哀しい心を持っているあなたと抱き合って
一晩中泣いていたい
涙で湿り過ぎないように
タオルやティッシュを沢山傍に置いて
哀しい心を持っているあなたと抱き合って
声を出さないで語り合いたい
お互いの悲しみが無用でないことを
別の場所で生まれた悲しみ同士でも
ハーモニーが奏でられるということを
哀しい心を持っているあなたを
大事にしていたい
湿り気を乾かすお日様に感謝するでもなく
恨むでも厭うでもなく
ただ微妙に受け入れて
その強い光の輪っかの一部を乱反射させて
明かりを取りながら
うなだれたまま
ベッドに倒れこんだまま
隣り合って
哀しみを見つめて手のひらで撫でたい
あなたの頭の形のような
哀しみの頭を
私の後悔のような掌で
2012年9月5日水曜日
2012年9月4日火曜日
2012年9月3日月曜日
もうそのガムはここにはないけれど
ネコさんも「お手上げだ」って言ってる
逆さまになってふたり並んで
のびている
状況は芳しくなく
星空も瞬き心配そう
雨雲が横槍もいれてくる
ネオンの滑り台は
最近LEDになり
感電することもなくなったが
頭に来ても
切れられない
10万年に0.1秒という精度で
確かな時を告げるという
電波時計はきのうからもう2時間もずれている
いったいどれだけの時が経ぎたというのか
Windowsは相変わらず
やっとこさ立ち上がるときに看板を出して
無策を印象づけてくる
もう勘弁してよ
作っては壊し
心配して
捨てまくり
そのせいで
また作り
作るために
大切な物を壊す
そういえば
ガンジーさんは
なまえがすごくいい
スージーさんも
なまえがいい
ネコさんは
いなくなった
あくびをひとつおいて
そのうえに
溜息を漏らしてみる
ラベンダーの香りは
ガムの中に入っていた
もうそのガムは
ここにはないけれど
逆さまになってふたり並んで
のびている
状況は芳しくなく
星空も瞬き心配そう
雨雲が横槍もいれてくる
ネオンの滑り台は
最近LEDになり
感電することもなくなったが
頭に来ても
切れられない
10万年に0.1秒という精度で
確かな時を告げるという
電波時計はきのうからもう2時間もずれている
いったいどれだけの時が経ぎたというのか
Windowsは相変わらず
やっとこさ立ち上がるときに看板を出して
無策を印象づけてくる
もう勘弁してよ
作っては壊し
心配して
捨てまくり
そのせいで
また作り
作るために
大切な物を壊す
そういえば
ガンジーさんは
なまえがすごくいい
スージーさんも
なまえがいい
ネコさんは
いなくなった
あくびをひとつおいて
そのうえに
溜息を漏らしてみる
ラベンダーの香りは
ガムの中に入っていた
もうそのガムは
ここにはないけれど
2012年9月2日日曜日
ファストフードのレストラン
私を知っている者は誰もいない
明るい日差しが差し込む
異国のファストフード・レストランの2階
買ったものを食べ終えて
周囲を見回している私
おいしいゴハンだったし
煩わしいことはとりあえず放置してきた
ここまで
追いかけられることはない
だから
心を軽くして
方ぼう好きに漂わせることができる
・・・なんて楽ちんなんだ・・・
荷物は椅子の上に投げ出し
スーツはとっくに日本の部屋の押入れに仕舞いこんだ
明日の予定はまだ決めていない
友だちはみんないい人ばかりだ
悪い人は友だちと呼ばないことにして
放ったらかしにするから
私は
安くて美味しい物を
おなかをすかせてから食べて
浄水器で濾した水でお茶を作る
それだけだ
やらなければならないことを
やりたい時にやり
できた後から
注文を受ける
そうすれば
思う存分
納得の行くものを作ることができる
だれも
作らなくてはならないと
私に言ってこないから
私は好きな場所まで歩いて行き
自分に言われるまで作り始めない
ファストフード・レストランの2階は
広々していて
世界をすっぽり納めてしまう
ひょっとしたら宇宙だってかなわないほど広い
その場所の端っこにに私は腰掛けて
ゆっくり息をしている
多分生きているから
多分生きて行けるから
明るい日差しが差し込む
異国のファストフード・レストランの2階
買ったものを食べ終えて
周囲を見回している私
おいしいゴハンだったし
煩わしいことはとりあえず放置してきた
ここまで
追いかけられることはない
だから
心を軽くして
方ぼう好きに漂わせることができる
・・・なんて楽ちんなんだ・・・
荷物は椅子の上に投げ出し
スーツはとっくに日本の部屋の押入れに仕舞いこんだ
明日の予定はまだ決めていない
友だちはみんないい人ばかりだ
悪い人は友だちと呼ばないことにして

私は
安くて美味しい物を
おなかをすかせてから食べて
浄水器で濾した水でお茶を作る
それだけだ
やらなければならないことを
やりたい時にやり
できた後から
注文を受ける
そうすれば
思う存分
納得の行くものを作ることができる
だれも
作らなくてはならないと
私に言ってこないから
私は好きな場所まで歩いて行き
自分に言われるまで作り始めない
ファストフード・レストランの2階は
広々していて
世界をすっぽり納めてしまう
ひょっとしたら宇宙だってかなわないほど広い
その場所の端っこにに私は腰掛けて
ゆっくり息をしている
多分生きているから
多分生きて行けるから
2012年9月1日土曜日
私というあなた
言葉を教わると
たちまち言葉に閉じ込められる
瓶詰めのジャムみたいに
ラベルをはられて
内容量がきまってしまう
たとえば
いわし雲があったとしよう
いわし雲という言葉を覚えると
いわし雲は缶詰の中に入って(缶のほうがいいだろう?)
「いわし雲」というラベルが貼られる
すると人は「いわし雲」を
ほかの雲(入道雲やうろこ雲など)や
気象の状態や
ましてや魚(鯖やマグロ)と間違わずにすむ
だが
言葉に捕らえられると
捕らえられたものたちはたちまち自由を失い
場合によっては意味がいい加減な詩なんていうものとは
おさらばしなくてはならない
孤立無縁に閉じ込められ佇む姿はなんと憐れなのだろう
私は
去年
中国に留学して
英語で 中国語を習った
どちらもよく知らない言語だ
私の名前は
今まで私が知っていた名前と
似ても似つかぬものになった
ずっと
マツザキヨシユキ
と呼ばれてきたが
ソンチーイーシン
となった
私の自由は
果たして広がった!
それでも
名前の中に閉じ込められて
私は何をしようか
私というあなたは
何をしますか?
という質問さえ
言葉を頼りにするなんて
たちまち言葉に閉じ込められる
瓶詰めのジャムみたいに
ラベルをはられて
内容量がきまってしまう
たとえば
いわし雲があったとしよう
いわし雲という言葉を覚えると
いわし雲は缶詰の中に入って(缶のほうがいいだろう?)
「いわし雲」というラベルが貼られる
すると人は「いわし雲」を
ほかの雲(入道雲やうろこ雲など)や
気象の状態や
ましてや魚(鯖やマグロ)と間違わずにすむ
だが
言葉に捕らえられると
捕らえられたものたちはたちまち自由を失い
場合によっては意味がいい加減な詩なんていうものとは
おさらばしなくてはならない
孤立無縁に閉じ込められ佇む姿はなんと憐れなのだろう
私は
去年
中国に留学して
英語で 中国語を習った
どちらもよく知らない言語だ
私の名前は
今まで私が知っていた名前と
似ても似つかぬものになった
ずっと
マツザキヨシユキ
と呼ばれてきたが
ソンチーイーシン
となった
私の自由は
果たして広がった!
それでも
名前の中に閉じ込められて
私は何をしようか
私というあなたは
何をしますか?
という質問さえ
言葉を頼りにするなんて
2012年8月31日金曜日
湿った風
何十年も掛かって築いてきたものが
一瞬にして失われた
きれいサッパリなくなって
おまけにシミが遺っていた
失われたものは
海の彼方に溶け去ったのか
この大きな喪失は
何と釣り合っているのか
青い空には
街をすっぽり覆う巨きな夏の雲
まさかあの雲が
私の大事なものを持ち去り隠しているのか
遠くから雷鳴が聞こえてくる
やがて湿った風が吹き始めるだろう
風はあなたの瞳を湿らせ
私の舌に塩辛い涙の味を広げるだろう
一瞬にして失われた
きれいサッパリなくなって
おまけにシミが遺っていた
失われたものは
海の彼方に溶け去ったのか
この大きな喪失は
何と釣り合っているのか
青い空には
街をすっぽり覆う巨きな夏の雲
まさかあの雲が
私の大事なものを持ち去り隠しているのか
遠くから雷鳴が聞こえてくる
やがて湿った風が吹き始めるだろう
風はあなたの瞳を湿らせ
私の舌に塩辛い涙の味を広げるだろう
2012年8月30日木曜日
水車の音に合わせて
古い小屋の向こうには小川があって
雪解けの水が流れている
花びらや木の葉や
何かの欠けらも流れてくる
古い小屋の向こうには
行くことができない
あれは今はもうない家だから
住んでいる人も もういない
それでも 時々
いろりに明明と火がともり
屋根から煙が立ちのぼる
あの家のバカ息子は
大事なものを全部なくしてしまった
自分のものだけでは飽きたらず
人様のものまでも
それだから
あの古い小屋は取り壊され
そこに新しい家が建った
新しい家には
どこからか新しい人がやってきて
住み着いた
だが新しい家から
煙が立ちのぼることはない
新しい家は電気とガスで動くから
古い小屋の向こうの小川では水車が回っていた
軋みながら
水の流れを体に受けて
ぎーぎーと楽しげに会話していた
古い小屋の向こうには畑と山もあって
百舌鳥が梢にとまっていた
水車の音に合わせて
ぎーぎー鳴いていた
日が暮れるまで鳴いていた
雪解けの水が流れている
花びらや木の葉や
何かの欠けらも流れてくる
古い小屋の向こうには
行くことができない
あれは今はもうない家だから
住んでいる人も もういない
それでも 時々
いろりに明明と火がともり
屋根から煙が立ちのぼる
あの家のバカ息子は
大事なものを全部なくしてしまった
自分のものだけでは飽きたらず
人様のものまでも
それだから
あの古い小屋は取り壊され
そこに新しい家が建った
新しい家には
どこからか新しい人がやってきて
住み着いた
だが新しい家から
煙が立ちのぼることはない
新しい家は電気とガスで動くから
古い小屋の向こうの小川では水車が回っていた
軋みながら
水の流れを体に受けて
ぎーぎーと楽しげに会話していた
古い小屋の向こうには畑と山もあって
百舌鳥が梢にとまっていた
水車の音に合わせて
ぎーぎー鳴いていた
日が暮れるまで鳴いていた
2012年8月29日水曜日
部屋へ帰る
西友に87円のお茶を買いに行ったら隣りに78円のお茶が並べられていた。それを見て瞬時に78円のお茶を買うことにしようと思ったが、飲みたい気持ちにならなかったのでやはり87円のお茶にしようと思い、むんずと手に取ろうとしたその時、何故か入り口に2リットルの南アルプスの天然水が79円で売っているイメージが去来し、もし2リットルの天然水を買い水出しのパックで作ったらどれほどお得なのか、自分の思考を止めることはできなかった。結局何も買わずに部屋へと帰った。
2012年8月28日火曜日
土曜日に死にたい
火曜日の次は水曜日
永遠に回っていくところがいい
頼りになる
僕の周りの世の中は
土曜日と日曜日は休みということになっているが
月曜日が来ると思うと仕事の重圧が襲ってくる
そんなことを思い出す
月曜日が待ち遠しかったこともあったはずだけれど
永遠に回っていくことは
いつまでたっても一緒だということなので
自分が変わる必要がない
成長しても しなくても
時をやり過ごしてゆくだけで
大丈夫だということだ
この詩だって
何回書いたっていい
書かなくてもいい
それは楽なことだ
楽なことは大丈夫だということと
親戚のようなものだ
大きな差はない
間違ったことを言っても
訂正すればいい
訂正しなくてもいい
火曜日の次は水曜日 と
高らかに言おう
レベッカ・ブラックに言われるまでもなく
木曜日の次は金曜日だ
そして次にやってくるのが週末だ
僕は火曜日に生まれたので
月曜日に死にたい
でも本当は
土曜日に死にたい
日曜日を楽しみに待つ気持ちで
待たなくてもいいけれど
http://www.youtube.com/watch?v=kfVsfOSbJY0
永遠に回っていくところがいい
頼りになる
僕の周りの世の中は
土曜日と日曜日は休みということになっているが
月曜日が来ると思うと仕事の重圧が襲ってくる
そんなことを思い出す
月曜日が待ち遠しかったこともあったはずだけれど
永遠に回っていくことは
いつまでたっても一緒だということなので
自分が変わる必要がない
成長しても しなくても
時をやり過ごしてゆくだけで
大丈夫だということだ
この詩だって
何回書いたっていい
書かなくてもいい
それは楽なことだ
楽なことは大丈夫だということと
親戚のようなものだ
大きな差はない
間違ったことを言っても
訂正すればいい
訂正しなくてもいい
火曜日の次は水曜日 と
高らかに言おう
レベッカ・ブラックに言われるまでもなく
木曜日の次は金曜日だ
そして次にやってくるのが週末だ
僕は火曜日に生まれたので
月曜日に死にたい
でも本当は
土曜日に死にたい
日曜日を楽しみに待つ気持ちで
待たなくてもいいけれど
http://www.youtube.com/watch?v=kfVsfOSbJY0
2012年8月27日月曜日
好きな人と連絡が取れなくて
好きな人と連絡が取れなくて
心が緊急事態になっている
サイレンの音は聞こえない
自分の心臓の音ばかりがこだまする
あの人はどこに居るのだろう
どんな気持ちでいるのだろう
自分はこんなに泣きそうなのに
あのひとは私の中でなぜ 笑っている?
あの人ともっと話しておけばよかった
つまらない話でも聞いておけばよかった
好きな人と連絡が取れななくて
時間がグルグル回っていいる
眉間にシワが刻まれていく
目に見えない牢屋でいつまで待ちぼうけ?
心が緊急事態になっている
サイレンの音は聞こえない
自分の心臓の音ばかりがこだまする
あの人はどこに居るのだろう
どんな気持ちでいるのだろう
自分はこんなに泣きそうなのに
あのひとは私の中でなぜ 笑っている?
あの人ともっと話しておけばよかった
つまらない話でも聞いておけばよかった
好きな人と連絡が取れななくて
時間がグルグル回っていいる
眉間にシワが刻まれていく
目に見えない牢屋でいつまで待ちぼうけ?
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