1日平均5回で40年間
愛してるとあなたにいう予定だった
少ない日もあるが
多い日もある
平均5回だ
あえない日には
手のひらにあなたの映像をのせて言う
あなたはただきいていればいい
砂浜の波を見ていると
一生のうちにあなたに言える愛の言葉は
なんと少ないことかと
焦る
それを知ってか
上空を飛ぶ鳥は
わざとらしく旋回した
1日平均5回
あなたに愛してると言い続けて
先に死のうと思っていた
あなたの新しい相手を見つけて
愛の言葉を引き継いで
しかしそれはかなわなかった
愛の言葉は
行き場を失って
消え去ろうとしている
この愛は
必要なかったのだ
言葉以上に
この愛は
2011年7月14日木曜日
不適切な私
君との会話は失言ばかり
不適切な私です
気づいた時には
どんくさく
地面の気持ちがよくわかる
下を向いてた私です
はじめて撮った写真には
車の轍が写ってた
はじめて出来た友だちは
嫌われ者の女の子
*
君との愛はギクシャクしてる
優しいだけの私です
怒らないのが
とりえかな
怒れないこと隠してる
パワー不足の私です
無理強いしないのとりえかな
嫌われたくないだけなんだ
話を聞くのがうまいって
かむから話ししないだけ
*
あぁあぁなんであの人は
あんなにかっこいいんだろう
愛する彼女は首ったけ
私はきょうも不適切
不適切な私です
気づいた時には
どんくさく
地面の気持ちがよくわかる
下を向いてた私です
はじめて撮った写真には
車の轍が写ってた
はじめて出来た友だちは
嫌われ者の女の子
*
君との愛はギクシャクしてる
優しいだけの私です
怒らないのが
とりえかな
怒れないこと隠してる
パワー不足の私です
無理強いしないのとりえかな
嫌われたくないだけなんだ
話を聞くのがうまいって
かむから話ししないだけ
*
あぁあぁなんであの人は
あんなにかっこいいんだろう
愛する彼女は首ったけ
私はきょうも不適切
2011年7月13日水曜日
愛する人とは別れたわけだし 1
おいしい料理が出来たと思ったんだけど
夢のなかに置いてきてしまった
すぐに食べちゃえばよかった
愛する人とは別れたわけだし
ここに戻ってきても
寂しさが山積みで向こうが見えない
食欲もわかないので
飲み物ばかり飲んでいるんだ
それにしても
寂しさの山は
人身事故で混雑した電車に乗っても
会社の受付の前を通っても
ついて来る
嵩張るのによくついてくるもんだ
月や星じゃあるまいに
あっ
月や星のようなものなのかな
寂しさって奴は
悲しみに似ているが
それとはちょっとちがう
そういえば
悲しい感じもしている
悲しみの裏に
なんでもできそうな
自由な感じもある
夢のなかに置いてきてしまった
すぐに食べちゃえばよかった
愛する人とは別れたわけだし
ここに戻ってきても
寂しさが山積みで向こうが見えない
食欲もわかないので
飲み物ばかり飲んでいるんだ
それにしても
寂しさの山は
人身事故で混雑した電車に乗っても
会社の受付の前を通っても
ついて来る
嵩張るのによくついてくるもんだ
月や星じゃあるまいに
あっ
月や星のようなものなのかな
寂しさって奴は
悲しみに似ているが
それとはちょっとちがう
そういえば
悲しい感じもしている
悲しみの裏に
なんでもできそうな
自由な感じもある
2011年7月12日火曜日
夕方のことを考えると
夕方のことを考えると
夕方になってしまう
そのことが怖い
と考えると
怖いことになってしまう
考えるとなってしまう
いやなことだけ
神様がいて
区別して
やっているのだろうか
罰として
いやな罰だ
そう
考えると
いやな罰になってしまう
考えないようにしたい
そう考える
でも
そこからは逃げられない
逃げられなくなってしまう
夕方になってしまう
そのことが怖い
と考えると
怖いことになってしまう
考えるとなってしまう
いやなことだけ
神様がいて
区別して
やっているのだろうか
罰として
いやな罰だ
そう
考えると
いやな罰になってしまう
考えないようにしたい
そう考える
でも
そこからは逃げられない
逃げられなくなってしまう
2011年7月11日月曜日
星への願いごと
緋色の星に願いごと
すべてが燃えてなくなりますように
水色の星に願いごと
あの人が湖の底に沈みますように
黄色い星に願いごと
何も分からなくなり笑って暮らせますように
紺色の星に願いごと
他人の思い出が渦巻いて醜く混じり合いませんように
白い星に願いごと
きれいなものがみな見えなくなりますように
土色の星に願いごと
愛する人に首を閉められた人が蘇りませんように
金色の星に願いごと
傷口が開いて早く干からびますように
黒い星に願いごと
風や月光が彼女の味方につきませんように
すべての星に願いごと
あの人が二度とこの空に戻って来ませんように
すべてが燃えてなくなりますように
水色の星に願いごと
あの人が湖の底に沈みますように
黄色い星に願いごと
何も分からなくなり笑って暮らせますように
紺色の星に願いごと
他人の思い出が渦巻いて醜く混じり合いませんように
白い星に願いごと
きれいなものがみな見えなくなりますように
土色の星に願いごと
愛する人に首を閉められた人が蘇りませんように
金色の星に願いごと
傷口が開いて早く干からびますように
黒い星に願いごと
風や月光が彼女の味方につきませんように
すべての星に願いごと
あの人が二度とこの空に戻って来ませんように
2011年7月10日日曜日
思いがけない家出
すきま風のところに行って
冷たい風を吸い込むと
ガラスが曇って
景色が見えにくくなった
ほつれた毛糸の先を引っ張ると
スルスルと
虫が行進するように
ほどけていって
どこでやめていいのか
わからなくなる
冷凍庫では
シャーベットができたはずだ
作るのは好きだが
食べておいしかったことがないので
もう関心がなくなっている
あなたは
むずかしい計算をしようと
指を折って数えているが
問題の意味が解らないので
ちっとも解決に結びつかない
扇風機がカタカタいいだして
壊れそうなので
コードを引っ張って抜いた
見る間に
首に汗が吹き出してくる
いらだって
持っているものを
床に投げると
もうその場にはいたくなくなって
ドアを開けて出て行く
いつものカバンだけ手にして
鍵もかけずに
鍵を持たずに
冷たい風を吸い込むと
ガラスが曇って
景色が見えにくくなった
ほつれた毛糸の先を引っ張ると
スルスルと
虫が行進するように
ほどけていって
どこでやめていいのか
わからなくなる
冷凍庫では
シャーベットができたはずだ
作るのは好きだが
食べておいしかったことがないので
もう関心がなくなっている
あなたは
むずかしい計算をしようと
指を折って数えているが
問題の意味が解らないので
ちっとも解決に結びつかない
扇風機がカタカタいいだして
壊れそうなので
コードを引っ張って抜いた
見る間に
首に汗が吹き出してくる
いらだって
持っているものを
床に投げると
もうその場にはいたくなくなって
ドアを開けて出て行く
いつものカバンだけ手にして
鍵もかけずに
鍵を持たずに
2011年7月9日土曜日
バイバイ
きょうはあなたと過ごした最後の日
朝焼けのような夕焼けが
ビルの向こうに見える
昼
あなたはバイバイといって
バスにに乗って帰って行った
裸足に新しいスニーカー履いて
いつもの喫茶店で
私は考え事をしようとしているが
なにも考えることができない
あなたはいつもの
笑顔で
私との話の続きを
自然に話していた
そして
大戸屋にいきたいといって
そこでおいしそうにチキンとトロロご飯を食べた
私はあなたとは
付き合っていなかったのではないかと
今更思えてきて
必死に打ち消そうとしたができなかった
あなたは家を出て
夜通しDJの紡ぐ音楽に身を投げて
踊った
そこにはあなたの愛する男がいた
あなたは体を弾ませると
自分がこの場から飛び出していっているのを感じた
もはや私は私の姿をどこにも見出すことができなかった
丸まったミミズが陸亀に喰われている映像を
思い出した
魅力のない人生が落ちていたら
それは届けずに放っておいてあげたら
私は生まれ変わり
かっこよく颯爽と生きて行きたい
朝焼けのような夕焼けが
ビルの向こうに見える
昼
あなたはバイバイといって
バスにに乗って帰って行った
裸足に新しいスニーカー履いて
いつもの喫茶店で
私は考え事をしようとしているが
なにも考えることができない
あなたはいつもの
笑顔で
私との話の続きを
自然に話していた
そして
大戸屋にいきたいといって
そこでおいしそうにチキンとトロロご飯を食べた
私はあなたとは
付き合っていなかったのではないかと
今更思えてきて
必死に打ち消そうとしたができなかった
あなたは家を出て
夜通しDJの紡ぐ音楽に身を投げて
踊った
そこにはあなたの愛する男がいた
あなたは体を弾ませると
自分がこの場から飛び出していっているのを感じた
もはや私は私の姿をどこにも見出すことができなかった
丸まったミミズが陸亀に喰われている映像を
思い出した
魅力のない人生が落ちていたら
それは届けずに放っておいてあげたら
私は生まれ変わり
かっこよく颯爽と生きて行きたい
2011年7月8日金曜日
私たちの自慢
さっきまで猫を撫でていた手のひらが
あなたの胸の上を這い回り
背中を滑降する
暑さのせいで
汗をかいている肌は
もっと汗をかきたいとおもっている
それはいつもの癖
そうして
ハーフタイムだけで引き分けになる
ゲームが終わり
思いっきり体に風を受け入れるとき
あなたは遠くに懐かしい人の声を聴いて
密かに安心している
私もそうだ
そしてそれはいつものことだ
そして
おたがいには口にしないことも
私たちは
人目をしのんで
この家に隠れている
美しい一対の男女を演じて
楽屋に住む
秘め事に埋め尽くされそうな日常が
私たちの自慢なのだ
あなたの胸の上を這い回り
背中を滑降する
暑さのせいで
汗をかいている肌は
もっと汗をかきたいとおもっている
それはいつもの癖
そうして
ハーフタイムだけで引き分けになる
ゲームが終わり
思いっきり体に風を受け入れるとき
あなたは遠くに懐かしい人の声を聴いて
密かに安心している
私もそうだ
そしてそれはいつものことだ
そして
おたがいには口にしないことも
私たちは
人目をしのんで
この家に隠れている
美しい一対の男女を演じて
楽屋に住む
秘め事に埋め尽くされそうな日常が
私たちの自慢なのだ
2011年7月7日木曜日
鎖
いつも会っているあなたに
きょうは会わない日
会わないで空を見上げる日
あなたはきっと
縛られて
どこかに囚われているから
今夜は
秘密の信号で
あなたに連絡しよう
あなたは
きょうは
疲れ果てて
眠るのに夢中だから
ちょうどいい
夢のなかに
こっそり侵入して
唇に
キスしよう
夢の中なら
誰にも何も言われない
あなたさえ黙っていれば
秘密が
二人をつなぐ
銀の鎖になる
流れ星が作ったような
細い鎖
きょうは会わない日
会わないで空を見上げる日
あなたはきっと
縛られて
どこかに囚われているから
今夜は
秘密の信号で
あなたに連絡しよう
あなたは
きょうは
疲れ果てて
眠るのに夢中だから
ちょうどいい
夢のなかに
こっそり侵入して
唇に
キスしよう
夢の中なら
誰にも何も言われない
あなたさえ黙っていれば
秘密が
二人をつなぐ
銀の鎖になる
流れ星が作ったような
細い鎖
怖い日
部屋の中で空の方角を見上げる
本当は地面の向こうにも空があるのにね
溜息を量り売りするため
大きなビニール袋に貯める
あなたがメールしてきた写真を
何回も画面に映してみる
きょうは
あなたの気配のない日
めったにない
怖い日
本当は地面の向こうにも空があるのにね
溜息を量り売りするため
大きなビニール袋に貯める
あなたがメールしてきた写真を
何回も画面に映してみる
きょうは
あなたの気配のない日
めったにない
怖い日
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