2011年3月8日火曜日

未来旅

ペットボトルから山の水を流し込んで
からだの中に川を作る
次にその辺に転がっている雑多なものを積み上げて
岸を作る

太陽の光を浴びて草花と木を生やし
あなたを呼びにゆく

あなたは渦巻く風となって
水を波立たせ
草花と木を揺する

その風景の中で
わたしはあなたと手をつないでかけてゆく
そこには夕焼けがあるが
それにはお構いなく
二人はずっと未来の朝の陽ざしの中のいる

2011年3月7日月曜日

ホットケーキ気分

フライパンの上で
泡立っている

どれだけの時が流れたのだろう
あなたは
料理を作るのが好きだ

ホットケーキを作るのは
ものの五分

その五分間に
あなたは人生のすべてを詰め込もうとしている

あなたがいだいてきた思いの数々

知っているはずだ
振り向けばあの日のお母さんが
あなたのためにおやつをつくっている
その意味を

ホットケーキの裏面は
こんがりと日焼けした背中のよう

ちょっとだけ塩を加えようか

潮風が手伝ってくれる

お礼を言っても構わない
風が涙を飛ばしてくれる

2011年3月6日日曜日

yokokuーhen

夕べの流星群はすごかった
町をすっかり掃き清めてしまった

あなたが見る夢の背景を
星の群れg,kが照らし
hはあなたの過去を照らした

あなたの胸の前で結ばれた手に中には
いつのまにか
itunomanikaが入っていた

震えて光っているものだ

先ほどから降り出したアメノナカニデテミルト
それは優しい雨で
町のよごれをきれいに流してしまった

そしてそれとは別に
窪地に集まった水は
命をhagukumu機会を
待ち始めた

2011年3月5日土曜日

おとなになって

すいかキャンディ
がらくたの大きな箱
イソギンチャクのワッペン

こどものころに
すきだったもの

貝殻のついた鉛筆
リトマス試験紙とスポイト
エキゾチックなピンナップ

こどものころに
自慢していた

でも
いまは
どこにあるのか
わからない

さがそうとしたら
あなたにであった

おとなになって
すきになった

こどものころには
知らなかった
あなた

2011年3月4日金曜日

首を伸ばしてきみを

ろくろっ首だよろくろっ首
首吊りして伸びたんだよ
古い家の太い梁にぶら下がったんだよ
ぞっとしたよ
さめざめしたなあ

ろくろっ首だよろくろっ首
見せ物じゃないよ
やりたかっただけだよ純粋なんだよ
はっきりしたよ
後悔はしないさ

ろくろっ首だよろくろっ首
ぶらさがったよあいつらのうえに
もうしたくないよ首伸びちゃったよ
引っ込まないよ
引っ込みもつかないよ

ろくろっ首だよろくろっ首
伸びちゃったろくろっ首だよ
引っ込みつかないろくろっ首だよ
きみが好きだよ
きみに首ったけだよ

2011年3月3日木曜日

あなたのためにある

あなたの美しい瞳は
砂埃の中でも濁ることがない
指は擦れてもまた艶をとりもどす
つらいことがあっても
あなたの笑い声が消えることはない

寒さが包みこむ厳しい冬に
あなたを守っているバリアは
あなた自身が作ったものだ
寂しい時間が奏でた音色が
あなたの耳の奥で鳴り続けても
心臓の鼓動が高まったとき
あなたは楽し気な音楽を聴いている

あなたの家の屋根に
月の光が降り注ぎ
光のカーテンが揺れながら覆う
あなたは知らないかも知れない
わたしはそれを見ている

あなたの部屋の中で
優しい夢が寄り添って
あなたは子どものような寝顔で
甘えている

この世界は
あなたのためにある

2011年3月2日水曜日

七つの戯言

1

人を愛することより自分を守ることを優先するようになってしまった人
本当は守るものなどないのに

部屋に飾ってある金色に光るオブジェにしがみついて
自分が影になっていることに気付こうとしない

いまや
漬物石のほうが世の役に立っている
※注1

※注1 この人の皮肉には誰も共感しない。ユーモアのセンスも感じられない。慰めてもらいたくてもそれは無理な相談だ。


2

雨にぬれて光る道を歩きながら
何事も考えることができない


3

月のようだと思った瞬間に
その人は月の話をし始めた

陰りのない月に照らされて
わたしは
自分が何者か分からなくなる
※注2

※注2 かっこつけているようで気持ちがわるい。


4

オーロラって何に見える?


5

小さな宇宙同士が出会うと
まず爆発を起こして眩しい光が放たれる
秩序と混沌、生と死、善と悪、原因と結果など
陳腐なものも含め、対立する概念が
激しく争いあう
その激しさの度合いや規模が
相性や愛の分量、スピード感を決める
※注3

※注3 宇宙を擬人化してどうするつもりなのか。

6

ひとは振り返りながら生きるべきだ

ひとは振り返らずに生きるべきた
ということの
TPOを間違うと
うまくいかない
※注4

弱い人ほど振り返れずに
失敗する

※注4 当然のことを詩の行を割いて言ってくれるな。


7


詩人は詩的でない詩を書くべきだ
無害なロマンチシズムをおっかけてどうなる
詩なんか書かなくていい
頼まれたものを適当にちょちよっとやって
魂は別のものに捧げるべきだ
逃げ足が早くても
追いかけてくれる人はいない

2011年3月1日火曜日

今日、しよう

とっ手がついていて
とっても持ちやすいのよ

リサが言っている言葉が
理解できない

さわらないで
いれて見せてみて
脚は遊ばせあそばせ
飯は召し上がらずに

わざと災いがくるように
市内で竹刀でしないで

ふざけているのか

携帯がおならしたの
そう聞こえたわ 着信が

着ているものをだんだんに脱ぎながら
話すのをやめない

病める会話は止めない?
いいことについてだけ話そ

明日はあたし
はしたないことはしたくない

きょうしよう

2011年2月28日月曜日

悩みの解決

まず、箱に入れる。
透明な箱の中に。

入れたらた
「困ったこと、悩み、負の感情」。

箱を振って
混ぜてみる。

混ざらない。
もちろん消えない。

箱を開けて
マッチで火をつけてみる。

燃えた。
煙。
燃えかす。

燃えカスを指でくだいて
ゴミ箱へ。

手を洗う。
消毒。

ついでに
シャワー。
シャンプー。
トリートメント。
洗顔。
体もゴシゴシ。

鼻歌。
呻(うめ)くような。

タオルタイム(わたし流呼び名)
パウダーパタパタ。
ローション。
保湿液。
歯磨き。
うがい。

パジャマ着る。

灯りを消す前に
透明な箱。
じゃまにならないところに置く。
布をかける。

寝る。

自分にも
布を掛けて。

2011年2月27日日曜日

シャワータイム

シャワーを浴びている

シャワーを浴び終わって
扉を開けると
君がいる世界に
きっと
繋がっているだろう
と 思えてくる

シャワーを浴びていると
いつシャワーを浴び始めたのか
季節はいつか
何年何月か
混沌としてくる

シャワーを浴び終わり
タオルで水滴を拭う時
現れたてきた世界を
生きていくしかないのだろう

それでいい
それしかない

君はシャワーを浴びず
湯船で
体を泡だらけにして
半身浴をしている

微笑みかける君は
僕の手のひらに触れる

シャワーを浴びない君は
別の世界の人なのか

シャワーを浴びながら考えてみたけれど
それがいつのことだったのか
だれのことだったのか
混沌とする

シャワーよ
勢い良く
水滴を放出し
体を刺激せよ
何も考えずに
無数のアタックをさせてくれ