初めて会ったばかりのあいつと
喧嘩がはじまりそうだ
コテンパンにしてやりたい
ぐうの音もでないほどに
間合いなど取らず
事情などお構いなしに
いますぐにやっつけたい
何かを言おうとしたら
間髪入れずに口を塞いで
そのまま倒してやるつもりだ
なんという挑発的な眼つきだ
こちらも負けじと睨み返すが
眼力に押されてしまう
まだ刃を交えてないというのに
汗が出てくる
もんどり打って知能作戦へ!
気持ちを萎えさせる一打を
打ち出す
駄目だ
繰り返し攻めても
利いているか
確かめられそうもない
何かいい手はないのか
いっそ味方に引き入れて仕舞ってはどうか
愛で包んだふりをして
泳がしてみては
いつかこの世を去るまで
味方を演じきる
いつもそばにいて
愛の台詞をささやく
寄り添って
監視する
そしてやがて死が訪れ
もう睨み合うこともできなくなった時
木の箱に閉じ込めて焼いてしまうのだ
火の中にくべて
骨だけを残して
きれいに燃え尽きるまで
いや
私の中に
燃え尽きた闘志も残して
2012年2月9日木曜日
2012年2月8日水曜日
名前も知らないで
名前も知らない
けれど
その笑顔を知っている
何度でも
再生して
自分だけのスクリーンで
見ることができる
青い波の上を行く
白い綺麗なヨットのように
あなたは揺れている
私も合わせて
左右に揺れる
そのとき
2人は互いに静止している
揺れているのは世界のほうだと
そう思えてくる
何と都合のいいイメージなのかと言われても
もう二人は立ち去っていて
地平線の彼方へと歩いてる
リュックには
二十億光年の孤独
などという詩集が入っていたりして
ちっとも孤独じゃない私たちは
やがて長い旅を終えて
最初に会った場所まで戻ってくる
そうしておもむろに尋ねる
名前を教えてもらえませんか?
と
もう誰もいなくなったその場所で
蛇足のように
けれど
その笑顔を知っている
何度でも
再生して
自分だけのスクリーンで
見ることができる
青い波の上を行く
白い綺麗なヨットのように
あなたは揺れている
私も合わせて
左右に揺れる
そのとき
2人は互いに静止している
揺れているのは世界のほうだと
そう思えてくる
何と都合のいいイメージなのかと言われても
もう二人は立ち去っていて
地平線の彼方へと歩いてる
リュックには
二十億光年の孤独
などという詩集が入っていたりして
ちっとも孤独じゃない私たちは
やがて長い旅を終えて
最初に会った場所まで戻ってくる
そうしておもむろに尋ねる
名前を教えてもらえませんか?
と
もう誰もいなくなったその場所で
蛇足のように
2012年2月7日火曜日
北京の時計
捨ててくるはずだった
いま
東京の机の上にある
北京の時計
コンビニで買った
時刻は1時を示している
東京の時刻は10時50分だから
時計は狂っている
今北京は9時50分の筈
だが
時刻を合わせる気持ちになれない
いつ
こんなにずれてしまったのか
帰国してまだ2か月も経っていない
いつ
狂ってしまったのか
平気な顔して暮らしている
自分
いま
東京の机の上にある
北京の時計
コンビニで買った
時刻は1時を示している
東京の時刻は10時50分だから
時計は狂っている
今北京は9時50分の筈
だが
時刻を合わせる気持ちになれない
いつ
こんなにずれてしまったのか
帰国してまだ2か月も経っていない
いつ
狂ってしまったのか
平気な顔して暮らしている
自分
2012年2月6日月曜日
血まなこのなまこ
だれかをやっつけるために目くじら立てなくていい
そのだれかは
あなたより幸せですか
あなたの不幸せな部分は
どうすれば消え去るの
だれかが他人の不幸せを抱えて
寒い街角に立っているとして
その誰かはくだらないジョークのジュースを
作っては飲んでいる
くだらないジョークは
栄養たっぷりの飲み物になるのかな
あなたは自分の不幸せを忘れてしまう時があるね
どんな時に忘れるの
忘れている時は幸せなの
幸せってなんだっけ
目くじらが潮を吹いてまた
潜っていったけど
深く潜っていったけど
そのだれかは
あなたより幸せですか
あなたの不幸せな部分は
どうすれば消え去るの
だれかが他人の不幸せを抱えて
寒い街角に立っているとして
その誰かはくだらないジョークのジュースを
作っては飲んでいる
くだらないジョークは
栄養たっぷりの飲み物になるのかな
あなたは自分の不幸せを忘れてしまう時があるね
どんな時に忘れるの
忘れている時は幸せなの
幸せってなんだっけ
目くじらが潮を吹いてまた
潜っていったけど
深く潜っていったけど
2012年2月5日日曜日
2012年2月4日土曜日
やあ!
手を上げて
やあ!
といいましょう
空気を震わせ
体も揺すって
飛び跳ねましょう
やあ!
と言って
好きな人に声をかけましょう
hugしちゃいましょう
ついでに手を握っちゃいましょう
仲良くしましょう
やあ!
といって
驚きましょう
悪いニュースは
誰かと一緒に
笑い飛ばしましょう
そのあと
10秒だけしんみりしましょう
やあ!
と
言うが早いか
投げ飛ばしましょう
つまらないあいつは
相手にするより
遠くへ放っちゃいましょう
やあ!
きょうも
なにかを忘れている私
私が元気に生きていく理由
どこかの紙にメモしたが
みつからず
思い出せないときは
勢い良く
気をそらしましょう
なにか思い出せたら
ラッキーです
やあ!
やあ!
といいましょう
空気を震わせ
体も揺すって
飛び跳ねましょう
やあ!
と言って
好きな人に声をかけましょう
hugしちゃいましょう
ついでに手を握っちゃいましょう
仲良くしましょう
やあ!
といって
驚きましょう
悪いニュースは
誰かと一緒に
笑い飛ばしましょう
そのあと
10秒だけしんみりしましょう
やあ!
と
言うが早いか
投げ飛ばしましょう
つまらないあいつは
相手にするより
遠くへ放っちゃいましょう
やあ!
きょうも
なにかを忘れている私
私が元気に生きていく理由
どこかの紙にメモしたが
みつからず
思い出せないときは
勢い良く
気をそらしましょう
なにか思い出せたら
ラッキーです
やあ!
2012年2月3日金曜日
行って行ってロッテリア
ロッテリアにイッテリア
会社帰りに寄ってりや
ミスドで待つど
どうなってるんだ
ドナルドダックはどこなのか
マックに居るのはべつの
ドナルド
ケンタッキーに居タッキー
誰がまじないかけタッキー
ケンタウルスが倦怠期
そんなこと
ロッテリア
言っているなら
怒鳴るど君を
すぐに飛んでくよ
イスタンブール
椅子をたたんで
ブルーに塗っちゃう
券を買い
県をまたいで
県会議員股にかけて
記者会見駆け抜ける
歌のアルバム魔法のランプ
両国ランプ
イッテリア
ロッテリアに
行ってみーや
(あほ あほ)
会社帰りに寄ってりや
ミスドで待つど
どうなってるんだ
ドナルドダックはどこなのか
マックに居るのはべつの
ドナルド
ケンタッキーに居タッキー
誰がまじないかけタッキー
ケンタウルスが倦怠期
そんなこと
ロッテリア
言っているなら
怒鳴るど君を
すぐに飛んでくよ
イスタンブール
椅子をたたんで
ブルーに塗っちゃう
券を買い
県をまたいで
県会議員股にかけて
記者会見駆け抜ける
歌のアルバム魔法のランプ
両国ランプ
イッテリア
ロッテリアに
行ってみーや
(あほ あほ)
2012年2月2日木曜日
冷房車なのだろうか
冷房車がやって来た
霊柩車のあとに続いて
雪の降りしきる夜の繁華街
暖房車はやって来ないのか
ダンボールの中で小さな天使とお喋りしながら
あなたは諦めた様子
バスの上に棺桶状の室外機が乗っている
道ゆく人の頭の上には
なにが乗っている?
深夜営業の店
二階の窓から見下ろしていた
また冷房車
また冷房車
また霊柩車
消防車は
熱い炎を消す有閑マダム
霊柩車のあとに続いて
雪の降りしきる夜の繁華街
暖房車はやって来ないのか
ダンボールの中で小さな天使とお喋りしながら
あなたは諦めた様子
バスの上に棺桶状の室外機が乗っている
道ゆく人の頭の上には
なにが乗っている?
深夜営業の店
二階の窓から見下ろしていた
また冷房車
また冷房車
また霊柩車
消防車は
熱い炎を消す有閑マダム
2012年2月1日水曜日
薄暗い部屋の窓から 2
どこまでも遠く続いている
青い海を見るたびに
その中にさらさらと溶けいってしまいたいと思った
風があのこたちの胸のリボンを旗めかせ
かすかな花の香りを運んでくるたびに
二度と帰らない旅にでてしまいたいと思った
星がいつもより
綺麗に見えた夜
誰かが私と同じ気持ちでいることが信じられたから
もう生きてきた目的は達成されたと思った
雪は夜の間にいつの間にかやみ
時代遅れの木の窓枠を不器用に化粧している
引き出しの中のパウダーは
彼と友だち
私は
その出会いのために
窓を開ける必要がある
青い海を見るたびに
その中にさらさらと溶けいってしまいたいと思った
風があのこたちの胸のリボンを旗めかせ
かすかな花の香りを運んでくるたびに
二度と帰らない旅にでてしまいたいと思った
星がいつもより
綺麗に見えた夜
誰かが私と同じ気持ちでいることが信じられたから
もう生きてきた目的は達成されたと思った
雪は夜の間にいつの間にかやみ
時代遅れの木の窓枠を不器用に化粧している
引き出しの中のパウダーは
彼と友だち
私は
その出会いのために
窓を開ける必要がある
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