火曜日の次は水曜日
永遠に回っていくところがいい
頼りになる
僕の周りの世の中は
土曜日と日曜日は休みということになっているが
月曜日が来ると思うと仕事の重圧が襲ってくる
そんなことを思い出す
月曜日が待ち遠しかったこともあったはずだけれど
永遠に回っていくことは
いつまでたっても一緒だということなので
自分が変わる必要がない
成長しても しなくても
時をやり過ごしてゆくだけで
大丈夫だということだ
この詩だって
何回書いたっていい
書かなくてもいい
それは楽なことだ
楽なことは大丈夫だということと
親戚のようなものだ
大きな差はない
間違ったことを言っても
訂正すればいい
訂正しなくてもいい
火曜日の次は水曜日 と
高らかに言おう
レベッカ・ブラックに言われるまでもなく
木曜日の次は金曜日だ
そして次にやってくるのが週末だ
僕は火曜日に生まれたので
月曜日に死にたい
でも本当は
土曜日に死にたい
日曜日を楽しみに待つ気持ちで
待たなくてもいいけれど
http://www.youtube.com/watch?v=kfVsfOSbJY0
2012年8月28日火曜日
2012年8月27日月曜日
好きな人と連絡が取れなくて
好きな人と連絡が取れなくて
心が緊急事態になっている
サイレンの音は聞こえない
自分の心臓の音ばかりがこだまする
あの人はどこに居るのだろう
どんな気持ちでいるのだろう
自分はこんなに泣きそうなのに
あのひとは私の中でなぜ 笑っている?
あの人ともっと話しておけばよかった
つまらない話でも聞いておけばよかった
好きな人と連絡が取れななくて
時間がグルグル回っていいる
眉間にシワが刻まれていく
目に見えない牢屋でいつまで待ちぼうけ?
心が緊急事態になっている
サイレンの音は聞こえない
自分の心臓の音ばかりがこだまする
あの人はどこに居るのだろう
どんな気持ちでいるのだろう
自分はこんなに泣きそうなのに
あのひとは私の中でなぜ 笑っている?
あの人ともっと話しておけばよかった
つまらない話でも聞いておけばよかった
好きな人と連絡が取れななくて
時間がグルグル回っていいる
眉間にシワが刻まれていく
目に見えない牢屋でいつまで待ちぼうけ?
2012年8月26日日曜日
ばびぶべ電車
水色の電車
スイスイすべる
やわらかいパンを
お口いっぱい頬張って
おいしいね
クロワッサンは
スワンのかたち
黄色の電車
夢の中にある
こうもり傘で
こっそり顔を隠して
いくんだね
寝ぐせの髪型
カミナリ様だね
赤色の電車
いつも来ない
内緒でやると
いいことがあるかな
見つめてね
わたしのこと
拐われぬよう
スイスイすべる
やわらかいパンを
お口いっぱい頬張って
おいしいね
クロワッサンは
スワンのかたち
黄色の電車
夢の中にある
こうもり傘で
こっそり顔を隠して
いくんだね
寝ぐせの髪型
カミナリ様だね
赤色の電車
いつも来ない
内緒でやると
いいことがあるかな
見つめてね
わたしのこと
拐われぬよう
2012年8月25日土曜日
友だち ~ヘンテコな夜~
黒い雲
やって来た
友だち
くすんだ服
笑顔がゆがんでいる
友だち
いらいらしてる
踵が取れた靴
友だち
苦しい言い訳
部屋が散らかってる
友だち
寒い日
閉め切った窓
友だち
不器用
役立たずの信号灯
友だち
サイレン
ヘンテコな夜
友だち
2012年8月24日金曜日
非連続への逃亡
埃っぽい乾いた冷たい空気は
排気ガスを引き連れて視界を煙らせているが
僕はこの道を歩いてゆくのだ
木の枝は寒色だけとなって
大きな鳥の巣を引っ掛けているが
きょうもその下を僕は歩いて行くのだ
ひび割れた道路にできた水溜りは
ゴミが溜まり凍って光を反射しているが
僕は違う国の言葉で自分に掛け声を掛けながら
校門を出て地下鉄の駅に
地下鉄に乗って目的の駅に
駅から出て人々の集う広場に
広場を抜けてデパートの食堂へ
夕食を食べに行くのだ
何が入っているか
どう作られているかは分からない
それはどうでもいい
高くなく程よく美味しい食べ物を
ゆっくり食べられればいいのだ
注文票に書き込んで
サービス員を呼ぶ
サービス員は職名を呼び捨てで呼ばれ
無愛想に近づいてきて
一つ二つ質問をすると
そそくさと計算し代金を要求する
財布を出してお金を払うとつり銭が渡される
しばらくすると
目的の食事が運ばれてきて
テーブルに置かれる
ここから自分の時間となる
日本にいた時
僕は過去に縛られ
鈍く回転し続ける日々の歯車に
髪の毛や衣服を巻き込まれて
逃げ出すことができないでいた
連続的な自分は
いつも過去と未来を繋ごうとしていた
この地にきて僕は日々の歯車から遠ざかり
異国という船に揺られて
足元がおぼつかないまま暮らしていた
新しい友だちは
だれも日本語を喋らなかった
僕は覚えたての言葉を一つひとつ並べて
自分自身のことを話し相手の身の上や夢の話を聞いた
外では日が沈み
夜の街が夜の人の心と交わって
いつの間にか昼間を追いやっていた
昼間の人々は夜に絞め殺されてしまったのか
闇を照らす光に額を光らせて
夜の流れにしがみつきつつ
流されていく
排気ガスを引き連れて視界を煙らせているが
僕はこの道を歩いてゆくのだ
木の枝は寒色だけとなって
大きな鳥の巣を引っ掛けているが
きょうもその下を僕は歩いて行くのだ
ひび割れた道路にできた水溜りは
ゴミが溜まり凍って光を反射しているが
僕は違う国の言葉で自分に掛け声を掛けながら
校門を出て地下鉄の駅に
地下鉄に乗って目的の駅に
駅から出て人々の集う広場に
広場を抜けてデパートの食堂へ
夕食を食べに行くのだ
何が入っているか
どう作られているかは分からない
それはどうでもいい
高くなく程よく美味しい食べ物を
ゆっくり食べられればいいのだ
注文票に書き込んで
サービス員を呼ぶ
サービス員は職名を呼び捨てで呼ばれ
無愛想に近づいてきて
一つ二つ質問をすると
そそくさと計算し代金を要求する
財布を出してお金を払うとつり銭が渡される
しばらくすると
目的の食事が運ばれてきて
テーブルに置かれる
ここから自分の時間となる
日本にいた時
僕は過去に縛られ
鈍く回転し続ける日々の歯車に
髪の毛や衣服を巻き込まれて
逃げ出すことができないでいた
連続的な自分は
いつも過去と未来を繋ごうとしていた
この地にきて僕は日々の歯車から遠ざかり
異国という船に揺られて
足元がおぼつかないまま暮らしていた
新しい友だちは
だれも日本語を喋らなかった
僕は覚えたての言葉を一つひとつ並べて
自分自身のことを話し相手の身の上や夢の話を聞いた
外では日が沈み
夜の街が夜の人の心と交わって
いつの間にか昼間を追いやっていた
昼間の人々は夜に絞め殺されてしまったのか
闇を照らす光に額を光らせて
夜の流れにしがみつきつつ
流されていく
2012年8月23日木曜日
小さい家にキレイなものが程よくあります
2012年8月22日水曜日
「泣きたい気持ち」は
「泣きたい気持ち」は
泣けば、何処かに流れていくでしょう。
流れていった「泣きたい気持ち」は
また、いつのまにか、戻ってきて
あなたの傍らにあるでしょう。
それは、あなたの
「泣きたい気持ち」ですか?
どうやって区別をつけているのですか?
私の「泣きたい気持ち」は
いま、どこに行ってしまったのでしょうか。
新幹線に乗って、田舎の川を超えて、
土埃の道を通り、
あの山の中の小さな小屋の木のテーブルに腰掛けて
ひねくれてジューを飲んでいるのでしょうか。
時の流れを見ようとして
空中を神妙に探しているのでしょうか。
暮れゆく外の景色を
呼吸とともに胸に容れようとしているのでしょうか。
「泣きたい気持ち」は
帰ってきますか?
それは誰かの気持ちと
入れ替わっていませんか。
名前はついているのでしょうか。
「泣きたい気持ち」が
帰ってくるのを、こうして待っているのも
変ですね。
泣けば、何処かに流れていくでしょう。
流れていった「泣きたい気持ち」は
また、いつのまにか、戻ってきて
あなたの傍らにあるでしょう。
それは、あなたの
「泣きたい気持ち」ですか?
どうやって区別をつけているのですか?
私の「泣きたい気持ち」は
いま、どこに行ってしまったのでしょうか。
新幹線に乗って、田舎の川を超えて、
土埃の道を通り、
あの山の中の小さな小屋の木のテーブルに腰掛けて
ひねくれてジューを飲んでいるのでしょうか。
時の流れを見ようとして
空中を神妙に探しているのでしょうか。
暮れゆく外の景色を
呼吸とともに胸に容れようとしているのでしょうか。
「泣きたい気持ち」は
帰ってきますか?
それは誰かの気持ちと
入れ替わっていませんか。
名前はついているのでしょうか。
「泣きたい気持ち」が
帰ってくるのを、こうして待っているのも
変ですね。
2012年8月21日火曜日
私たちの島
木下くんが
木の上にいて
ぼくを呼んでいる
小山くんが
広場で
野球をしようと誘ってくる
栗山さんが
喧嘩はやめなって
梨を手渡してくれる
反町くんが
村上さんと
デートしている
谷川さんが
湧き水を飲んで
冷たくておいしいって言う
君島さんが
竹島は
私たちの島だという
木の上にいて
ぼくを呼んでいる
小山くんが
広場で
野球をしようと誘ってくる
栗山さんが
喧嘩はやめなって
梨を手渡してくれる
反町くんが
村上さんと
デートしている
谷川さんが
湧き水を飲んで
冷たくておいしいって言う
君島さんが
竹島は
私たちの島だという
2012年8月20日月曜日
鍵と鍵穴
この鍵に合う鍵穴は
どこにあるのか
長いあいだ探している
鍵を握りしめて
錆びないように手の油を摺り込みつつ
この鍵穴に合う鍵は
誰が持っているか
探している
違う鍵を無理やり突っ込まれて
壊れてしまうことを怖れながら
また同時に夢見ながら
片っ端から
鍵穴に鍵を突っ込み
ぐるぐる回してみる
入ってきた鍵は
この扉をなかなか
開けることができない
鍵と鍵穴は出会えるのか
バラバラにされた
二人
出会えた暁には
扉の向こうに
何が待っているのか
鍵穴は鍵と話し合いたい
誰にも見られないように
誰にも聴かれないように
鍵穴を照らす灯りも消して
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