりの路線をいつの間にか外れて
波乱の日々が訪れる
そしてまた
刑事ドラマで憐(あわれ)みをさそう
ひねくれ固まった性格が焼け焦げた匂いを湛(たた)える
誰もが除けて通ろうとしている
そしてやはり
刑事ドラマで脇役にしかなれない
分かりにくさと扱いにくさを身につけたそいつは
冷や飯を貪り喰う
明日はきょうの風が吹く
知らない街に明かりが灯る
2013年7月9日火曜日
2013年7月8日月曜日
ぼくのおうま
なすに
割ばし刺して
おうまさんの形
パパは帽子かぶって
ハイヨーとかけ声
おうまをはしらせ
ぼくは
手のひらをまるめて望遠鏡で
おうまさんとパパを見る
ママは天使の羽で飛んできて
ぼくとパパにチューをして
おやつですよと言いました
おうまさんにも
お水をあげてください
2013年7月7日日曜日
纏わりつくもの
耳鳴りとともに聞こえてくる声にまで
汗が纏わりつくのは
死んでいった人たちの思いが
なにかのきっかけで漏れだしているからだ
目抜き通りの商店街を
熱風が押し合いながら牛歩戦術で行進している
その混雑の中を
私たちも歩いている
脳の中の一部の領域を
人の命のことが占領していて
きょうはだれもが
それを膨張させているのは
死んでいった人たちの思いが
なにかのきっかけで漏れだしているからだ
入院している人
入院していた人
死んでいった人
自分が誰か分からないまま
でも自分として死んでいった人
入院もせずに死んでいった人
自ら死んでいった人
敵に向かって進み死んでいった人
死んでいった人の数々
死んでいった知人の思い出
商店街を抜け信号待ちのわずかなスペースに
強い日差しが照りつけ
何かが横切っていく
フイと身をかわそうとしても
なにかが纏わり付いていて
かわせない
死んでいった人たちの思いが
なにかのきっかけで漏れだしているからだ
2013年7月6日土曜日
なになにがある
なになにがある
振り返れば そこに
なになにがある
いま 振り返れば そこに
なになにがある
いま すぐに 振り返れば そこに
なになにがある
いま すぐに 振り返れば そこに 愛しい
なになにがある
いま すぐに ためらわずに 振り返れば
そこに 愛しい
なになにがある
いま すぐに ためらわずに 夕日の差すほうを 振り返れば
そこに 愛しい
なになにがある
いま すぐに ためらわずに 夕日の差すほうを 振り返れば
そこに 愛しい 前にもまして 美しい
なになにがある
いま すぐに ためらわずに 夕日の差すほうを 振り返れば
そこに 逆光に縁取られた 愛しい 前にもまして 美しい
なになにがある
いま すぐに ためらわずに 夕日の差すほうを 振り返れば
そこに 逆光に縁取られた 愛しい 前にもまして 美しい
当り前のようにいつも存在していた
なになにがある
いま すぐに ためらわずに 夕日の差すほうを 振り返れば
いや 振り返らなくとも
そこには 逆光に縁取られた 愛しい 前にもまして 美しい
当り前のようにいつも存在していた
なになにがある
いま すぐに ためらわずに 夕日の差すほうを 振り返れば
いや 振り返らなくとも
そこには 逆光に縁取られた 愛しい 前にもまして 美しい
当り前のようにいつも存在していた
私から離れてゆこうとしている
なになにがある
2013年7月5日金曜日
忘れたくないけど
忘れたいけど
忘れたくない
忘れようとすると
あのときの声がきこえてくる
あのときの姿が鮮明に映し出される
忘れるのをあきらめると
まだそれでは足りないのだと
囁きかけてくる
忘れるのをあきらめることさえ忘れて
今度は積極的に思い出し 考え 感情を奮わす
そして
もう一度アプローチを始める
すると
やはり
そのアプローチを見事に躱(かわ)して
私を絶望の谷に突き落とし
満足げに笑っている
いつまでたっても
何回繰り返しても
振り出しに戻る
それを知っていて
また
忘れようとする
忘れたくないけど
忘れたいひと
2013年7月4日木曜日
僕は死んでも
塀から飛び降りて
すぐに駆け出した
自分が受けた衝撃を誤摩化そうとして
まだ日暮れではないのに
コウモリが低い空を旋回して
牽制してくる
いや もしかしたら僕と遊びたいのかも知れない
でもそんなことは
気にしてはいられない
僕にはやることが山ほどある
宿題のことではない
理由もなくやりたいことが
それをやっていれば
僕は幸せだ
それをやっていれば
僕は死んでも気づかない
2013年7月3日水曜日
2013年7月2日火曜日
小さな鬼
壁にひと月遅れのカレンダー
小さなひとつのことに
頭を占領されると
他のことは後回しになる
都会の道を運転している時のように
思考は進む
目的地に到着したら
もうそこは過去の目的地
車から降りて
道を歩く
その映像を
逆回しして遊んでいるのは
古い家に置き去りにした小さな鬼
2013年7月1日月曜日
2013年6月30日日曜日
人命救助が趣味のハリー
人命救助が趣味のハリー
難破船が漂流する島で
助けを求める人 待ち構えてる
白い庭に緑の芝生がハリーの自慢
相棒は黒人
いまバンブーの箱を海から拾い上げ
芝生の上に持ってきた
ふたを開けると
さあたいへん!
ハリネズミが6匹飛び出した
刺さないでおくれ
噛まないでおくれ
あたふた逃げ惑うふたり
追いかけるハリネズミ
だれも助けてくれません
誰もかばってくれません
ハリネズミに刺されたハリーと黒人
バンブーの箱はもうこりごり
二度と箱を開けませんよ
ハリネズミなんて助けません
と つぶやいて
おんおんないた
難破船が漂流する島で
助けを求める人 待ち構えてる
白い庭に緑の芝生がハリーの自慢
相棒は黒人
いまバンブーの箱を海から拾い上げ
芝生の上に持ってきた
ふたを開けると
さあたいへん!
ハリネズミが6匹飛び出した
刺さないでおくれ
噛まないでおくれ
あたふた逃げ惑うふたり
追いかけるハリネズミ
だれも助けてくれません
誰もかばってくれません
ハリネズミに刺されたハリーと黒人
バンブーの箱はもうこりごり
二度と箱を開けませんよ
ハリネズミなんて助けません
と つぶやいて
おんおんないた
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