僕が詩を書くと誰かがコメントをつけて
詩を完成させてくれる
そういう詩は決まって僕が一人書いたものよりいい
そのうち
僕が詩を書かなくても詩がが完成するかもしれないね
と思う
僕は真面目に詩を書いて
誰かがコメントをつける
すると詩は完成し
それを読んでまた
僕は詩を書いて
誰かがコメントをつける
果てしのない行為のように感じられるが
いつか僕は詩が書けなくなる
その時どんなコメントが書かれるだろうか
そして誰が詩を書き始めるだろうか
2013年1月20日日曜日
2013年1月19日土曜日
9階のコピー機
9階にお化けがやってくる
9階のコピーは壊れている
1階でコピー機の会社の営業マンとサービスマンが
寛いで喋っている
そこは昼休みの食堂だ
だが上の階の夜の会社にお化けがやってくる
ヘアピンカーブをいくつも越えて登って降りてやってくる
お化けに悪魔が宿る
胸のドキドキが止まらない
体中の関節が悲鳴をあげている
体の中に筒が入っている
タケノコの皮のように体がむける
残業中の社長は暗がりで怯えて
発狂寸前だ
救いがどこにあるのか探す気にもならない
過ぎ去るのを祈るのみ
9階のコピーは壊れている
1階でコピー機の会社の営業マンとサービスマンが
寛いで喋っている
そこは昼休みの食堂だ
だが上の階の夜の会社にお化けがやってくる
ヘアピンカーブをいくつも越えて登って降りてやってくる
お化けに悪魔が宿る
胸のドキドキが止まらない
体中の関節が悲鳴をあげている
体の中に筒が入っている
タケノコの皮のように体がむける
残業中の社長は暗がりで怯えて
発狂寸前だ
救いがどこにあるのか探す気にもならない
過ぎ去るのを祈るのみ
2013年1月18日金曜日
詩人のしりとり
ちくわぶ
ぶんどき
きちがい
いしがま
まめがし
しょちしつ
つりかわ
わそう
うろ
ろう
うりざねがお
おくぶたえ
えきちょう
うまのり
りんかい
いずりょこう
うつみみどり
りきてっくす
すしねた
たにし
しめ
めんこ
こうくり
りかーしょっぷ
ぷりんさんでー
でーもんこぐれ
れすとはうす
すしず
ずしまりーな
なきすな
なまり
りんぼうだんす
すーつけーす
すかんぴ
ぴろしき
きじむなー
なかのく
くく
くま
まくらばなし
しきい
いきしに
にしき
きし
しき
きく
くし
しみ
みき
きみ
みこし
しし
しーずんおふ
ふすま
まいうー
うす
すり
りみっくす
すらっくす
すしづめ
めいく
くつわむし
くつわむし
しすてむおぺれーたー
たぬきおやじ
じんちゅうみまい
いりこだし
しり
りし
しし
しか
かし
しじん
2013年1月17日木曜日
寒い風が
寒い風は君に何を語る
寒い風に君は何を祈る
寒い風が春を運び来るか
寒い風はただ吹き荒れるのみ
寒い風は君に何を語る
寒い風に君は何を祈る
寒い風はただ吹きゆくのみ
寒い風は心に灯を点すのみ
寒い心に君は何を告げる
寒い風が寒い心と触れ合い
友だちだと自覚する
寒い風に君は何を祈る
寒い風が春を運び来るか
寒い風はただ吹き荒れるのみ
寒い風は君に何を語る
寒い風に君は何を祈る
寒い風はただ吹きゆくのみ
寒い風は心に灯を点すのみ
寒い心に君は何を告げる
寒い風が寒い心と触れ合い
友だちだと自覚する
2013年1月16日水曜日
寝心地が悪いのは・・・
きょうの風は大丈夫です
海で生まれ波を蹴り砂浜と森を抜け
雪の積もった屋根を越えて
やってきましたが
怪しいものには触らなかった
顔という丸い大地にきて
そのカラダのなかにも
分かれて入っていった
少女は産毛をふるわせて
何かをしていた
きのうの風は
だめでした
悪いものを含んでいた
怪しいものに触ってしまった
風は素直だから
そのうえ
気まぐれ風まかせだから
気づいていない
運んでは行けないものがあると
と
人は風のせいにして
風の強い夜には
寝心地が悪い
2013年1月15日火曜日
2013年1月14日月曜日
道を湿らせて
川沿いの道を歩いた
本社の秘書たちは思い思いに
愛しい人を待っていた
社長は人間が
空き缶をかぶったようなものだ
空き缶の中の
剥かれたトマトは
震えながら恋人の体内に入ることを
夢みている
見知らぬ発情した男と
川沿いですれ違い様にガキーンと視線がぶつかった女は
カワラヒワの背中の水はけに
嫉妬しているが
互いに欲する男の前では
すぐさましっとりする
そして
川沿いの乾いた道を
湿らせて帰っていく
本社の秘書たちは思い思いに
愛しい人を待っていた
社長は人間が
空き缶をかぶったようなものだ
空き缶の中の
剥かれたトマトは
震えながら恋人の体内に入ることを
夢みている
見知らぬ発情した男と
川沿いですれ違い様にガキーンと視線がぶつかった女は
カワラヒワの背中の水はけに
嫉妬しているが
互いに欲する男の前では
すぐさましっとりする
そして
川沿いの乾いた道を
湿らせて帰っていく
2013年1月13日日曜日
寂しい私を
沈んだ太陽を追いかけて
遠くの空に鳥の影が消えていきました
きょうの空は
いつかみたあの空とつながっていて
寂しい私を手招きします
過去は私の味方でしょうか
密かに隠しておくつもりでいて
そのことさえ忘れてしまった宝物が
今もどこかで光り
うずいているのでしょうか
遠くの空に鳥の影が消えていきました
きょうの空は
いつかみたあの空とつながっていて
寂しい私を手招きします
過去は私の味方でしょうか
密かに隠しておくつもりでいて
そのことさえ忘れてしまった宝物が
今もどこかで光り
うずいているのでしょうか
2013年1月12日土曜日
僕が憶えていることを
僕が憶えていることを
母は憶えていない
母が忘れた辛いことだけ
僕も忘れてしまおう
父がやっていたことを
僕は斜めにみていた
僕がやったことを
父はいつもまっすぐみていた
愛する人の笑顔を
僕は大切にしようとした
僕を愛する人は
僕のすべてを守ろうとした
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