2012年1月10日火曜日

大嫌いなあの人

毎日眠さがなくなるまで眠り
寒い日はハイヤーに乗って
会社に出勤するが
気が進まないことはやらない
いやなことは人に任せて
好きなことだけはやり
手柄だけは自分のもの
分からないことは人にきき
知ってることはもったいつける
ストレスは貯めず
お金は払ってもらい
疲れを感じたら帰宅する
友だちの彼にアプローチしても
気にしない
私は魅力的な女
誰もが憧れ愛してくれる
私を嫌いな人は
私が大嫌いなあの人だけ

2012年1月9日月曜日

神様の立場

神様にお願いしたいことがあるけれど
神様はいちいちお願いをきく義理はないよね

少しばかり善行を積んでも
お賽銭を奮発しても
それと引き換えにお願いされたら
迷惑だよね

だから神様には
報告だけすることにして
お願いはやめておこう

そうしたら
自分の力で願いごとを叶えられるようになる

2012年1月8日日曜日

水はごくごく飲んだほうがいい

水を飲む時
のどを鳴らしていい
おいしい水だよ

うまく飲めなくて
こぼしてしまっても
気にするな

おいしい水を飲むときは
目を瞑る必要もない
目を瞑らなくても
青空と緑の木々が見え
爽やかな風が吹き渡るから

おいしい水を飲む時
邪念は入り込まない
悔しかったことや
悲しいことも
不思議と消えてしまうから

そこに
おいしい水があるから
手を伸ばせば
飲める

ごくごく飲んだほうがいい
水とはそういうものだ
元気に生きる時
水をごくごく飲んだほうがいい

2012年1月7日土曜日

きょうの願い

ケーキはおいしいのがいいね 色も綺麗で上品で あまり小さすぎず 香りも良く デザインのいいものがいい 値段と カロリーや安全性を気にせずに食べたい できれば そのケーキの良さを共感できる 好きな人と食べたい ケーキを食べたら 思い出に残って いつまでも輝き続けるのがいい あしたあの人と ケーキを食べたい お茶を飲みながら 時間を気にせず 人目も気にせず いろんな話をして 取り止めもない感じで 笑いもしたい それがきょうの願い 希望です

2012年1月6日金曜日

リクルートスーツを

リクルートスーツを心に纏い
雑踏を歩く
思いの瓦礫を払いのけ
雑念団子を頬張りながら

この世は
この私に何を求めているのだろう
答えは
どこの窓にも書いていない

私のリクルートスーツは
迷っている
冷たい風を肌に滑らせて
星の光に応答する

靴は路面をとらえているが
私は何に捕らえられれば
いいのだろう

小学校の校舎にいた
あの先生が
生きていたら
教えてくれないだろうか

2012年1月5日木曜日

最後の一枚

その一枚を脱がしてしまいさえすればいいのだ
そうすれば
すべてはうまくいく
それをずっと以前から
待ち構えていたのかもしれない

だが
その一枚はなんと近くて遠いことか
テーブルの向こうの暗がりに
まるで月夜の帆船のように
白い帆を張って誰かが訪れるのを待っているというのに
私の高ぶる感情の波が邪魔して
近づくことができない
生ぬるい風も立ち止まり
見守っているというのに

あれが最後の一枚なのに
立ち往生しているなんて

帆の放つ光の魔力よ
私を導いてくれ
すべての縛りから開放して
あの一枚の布に
手が掛けられるように

2012年1月4日水曜日

小高い山の間を

小高い山の間を
小さな車が走り抜ける
柔らかい大地

こんもりした
緑の森の間を
小さな温泉池の横を
車窓に見ながら
盆地へと降りていく

沼には
ボートも浮かんでいる

雲が天を流れて
長い時間をかけて
見えないほど遠くへ遠ざかっていく

葉先が
雨に濡れるたびに
感じやすくなり
小鳥の羽が生み出す風や
そのさえずりに
センサーと化す

長く美しい橋は細い
そこには川も流れ
鍾乳洞の洞窟もある

まだ未開発の部分も
多く残す

時折花火が上がり
祭りも催される
春の次には
雨の多い季節が訪れる

小さな車が去っていく
だだ一台
また戻ってくると言い残して

2012年1月3日火曜日

世界に一つだけじゃない花

毎年咲いては散っていく
花を思うと
私はもう散ったことがあるはずだ
と思う

散ったときは
気づかなかった

また咲こうとしている
今度は
どんな花びらをつけるのだろう

これは悪いくせか
私は私のことで
頭がいっぱいだ

花たちは
みんなそうしている

世界に一つだけの花なんて
意味がない
私はあの花たちと同じように
やり直したいのだ

季節の到来に合わせて
空にこの手を広げたい
風に吹かれても
負けずに笑ってみたい

2012年1月2日月曜日

予感

何かの予感が
玄関のドアをノックした

はーい、
ちょっとまっててね
いま開けますから

何かの予感は
待っていた
ドアの前で
小雪に降られながら

私は
慌てて
ドアを開けた

そこにはあなたが
立っていた
白い息を吐いて

私は
あなたの雪を払いながら

どうしたの。

ときいて
部屋の中に誘い入れた。

あなたは部屋の真中に
崩れ込むと
しばらく私の家で
話をしながら
何かを探していた

夜になった

玄関の外に
何かの予感が立っていた

晴れた空に星が見え
予感は⭕⭕に変わろうとしていた

2012年1月1日日曜日

関心事

旅先で充電した電池をつないで
メールしてみる
それは
普段と同じかな
受け取った人は
なにか違うものを感じるかな

私の体の中にも
旅先の何かが
充電されているかな

中に溜まった力を使うとき
何か今までにない
素晴らしいことが起きないかな