噛み合わないところが
あなたのいいところだと思えてきたんだ
ちょっと悲しかったり
寂しかったりすることも
いいところだと思えてきたんだ
自分の全体像だってみえないじゃないか
かみ合う相手を見つけるなんて
無理なんだ
2011年8月4日木曜日
2011年8月3日水曜日
いつも見に行きたくなる
君の二つの目が
離れているので
君はぼくとの距離感をとる
君の二つの目は
近くのものが歪んで見えるので
君はぼくを遠ざけて
眺めている
君の二つの耳は
片方で電話しながら
片方で音楽を聴くことができるので
ぼくの声はラジオドラマのようになり
フィクションとなる
君の二つのものは
君自身が制御できないので
君はそれらをもてあましたまま
ぼくにおしゃべりする
ぼくの二つの目は
求めているものを見るために
君の前にいくが
目は記憶ができないので
いつも
繰り返し見に行きたくなる
離れているので
君はぼくとの距離感をとる
君の二つの目は
近くのものが歪んで見えるので
君はぼくを遠ざけて
眺めている
君の二つの耳は
片方で電話しながら
片方で音楽を聴くことができるので
ぼくの声はラジオドラマのようになり
フィクションとなる
君の二つのものは
君自身が制御できないので
君はそれらをもてあましたまま
ぼくにおしゃべりする
ぼくの二つの目は
求めているものを見るために
君の前にいくが
目は記憶ができないので
いつも
繰り返し見に行きたくなる
2011年8月2日火曜日
2011年8月1日月曜日
2011年7月31日日曜日
悲しみの形
あなたは遠くにいて
表面張力でとどまっている
悲しみを
アイレベルに捉えて
そこに
過去の海の水平線を重ねるようとするが
一つにしつこいカモメに邪魔され
二つに地球の丸さに阻まれて
うまくできずにいる
そのせいで
悲しみは
とどまったまま
おとなしくあなたのまえに
いつまでもある
あなたは私にメールしてきて
悲しみの扱い方を
質問した
私は
フリーザにいれて
固めてしまうことをすすめようとして
思いとどまった
固めるまえに
一度
見てみたくなったからだ
表面張力でとどまっている
悲しみを
アイレベルに捉えて
そこに
過去の海の水平線を重ねるようとするが
一つにしつこいカモメに邪魔され
二つに地球の丸さに阻まれて
うまくできずにいる
そのせいで
悲しみは
とどまったまま
おとなしくあなたのまえに
いつまでもある
あなたは私にメールしてきて
悲しみの扱い方を
質問した
私は
フリーザにいれて
固めてしまうことをすすめようとして
思いとどまった
固めるまえに
一度
見てみたくなったからだ
2011年7月30日土曜日
あなたに教えるのは
あなたに本当のことを教える人がいないから
あなたは嘘の土台で造られた世間の中で生きている
私もあなたに本当のことを教えないので
世間の人間と大差がない
人はみなそうしているのだ
ただ
本当のことは
自分で知ることができる
そのことを
あなたに教えよう
それは
ある朝目覚めると
寄り添うように
隣に横たわっていたりする
息の音も立てずに
自然にあなたのことを見ている
他の出会い方もあるがだいたいこんな感じだ
その時
あなたは気づく
本当のことは
自分で知ることができると
自分で問いかければいいのだと
起きて
活動を始めるとそれは
どこかに隠れてしまうが
気配だけがときどき現われる
そんなゆるい
宙ぶらりんな私のアドバイスだが
じっさいそんなものだ
強く堂々とした
自信に満ちたものなど
無理してでっち上げられたものばかりなのだ
だから
あなたに教えるのは
あやふやな話
私のあなたに対する感情と同じ
あなたは嘘の土台で造られた世間の中で生きている
私もあなたに本当のことを教えないので
世間の人間と大差がない
人はみなそうしているのだ
ただ
本当のことは
自分で知ることができる
そのことを
あなたに教えよう
それは
ある朝目覚めると
寄り添うように
隣に横たわっていたりする
息の音も立てずに
自然にあなたのことを見ている
他の出会い方もあるがだいたいこんな感じだ
その時
あなたは気づく
本当のことは
自分で知ることができると
自分で問いかければいいのだと
起きて
活動を始めるとそれは
どこかに隠れてしまうが
気配だけがときどき現われる
そんなゆるい
宙ぶらりんな私のアドバイスだが
じっさいそんなものだ
強く堂々とした
自信に満ちたものなど
無理してでっち上げられたものばかりなのだ
だから
あなたに教えるのは
あやふやな話
私のあなたに対する感情と同じ
2011年7月29日金曜日
黒い雲
黒い雲が頭上にあるが
四方の空は晴れている
薄暗い夕暮れの景色だが
鮮やかな輝きが周囲を
彩っている
沈黙している人々は
自分の世界に閉じこもって
見物を決め込み
気持ちなどという邪魔なものは胸の奥に押し込んでいる
こんな日は
大人しくしていた方がいいに違いないが
やむを得ぬ事情により
出かけなくてはならない
どんな運命が待っているのだろうか
きょうの夕空のようなぼくに
四方の空は晴れている
薄暗い夕暮れの景色だが
鮮やかな輝きが周囲を
彩っている
沈黙している人々は
自分の世界に閉じこもって
見物を決め込み
気持ちなどという邪魔なものは胸の奥に押し込んでいる
こんな日は
大人しくしていた方がいいに違いないが
やむを得ぬ事情により
出かけなくてはならない
どんな運命が待っているのだろうか
きょうの夕空のようなぼくに
2011年7月28日木曜日
欲望のダンス
欲望のダンスがつづいているね
月夜の庭で
いつまで続くか
分からないでやっているんだね
海辺でやっていたパーティーも
合流して
盛り上がっている
倒れそうな人もいるよ
誰が誰だか分からない
おまけに
何かをする訳と
その持ち主たちも
混沌と混じりあってしまったね
理由や理屈は
必要ないと叫んでいた人が
泡を吹いて倒れたよ
シャンパンの栓を抜きながら
きらめく星をちりばめた
美少女が
ひたひたと
裸足で歩いているから
みんなも浮足立っているね
この世からすこし浮いて
欲望を軽くしているんだね
月夜の庭で
いつまで続くか
分からないでやっているんだね
海辺でやっていたパーティーも
合流して
盛り上がっている
倒れそうな人もいるよ
誰が誰だか分からない
おまけに
何かをする訳と
その持ち主たちも
混沌と混じりあってしまったね
理由や理屈は
必要ないと叫んでいた人が
泡を吹いて倒れたよ
シャンパンの栓を抜きながら
きらめく星をちりばめた
美少女が
ひたひたと
裸足で歩いているから
みんなも浮足立っているね
この世からすこし浮いて
欲望を軽くしているんだね
2011年7月27日水曜日
彼方へとやり過ごすもの
右から左に夜景を受け流す
光る銃弾が無数に流れている
それは資本主義によって
美化されている
銃弾をかいくぐって人々は
営みを続けている
時に身を低くかがめて
聞き耳を立てている
ある家では
香りのいい葉が焚かれ
男の太く黒い枝が
女のか細く白い枝に
しなだれかかり
キュウキュウと音を立てながら
交わろうとしているが
もともと無理な行為であることを無視しているので
弾けて別の割れ目と裂け目が
樹液で一瞬固定されるのが
せいぜいいいところであり
だが
その刹那の音色にほだされ
毎夜交わろうとする
男と女は
そのことに関しては
疲れ知らずだ
やはり
夜景を受け流しながら
予定表にない行為を
始めるのだ
右から左へと
やり過ごされた風景は
いまはもう
上から下へと
受け流されている
それは民主主義によって
堕落へと
向かわされているかのようだ
光る銃弾が無数に流れている
それは資本主義によって
美化されている
銃弾をかいくぐって人々は
営みを続けている
時に身を低くかがめて
聞き耳を立てている
ある家では
香りのいい葉が焚かれ
男の太く黒い枝が
女のか細く白い枝に
しなだれかかり
キュウキュウと音を立てながら
交わろうとしているが
もともと無理な行為であることを無視しているので
弾けて別の割れ目と裂け目が
樹液で一瞬固定されるのが
せいぜいいいところであり
だが
その刹那の音色にほだされ
毎夜交わろうとする
男と女は
そのことに関しては
疲れ知らずだ
やはり
夜景を受け流しながら
予定表にない行為を
始めるのだ
右から左へと
やり過ごされた風景は
いまはもう
上から下へと
受け流されている
それは民主主義によって
堕落へと
向かわされているかのようだ
2011年7月26日火曜日
今ごろあなたは
今ごろあなたは
裸になって
誰かに抱かれているだろう
私は洋服を着て
アクセサリーを身につけて
会議に出ている
あなたは呼吸の乱れに
苦しさと同時に快楽を感じる
風の通り抜けない部屋で
汗にまみれて目をつむっているのか
あいているのかさえ分からないでいる
私は冷たいお茶を喉に流し込み
ペンを走らせ
大きく頷くことを繰り返す
首のもげた花を見つけ
目が離せない
夜の電車で
帰る家がない
裸になって
誰かに抱かれているだろう
私は洋服を着て
アクセサリーを身につけて
会議に出ている
あなたは呼吸の乱れに
苦しさと同時に快楽を感じる
風の通り抜けない部屋で
汗にまみれて目をつむっているのか
あいているのかさえ分からないでいる
私は冷たいお茶を喉に流し込み
ペンを走らせ
大きく頷くことを繰り返す
首のもげた花を見つけ
目が離せない
夜の電車で
帰る家がない
登録:
投稿 (Atom)