名前も知らない
けれど
その笑顔を知っている
何度でも
再生して
自分だけのスクリーンで
見ることができる
青い波の上を行く
白い綺麗なヨットのように
あなたは揺れている
私も合わせて
左右に揺れる
そのとき
2人は互いに静止している
揺れているのは世界のほうだと
そう思えてくる
何と都合のいいイメージなのかと言われても
もう二人は立ち去っていて
地平線の彼方へと歩いてる
リュックには
二十億光年の孤独
などという詩集が入っていたりして
ちっとも孤独じゃない私たちは
やがて長い旅を終えて
最初に会った場所まで戻ってくる
そうしておもむろに尋ねる
名前を教えてもらえませんか?
と
もう誰もいなくなったその場所で
蛇足のように
2012年2月8日水曜日
2012年2月7日火曜日
北京の時計
捨ててくるはずだった
いま
東京の机の上にある
北京の時計
コンビニで買った
時刻は1時を示している
東京の時刻は10時50分だから
時計は狂っている
今北京は9時50分の筈
だが
時刻を合わせる気持ちになれない
いつ
こんなにずれてしまったのか
帰国してまだ2か月も経っていない
いつ
狂ってしまったのか
平気な顔して暮らしている
自分
いま
東京の机の上にある
北京の時計
コンビニで買った
時刻は1時を示している
東京の時刻は10時50分だから
時計は狂っている
今北京は9時50分の筈
だが
時刻を合わせる気持ちになれない
いつ
こんなにずれてしまったのか
帰国してまだ2か月も経っていない
いつ
狂ってしまったのか
平気な顔して暮らしている
自分
2012年2月6日月曜日
血まなこのなまこ
だれかをやっつけるために目くじら立てなくていい
そのだれかは
あなたより幸せですか
あなたの不幸せな部分は
どうすれば消え去るの
だれかが他人の不幸せを抱えて
寒い街角に立っているとして
その誰かはくだらないジョークのジュースを
作っては飲んでいる
くだらないジョークは
栄養たっぷりの飲み物になるのかな
あなたは自分の不幸せを忘れてしまう時があるね
どんな時に忘れるの
忘れている時は幸せなの
幸せってなんだっけ
目くじらが潮を吹いてまた
潜っていったけど
深く潜っていったけど
そのだれかは
あなたより幸せですか
あなたの不幸せな部分は
どうすれば消え去るの
だれかが他人の不幸せを抱えて
寒い街角に立っているとして
その誰かはくだらないジョークのジュースを
作っては飲んでいる
くだらないジョークは
栄養たっぷりの飲み物になるのかな
あなたは自分の不幸せを忘れてしまう時があるね
どんな時に忘れるの
忘れている時は幸せなの
幸せってなんだっけ
目くじらが潮を吹いてまた
潜っていったけど
深く潜っていったけど
2012年2月5日日曜日
2012年2月4日土曜日
やあ!
手を上げて
やあ!
といいましょう
空気を震わせ
体も揺すって
飛び跳ねましょう
やあ!
と言って
好きな人に声をかけましょう
hugしちゃいましょう
ついでに手を握っちゃいましょう
仲良くしましょう
やあ!
といって
驚きましょう
悪いニュースは
誰かと一緒に
笑い飛ばしましょう
そのあと
10秒だけしんみりしましょう
やあ!
と
言うが早いか
投げ飛ばしましょう
つまらないあいつは
相手にするより
遠くへ放っちゃいましょう
やあ!
きょうも
なにかを忘れている私
私が元気に生きていく理由
どこかの紙にメモしたが
みつからず
思い出せないときは
勢い良く
気をそらしましょう
なにか思い出せたら
ラッキーです
やあ!
やあ!
といいましょう
空気を震わせ
体も揺すって
飛び跳ねましょう
やあ!
と言って
好きな人に声をかけましょう
hugしちゃいましょう
ついでに手を握っちゃいましょう
仲良くしましょう
やあ!
といって
驚きましょう
悪いニュースは
誰かと一緒に
笑い飛ばしましょう
そのあと
10秒だけしんみりしましょう
やあ!
と
言うが早いか
投げ飛ばしましょう
つまらないあいつは
相手にするより
遠くへ放っちゃいましょう
やあ!
きょうも
なにかを忘れている私
私が元気に生きていく理由
どこかの紙にメモしたが
みつからず
思い出せないときは
勢い良く
気をそらしましょう
なにか思い出せたら
ラッキーです
やあ!
2012年2月3日金曜日
行って行ってロッテリア
ロッテリアにイッテリア
会社帰りに寄ってりや
ミスドで待つど
どうなってるんだ
ドナルドダックはどこなのか
マックに居るのはべつの
ドナルド
ケンタッキーに居タッキー
誰がまじないかけタッキー
ケンタウルスが倦怠期
そんなこと
ロッテリア
言っているなら
怒鳴るど君を
すぐに飛んでくよ
イスタンブール
椅子をたたんで
ブルーに塗っちゃう
券を買い
県をまたいで
県会議員股にかけて
記者会見駆け抜ける
歌のアルバム魔法のランプ
両国ランプ
イッテリア
ロッテリアに
行ってみーや
(あほ あほ)
会社帰りに寄ってりや
ミスドで待つど
どうなってるんだ
ドナルドダックはどこなのか
マックに居るのはべつの
ドナルド
ケンタッキーに居タッキー
誰がまじないかけタッキー
ケンタウルスが倦怠期
そんなこと
ロッテリア
言っているなら
怒鳴るど君を
すぐに飛んでくよ
イスタンブール
椅子をたたんで
ブルーに塗っちゃう
券を買い
県をまたいで
県会議員股にかけて
記者会見駆け抜ける
歌のアルバム魔法のランプ
両国ランプ
イッテリア
ロッテリアに
行ってみーや
(あほ あほ)
2012年2月2日木曜日
冷房車なのだろうか
冷房車がやって来た
霊柩車のあとに続いて
雪の降りしきる夜の繁華街
暖房車はやって来ないのか
ダンボールの中で小さな天使とお喋りしながら
あなたは諦めた様子
バスの上に棺桶状の室外機が乗っている
道ゆく人の頭の上には
なにが乗っている?
深夜営業の店
二階の窓から見下ろしていた
また冷房車
また冷房車
また霊柩車
消防車は
熱い炎を消す有閑マダム
霊柩車のあとに続いて
雪の降りしきる夜の繁華街
暖房車はやって来ないのか
ダンボールの中で小さな天使とお喋りしながら
あなたは諦めた様子
バスの上に棺桶状の室外機が乗っている
道ゆく人の頭の上には
なにが乗っている?
深夜営業の店
二階の窓から見下ろしていた
また冷房車
また冷房車
また霊柩車
消防車は
熱い炎を消す有閑マダム
2012年2月1日水曜日
薄暗い部屋の窓から 2
どこまでも遠く続いている
青い海を見るたびに
その中にさらさらと溶けいってしまいたいと思った
風があのこたちの胸のリボンを旗めかせ
かすかな花の香りを運んでくるたびに
二度と帰らない旅にでてしまいたいと思った
星がいつもより
綺麗に見えた夜
誰かが私と同じ気持ちでいることが信じられたから
もう生きてきた目的は達成されたと思った
雪は夜の間にいつの間にかやみ
時代遅れの木の窓枠を不器用に化粧している
引き出しの中のパウダーは
彼と友だち
私は
その出会いのために
窓を開ける必要がある
青い海を見るたびに
その中にさらさらと溶けいってしまいたいと思った
風があのこたちの胸のリボンを旗めかせ
かすかな花の香りを運んでくるたびに
二度と帰らない旅にでてしまいたいと思った
星がいつもより
綺麗に見えた夜
誰かが私と同じ気持ちでいることが信じられたから
もう生きてきた目的は達成されたと思った
雪は夜の間にいつの間にかやみ
時代遅れの木の窓枠を不器用に化粧している
引き出しの中のパウダーは
彼と友だち
私は
その出会いのために
窓を開ける必要がある
2012年1月31日火曜日
ポテトフライのカレンダー
指のようなポテトフライを
食べながら
豪雪のニュースをスマホで読む
食べながら
豪雪のニュースをスマホで読む
豪雪のニュースを
食べながら
指のようなポテトフライをスマホで読む
帰り道
今夜は冷え込んでいる
猫がニャーと鳴いて塀に飛び乗って
冷え込んでいる猫が
ニャーと鳴いて塀に飛び乗って今夜は帰り道
家に帰って行った
私もまた
また家も
私に帰って行った
カレンダーの横の写真が私を見ている
目を合わせると写真の人物は黙って笑っている
写真の人物は見ている
目を合わせると黙ってカレンダーの横の笑っている私を
2012年1月30日月曜日
余分な世界
どこに何が置いてあるか
分かっているのだ
こんなに散らかっているが
整然としていても
どこになにあるのか分からなかいより
いいだろう
誰がどこにいるのか
分かってはいないのは
誰のせいでもないのか
余分なものが
余分なものの陰にかくれ
余分な人が
余分な人に寄り添って
根をはって
守っている
森の木が大地をがんじからめにするように
僕たちが住むこの島は
静けさに包まれて行く
余分は死への序曲を奏でる
いつでもそうだ
そして余分は
余分ともう呼ばれない
そんな世界を夢見ている
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