未来創作
みちるのブログ
2014年3月7日金曜日
ミントティーを
入れましょう
きょうのお客は
かわいいこ
グラハムクッキー
添えましょう
風が吹いて
雲間から太陽
銀のスプーンで
混ぜましょう
指輪もいっしょに
回ります
涙はこっそり
こぼしましょう
いないないばあ
ひとりあそび
2014年3月6日木曜日
ね きんぎょ
あのひとがかえってくると
また でていってしまうのがしんぱい
ね きんぎょ
あのひとがでていくと
また かえってくるのがまちどおしい
ね きんぎょ
そんなことをくりかえしているうちに
こんがらがって わからなくなってしまった
ね きんぎょ
あのひとがいるのといないのと
どっちがしあわせなんだっけ
ね きんぎょ
2014年3月5日水曜日
きいろいくまさん
きいろいくまが
わたしをみつけると
きのうえから
とびおりてきた
うでをくびにまきつけて
みみもとで
なにかいっている
ぐしゃ ぐしゃ
ぎゅう ぎゅう
なにを
いってるのか
わかりません
わたしは
にんげんかんけいで
なやんでいるので
かまわないで
じんせい
おもいどおりに
いかないことばかり
きいろいくまさん
にたっ
と わらって
とびさった
あらら
おとしもの
きんいろの
ちいさな
ひかる
うんこだよ
2014年3月4日火曜日
きれいなこころを つむひとに
きれいなおはなを
つむひとが
きれいなこころも
つんでいた
きれいなこころを
つまれたひとは
かれたじんせい
おくってた
きれいなこころを
そだてるひとに
きれいなこころが
あふれだす
きれいなこころを
つまれたひとに
きれいなこころを
あげました
2014年3月3日月曜日
ことばでうまくいおうとすると
ことばでうまくいおうとすると
こころがひろがってゆく
こころでうまくうけとめようとすると
やさしいまなざしになる
やさしいまなざしでといかけようとすると
あいがふかまってゆく
あいをふかめようとすると
ことばをかけたくなる
きみのくちびるが
ちいさくうごきだして
こえがおくれて
こまくをたたきにいく
つきのきれいなしずかなよるに
なみおとのように
くるかえす
きみのといきが
ことばをはこんで
よるがそこだけ
しんとしずまりかえった
*みちるです。ことばってやっぱり、魔力が備わってしまうことがありますよね。詩はその魔力を使った芸術です。
2014年3月2日日曜日
おかねのことばかり きにしているおとこ
おかねのことばかり
きにしているおとこがいた
おとこはちいさなおかねを
あつめるのがすきだった
ちいさなおかねを
ながいじかんかけてあつめると
むらのひとびとをしょうたいして
えんかいをやった
だがむらのひとびとは
おとこのきげんがわるいことをしっていた
そこでおとこのきげんをとって
もてはやした
おとこはふくざつなきもちだったが
やがて
またおかねをあつめはじめると
きもちはおちついた
おとこはおかねをあつめるために
おおくのものをぎせいにした
それがおとこのじんせいだった
おとこがしんだあと
のこされたおかねは
にょうぼうがうけついだ
にょうぼうは
かなしみもかんじたが
よろこびのほうがおおきかった
おかねのことばかり
きにするのは
にょうぼうのほうが
いちまいうわてだったようだ
2014年3月1日土曜日
ろうそくのほのお
ろうそくの
ほのおのかたちは
つぼみのかたち
これからはながさくのかな
わたしが
ふーっといきをかけたら
へんなゆがんだかたちになって
どこかにとんでいっちゃった
とうめいなマントをきて
しろいけむりのせんをのこして
2014年2月28日金曜日
かみさまのともだち
あたらしいものを
うまなくなると
ひとは
しんでしまう
きっと
かみさまは
あたらしいものが
すきなんだ
それに
おもしろいものがすきなんだ
ぼくも
あたらしいものや
おもしろいものがすきだ
かみさまは
いばっていそうだけど
ほんとは
さびしがりやなのかもしれない
だからたまに
そらいっぱいに
うつくしいゆうやけをえがいたり
する
そうぞうもつかない
こわいゆめをみさせたりする
ねえ
ぼくは いいともだちでしょ
かみさまのきもちがわかるから
2014年2月27日木曜日
ぎょうれつのかんがえ
ぎょうれつになびました
なんのぎょうれつかは
わからなかったけれど
みんながそうしているように
わたしもそうしました
そして
まえのひとがすすめば
わたしもすすみ
まえのひとがとまれば
わたしもとまりました
ぎょうれつはのびてゆきました
いちばんまえも
いちばんうしろも
どうなっているのか
わかりません
ひこうきが
あたまのうえをとんでゆき
そらのかなたで
ぎんいろのほしとまじわりました
ぎょうれつのまえでは
だれがまっているのでしょう
あるいはだれもまっていないでしょうか
わたしはぎょうれつを
あいしはじめました
そしてしんじはじめました
きっといいぎょうれつにちがいないと
しかしぎょうれつは
うらぎることをかんがえていました
どうやって
てきをまいて
じぶんだけいいおもいをしようかと
かんがえていたのです
2014年2月26日水曜日
絶望の先生
ゆうさん
お元気ですか
わたしは不元気て不幸な毎日を送っています
以前
時間というものはライバルでしたが
いまはわたしをこの世界に漂わせておいてくれる
波やそよ風と一緒です
ゆうさん
あなたは軽く笑うでしょう
私の目をみながら
なぜ不幸なんだと
何が不幸なんだと
たしなめるでしょう
わたしはあなたを困らせるつもりは
ないのです
あなたには分かっていますね
わたしがわたしの中にわいた
一つのアイディアに
捕らわれていると
たしかにそうです
でも
だから
わたしはここから踏み出すには
大きな犠牲が必要になってしまうのです
その犠牲はわたしの命を奪ってしまうでしょう
わたしは蛇足と知りながら
結論のあとに
わざと付け加えます
あきらめを味方につけるために
見放された愛の後ろ髪を
繋ぎとめている
明け方に見るユメのために
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