2011年12月16日金曜日
なぜロシアが増えてきたの?
日本
1,257
アメリカ合衆国
165
ロシア
75
ラトビア
16
ドイツ
11
ウクライナ
8
マレーシア
3
オランダ
3
中国
2
インドネシア
1
マレーシアは残念ながら少し減ってしまいました。
2011年12月15日木曜日
あなたのことが
あなたから逃れようとしているけれど
あなたのことが
嫌いなわけではない
寒さを振り切るように
バス停からの道を勢いよく歩いて
帰ってきたけれど
あなたはまだ外のどこかに立っている
私のことを
待っているわけではないけれど
こたつに足を投げ入れてみたり
お風呂のお湯をかき寄せてみたり
パジャマのボタンを全部留めたりしているけれど
私の体が求めているのは
暖かさではない
寒さは
あれから黙ったまま
外に立っている
いや
立っているだけではなく
思い出の場所や
知らない場所を歩き回っている
歩き回っては
誰かの襟からその手を
暖かい背中や胸へ進入させている
私は考えたくても考えられない
正しい行いと誤ちが
天秤の上で釣り合って
どちらがどちらでもよくなってしまう
その天秤さえ
天秤の上に乗っている
行ったり来たりしていて
最初にどっちにいたのか分からなくなった
カウントダウンしているのか
それとも
経過時間を計っているのか
それとも
それは同じ意味なのか
ミカンを剥きながら
柿の種を食べる
あなたのことを思いながら
私の未来予想を繰り返しながら
寒さは私の味方?
やはり
あなたから逃れようとしているけれど
あなたのことが
気になっているけれど
好きなわけではない
−−−愛しているといえなくなった日
2011年12月14日水曜日
あなたの客人
自分で生きようとしている
私も同じだ
世界もまた
あなたや私を
生かそうとしている
そのような
誰も語ろうとしなくなってしまった
古びた合意が
夜の町にあふれて
ひっそりと佇んでいる
あなたは時どき
その傍らに立って
手招きをする
そこに
引き寄せられるのは
見慣れた普段着の言葉たちだ
これから
詩に仕立てられるのだ
クリスマスが近づいているのに
あなたはいつもと同じ様子だ
むしろ
次の季節の中に入っていこうとしている
あなたは
あなたが作った
クリスマスのことを
思い出す
ワインが招いた
酔いが静かに
迎えにくきている
ちょっと待って!
あなたは
外に向い
声をあげて告げた
あなたの
玄関で待っていたのは
月が落とした影
それは美しい
客人だった
ーーー
谷川俊太郎さんの誕生日に
2011年12月13日火曜日
幸せの顔
あなたは
幸せになれない
なっても
すぐに
不幸になるよ
それに
幸せになっても
気づかないよ きっと
あなたは
幸せの顔を
知らないし
欲深いから
不満をたくさん持っていると
幸せの手を握れない
あなたは
欲望をかかえて
何処までいくの?
心配している人も
そのままにして
息を切らして
なぜそんなに急いで
その山を登るの?