五万円の月収のほとんどを美容関係に使う
ほとんどはコスメでファンデに消える
もうすぐ成人だが自宅に住み
バイトと婚活に励む
週二三回は友だちと会いファミレスかマックでお茶する
カレシはいない
夢は安定した職に就いたまあまあの男子と結婚し
定年まで安定した生活を送ること
高望みはしない
どちらかというと美人ではないが
笑顔がきれいで
明るくカワイイ
勉強はあまり好きではなかった
人当たりはいいほうだ
高校を出てアルバイト生活
友だちもそんな感じ
古いぬいぐるみに囲まれて
鼻まで布団をかぶって眠る
液晶時計だけが青く点っている
夜半
そこに詩がやってきて
胸の膨らみでジャンプして
パッと消えた
そのことは
誰も知らない
2011年1月9日日曜日
私の胸は小さすぎる?
谷川俊太郎さんの恋愛詩BEST版として刊行された詩集『私の胸は小さすぎる』のタイトルのネーミングが秀逸であると評価している審査風景。(賞の名前はうっかり失念)。
この詩集、昨年のH氏賞受賞詩人で、谷川俊太郎さんの翻訳者としても活躍する田原さんの選、私の編集によるもの。2010年に刊行されました。(角川学芸出版・1680円)
2011年1月8日土曜日
つり輪
首吊りの輪っかを飽きるほど作ったが
一度も使ったことはない
これだけたくさん用意して使わないのには
何か理由があるはずだと思ったのは
今日が初めてだ
もしその輪っかが
別のものだったらどうだったのだろうと考える
例えば婚約指輪だったらとか
イカリングだったらとか
ボテコだったらとか
首吊りの輪っかは でもたぶん特殊だ
死刑執行の部屋が公開されこの間ニュースでやっていた
そして刑事ドラマを見ていたら今度は首吊りの輪っかに犯人を掛けて
殺していた
その犯人は冤罪だったのだか
そういった判断は
首吊りの輪っかを主体としてみたときに
誰が決めるのが正しいのか
例えば僕が首吊りの輪っかを自分にかけるとして
その判断は正しいのだろうか
首吊りの輪っかは 夢の宇宙空間いっぱいに
跳び回って乱舞して
レビューのショーを今夜もやっているけれど
客席は疎らだ
いろいろ飛び交うものはあるけれど
それは過去から未来へと投げられた
おひねりのようなものなのか
もうしばらく考えないと
答えは出てこない
いいや答えがでるかどうかも定かではない
昨日は誘われていわしの鍋を食べることになったが
いわしは何を言わしめるのか
キーホルダーの輪っかに指をかけてチャラチャラ言わせながら
待ち合わせ場所に行った
道玄坂の交番の前
武器は持っていない
不器用はもっているけれど
【予告】
さて、次回は・・・
「加速する幸せの方程式」をお送りします
一度も使ったことはない
これだけたくさん用意して使わないのには
何か理由があるはずだと思ったのは
今日が初めてだ
もしその輪っかが
別のものだったらどうだったのだろうと考える
例えば婚約指輪だったらとか
イカリングだったらとか
ボテコだったらとか
首吊りの輪っかは でもたぶん特殊だ
死刑執行の部屋が公開されこの間ニュースでやっていた
そして刑事ドラマを見ていたら今度は首吊りの輪っかに犯人を掛けて
殺していた
その犯人は冤罪だったのだか
そういった判断は
首吊りの輪っかを主体としてみたときに
誰が決めるのが正しいのか
例えば僕が首吊りの輪っかを自分にかけるとして
その判断は正しいのだろうか
首吊りの輪っかは 夢の宇宙空間いっぱいに
跳び回って乱舞して
レビューのショーを今夜もやっているけれど
客席は疎らだ
いろいろ飛び交うものはあるけれど
それは過去から未来へと投げられた
おひねりのようなものなのか
もうしばらく考えないと
答えは出てこない
いいや答えがでるかどうかも定かではない
昨日は誘われていわしの鍋を食べることになったが
いわしは何を言わしめるのか
キーホルダーの輪っかに指をかけてチャラチャラ言わせながら
待ち合わせ場所に行った
道玄坂の交番の前
武器は持っていない
不器用はもっているけれど
【予告】
さて、次回は・・・
「加速する幸せの方程式」をお送りします
2011年1月7日金曜日
2011年1月6日木曜日
あなたとわたし
あなたと会話すると
あなたが黙り込むそのわすがな間に
私は宇宙の彼方まで行ってタッチしてまた戻ってくる
あなたは次に発する言葉を選び終えると
瞬きもせずに発語する
その響きは大昔に聞いた音楽のようだ
あなたは何か会話しているらしいが
私は言葉を発した瞬間に
泡の中に閉じ込められてうまくいかない
胸のポケットにはペンがあるが
そこまでの距離は遠すぎて手がとどかない
あなたはそれが楽しいかのようにはしゃいでいる
そうかと思えば今度はしっとりした視線をこちらに向けてくる
世界が回っているのか自分が回っているのか分からない
地球の公転はそんなに早くないはずだ
回っているのはあなたの周りにいる私
それともその反対
あなたが黙り込むそのわすがな間に
私は宇宙の彼方まで行ってタッチしてまた戻ってくる
あなたは次に発する言葉を選び終えると
瞬きもせずに発語する
その響きは大昔に聞いた音楽のようだ
あなたは何か会話しているらしいが
私は言葉を発した瞬間に
泡の中に閉じ込められてうまくいかない
胸のポケットにはペンがあるが
そこまでの距離は遠すぎて手がとどかない
あなたはそれが楽しいかのようにはしゃいでいる
そうかと思えば今度はしっとりした視線をこちらに向けてくる
世界が回っているのか自分が回っているのか分からない
地球の公転はそんなに早くないはずだ
回っているのはあなたの周りにいる私
それともその反対
2011年1月5日水曜日
コーラを振って
そのコーラの缶開ける前に
思い切り振ってもらえないかな
あたたかい部屋の中で
きょう2人きりだった記念に
そう
きょうは特別な日になる
未来の2人にとって
準備中の看板は
もう降ろしたよ
心の準備もできた
ほら
窓から見える満月も
心待ちにしてしているみたいだ
遠くで汽笛がなった
いまだ
振るんだ
そしてリングに指をかけ
プルトップを持ち上げるんだ
泡のシャワーに祝福された君の指には
アルミのギンのリングが残る
安っぽい輝きにみえるかい
思い切り振ってもらえないかな
あたたかい部屋の中で
きょう2人きりだった記念に
そう
きょうは特別な日になる
未来の2人にとって
準備中の看板は
もう降ろしたよ
心の準備もできた
ほら
窓から見える満月も
心待ちにしてしているみたいだ
遠くで汽笛がなった
いまだ
振るんだ
そしてリングに指をかけ
プルトップを持ち上げるんだ
泡のシャワーに祝福された君の指には
アルミのギンのリングが残る
安っぽい輝きにみえるかい
2011年1月4日火曜日
自分を活かすアイデア
木の幹に無数の光が群生している
クリスマスのイルミネーションは新年を彩るイルミネーションとなった
ひとりでにゆるい風か吹いて来て
常緑樹の無数の葉を震わせた
それをなんとはなしに眺めていたいた大勢の中の一人は
「選ばれし人」になる為に
喫茶店でもう小一時間思案しているが
いいアイデアはやってこない
それどころか絶望色に染まりつつある
最近はその繰り返しだ
しかし本人は気づいていないがその絶望色は結構魅力的だ
さあ
もう何処かへ行こうと席を立つ瞬間に
会計のことで頭を覆われ
次に来たアイデアは混んだ電車のマシな乗り方だった
クリスマスのイルミネーションは新年を彩るイルミネーションとなった
ひとりでにゆるい風か吹いて来て
常緑樹の無数の葉を震わせた
それをなんとはなしに眺めていたいた大勢の中の一人は
「選ばれし人」になる為に
喫茶店でもう小一時間思案しているが
いいアイデアはやってこない
それどころか絶望色に染まりつつある
最近はその繰り返しだ
しかし本人は気づいていないがその絶望色は結構魅力的だ
さあ
もう何処かへ行こうと席を立つ瞬間に
会計のことで頭を覆われ
次に来たアイデアは混んだ電車のマシな乗り方だった
2011年1月3日月曜日
あなたは何も持っていないから
あなたは何も持っていないから
持っている人より
たくさんのものを
これから持つことができる
何をもつかは
あなたとあなたの運次第
あなたはいまは何も持っていないから
何も捨てることができない
あなたがこれから何を捨てるのか
わたしは見届けたい
持っている人より
たくさんのものを
これから持つことができる
何をもつかは
あなたとあなたの運次第
あなたはいまは何も持っていないから
何も捨てることができない
あなたがこれから何を捨てるのか
わたしは見届けたい
2011年1月2日日曜日
凶の日よさようなら
湖に映るのは死に顔だよ
友だちに声を掛けられた
きょうは
縄跳び
缶蹴り
かくれんぼ
鬼ごっこを
してはいけないよ
死者が混じるから
日陰の影法師
もどってこない木霊
開かずの間の鍵
へその緒にぶら下がって
自殺した子
友だちに声を掛けられた
きょうは
縄跳び
缶蹴り
かくれんぼ
鬼ごっこを
してはいけないよ
死者が混じるから
日陰の影法師
もどってこない木霊
開かずの間の鍵
へその緒にぶら下がって
自殺した子
2011年1月1日土曜日
夜。モノレールの、上で。
モノレールが空をゆく
その下で
君の睫毛がバッサバッサと風を起こした
ただ瞬きをしていただけなのに
路上は太陽の光を吸収して
熱を発している
路上の君は思わずもだえている
無理からぬ事情は世間に溢れ
恩情と薄情が組んず解れつ寝乱れて
涙の塩まみれになっている
そうか
黄色い色ばかり目立つね きょうは
なんだろう なぜだったのだろう
過去と未来に挟まれた路地裏が
表返って
中間的な者たちが居場所を失い
さまよい出る場所をさがしている
冬の暑い日
夏の寒い日に見た金星が
君を目がけて矢を放ってくる
もういいかげん
目を醒ませよ
酒でも浴びて
目を醒ませよ
諸君
その下で
君の睫毛がバッサバッサと風を起こした
ただ瞬きをしていただけなのに
路上は太陽の光を吸収して
熱を発している
路上の君は思わずもだえている
無理からぬ事情は世間に溢れ
恩情と薄情が組んず解れつ寝乱れて
涙の塩まみれになっている
そうか
黄色い色ばかり目立つね きょうは
なんだろう なぜだったのだろう
過去と未来に挟まれた路地裏が
表返って
中間的な者たちが居場所を失い
さまよい出る場所をさがしている
冬の暑い日
夏の寒い日に見た金星が
君を目がけて矢を放ってくる
もういいかげん
目を醒ませよ
酒でも浴びて
目を醒ませよ
諸君
登録:
投稿 (Atom)