明るい緑の葉を風に翻らせて
辺りを見回している
鳥は
木の代弁者として
飛び回っている
あなたは未来の日に
あのときどうしたらよかったのだろう
と
考えて
いくつもの答えのパズルを繰り返している
未来のことを考えているのに
過去の自分を省みている姿をイメージしてしまうのは
やめられないのだろうか
つよい後悔が足下を覆い
道は見えなくなっているのか
月のない田舎の闇夜より暗い
都会にいるあなたの心の闇
私が掬い出せるのなら
手伝ってあげたい
だが
未来のあなたは
今の私だから
それも無理なことなのだろうか
分からないまま
鳥は
巣に帰って行った