めちゃくちゃだったのか
めちゃくちゃだったのだろうか
わざとめちゃくちゃにやったのだろうか
切り絵の抜け殻のように
あなたのかたちが
夕空に残っている
風にたなびいている
当然のように
昔からそこにありました という顔をして
これは現実の景色なのだろうか
華奢なあなたの比喩として
思い余って
現れているということなのだろうか
胸では鈴がなっている
場違いな雰囲気を醸し出して
めちゃくちゃになる
めちゃくちゃになっていく
どんどんめちゃくちゃになっていく
めちゃくちゃになって
あるものは空に飛んでいく
あるものは穴の中に入ってしまう
誰かに相談してみようか
そうするべきなのか
それとも
成り行きを見守るべきなのか
またたくまに
夕空に星が瞬き始める
そして風が止む
そしてまた風が吹く
当たり前のように
きのうからそうしていました と言いたげな感じで
ああ
またもや
めちゃくちゃな映画が始まってしまう
もう100回以上はやっている
観客を取り残して
語りたいことだけが
語られていく
2011年1月29日土曜日
2011年1月28日金曜日
見つめられている
線に沿って
刃をあてて切るのですよ
定規を当てて
あなたは先生のように
やさしく命令した
しかし
まっすぐに切るのはむずかしい
いっぺんで
し終えようとするときには
いつもうまくいかないことばかりを想像してしまう
刃は進む
叫び声を巻き込みながら
大事なものを絶ち切りながら
そのためか
刃は戸惑い
よどみの吹き溜まりを作る
こんなことをしなければよかった
してきたことは逆さまから見ても
そこに佇みつづける
溜息とともに
気を散らす
切り取られたものが
私を見つめている
刃をあてて切るのですよ
定規を当てて
あなたは先生のように
やさしく命令した
しかし
まっすぐに切るのはむずかしい
いっぺんで
し終えようとするときには
いつもうまくいかないことばかりを想像してしまう
刃は進む
叫び声を巻き込みながら
大事なものを絶ち切りながら
そのためか
刃は戸惑い
よどみの吹き溜まりを作る
こんなことをしなければよかった
してきたことは逆さまから見ても
そこに佇みつづける
溜息とともに
気を散らす
切り取られたものが
私を見つめている
2011年1月27日木曜日
白いそれ
灯台?
岬に突き出たセンサーは
敏感すぎて
人の
声ともつかない声まで拾ってしまう
巨大なパラボラを携えている訳ではないけれど
たまに
何かの電波を受信してしまい
その都度あたふたする
表情をあわてて取り繕おうとするのだが
おそらく
誰かに監視されている訳ではない
灯台のようなそれは
何のためにそこにあるのだろう
ひょっとして
灯台自身の一人芝居?
月の夜に
カメラの感度をあげて
それを撮影してみた
シャッターボタンがぬるくなるまで
指を離さなかった
凪いだ波は無数のカイコが分泌した絹
群青の大地の崖の上に
白くなめらかに浮かぶ
立ち上がったそれ
私は黙れば黙るほど
饒舌になる
誰かがニヤリと嗤い
私は灯台の灯に照らされる
岬に突き出たセンサーは
敏感すぎて
人の
声ともつかない声まで拾ってしまう
巨大なパラボラを携えている訳ではないけれど
たまに
何かの電波を受信してしまい
その都度あたふたする
表情をあわてて取り繕おうとするのだが
おそらく
誰かに監視されている訳ではない
灯台のようなそれは
何のためにそこにあるのだろう
ひょっとして
灯台自身の一人芝居?
月の夜に
カメラの感度をあげて
それを撮影してみた
シャッターボタンがぬるくなるまで
指を離さなかった
凪いだ波は無数のカイコが分泌した絹
群青の大地の崖の上に
白くなめらかに浮かぶ
立ち上がったそれ
私は黙れば黙るほど
饒舌になる
誰かがニヤリと嗤い
私は灯台の灯に照らされる
2011年1月26日水曜日
亡命詩人
陽炎の向こうに蜃気楼が現れ
その彼方にオーロラの光がたゆたう
地面を見つめていた私は
手にしていた文庫の詩集を手のひらで丸めて
現実のロープにつかまろうとしていた
足元に霧が流れ
何かの音が木霊し
小高い山の頂が
浮き沈みする
あれはいつのことだっただろう
時の流れを無視した不確かな記憶が
目を瞑っていない瞼の奥で渦巻いて
挙動不審にさまよっている
私は手にした詩集の1ページを開く
そこには詩を編み出そうとしている人物が描かれている
誰なのかは分からない
本を閉じてまた開くと
そこには詩が刻まれているだけだった
その彼方にオーロラの光がたゆたう
地面を見つめていた私は
手にしていた文庫の詩集を手のひらで丸めて
現実のロープにつかまろうとしていた
足元に霧が流れ
何かの音が木霊し
小高い山の頂が
浮き沈みする
あれはいつのことだっただろう
時の流れを無視した不確かな記憶が
目を瞑っていない瞼の奥で渦巻いて
挙動不審にさまよっている
私は手にした詩集の1ページを開く
そこには詩を編み出そうとしている人物が描かれている
誰なのかは分からない
本を閉じてまた開くと
そこには詩が刻まれているだけだった
2011年1月25日火曜日
何かにかき消されてしまったようだ
朝露か夜露かは分からない
澄んだ空気の中に出ていくとみんなの顔があった
草っ原の匂い
水道の蛇口から勢いよく水を流し顔を洗い歯を磨いている
その向こうでは森が佇んでいる
その上はもうすでに青く輝きだした空だ
きのうの夜はたくさんの星が瞬く夜空だった
今は太陽の明るい白色が
空の一点から
空はもちろん
世界中を明るく照らしている
いつも制服のみんなは思い思いの格好
ミチコさんの柔らかい色の服も
ミツエさんのチェック柄のシャツも
この風景の中にある
輝く草花のような未来
過去も未来も風車の羽の一枚
そう思える不思議な時間
小峰が出てきた
僕は精一杯格好つけてあいさつをしたが何かにかき消されてしまったようだ
澄んだ空気の中に出ていくとみんなの顔があった
草っ原の匂い
水道の蛇口から勢いよく水を流し顔を洗い歯を磨いている
その向こうでは森が佇んでいる
その上はもうすでに青く輝きだした空だ
きのうの夜はたくさんの星が瞬く夜空だった
今は太陽の明るい白色が
空の一点から
空はもちろん
世界中を明るく照らしている
いつも制服のみんなは思い思いの格好
ミチコさんの柔らかい色の服も
ミツエさんのチェック柄のシャツも
この風景の中にある
輝く草花のような未来
過去も未来も風車の羽の一枚
そう思える不思議な時間
小峰が出てきた
僕は精一杯格好つけてあいさつをしたが何かにかき消されてしまったようだ
2011年1月24日月曜日
自由
きょうも地面に90度の角度で立っている
先端に頭を乗せて
風を受け青空を見上げて
足には革とゴムで囲いを作り接地点を守っているが
頭には細い糸状のものを生い茂らせて
熱や予期せぬ衝撃から守っているが
これら守りのシステムは急誂えのもではなく
生物の進化過程でようやくできあがったものであるので
本人のものではあるがその功罪からは本人は自由にしてあげなければならない
先端に頭を乗せて
風を受け青空を見上げて
足には革とゴムで囲いを作り接地点を守っているが
頭には細い糸状のものを生い茂らせて
熱や予期せぬ衝撃から守っているが
これら守りのシステムは急誂えのもではなく
生物の進化過程でようやくできあがったものであるので
本人のものではあるがその功罪からは本人は自由にしてあげなければならない
2011年1月23日日曜日
椅子を噛む
椅子を座る
椅子をいじめる
椅子を噛む
スイカを噛む
椅子を居座る
椅子を吸う
スイをイカ
貝を吸う
スカを椅子
かすをイカ
貝をイカ
イカを買う
貝を飼う
浮きを飼う
貝を浮く
櫛を生む
ムウを住む
スカを死す
島をスカ
カウを飼う
羽化を変え
貝を知れ
蓮を履き
キレを透け
スハを履き
椅子を酢の
キスを住む
炭を書く
破棄を聞か
騎士をして
蓮を着せ
スリを強い
椅子を噛む
椅子を住む
スカに住む
椅子を知る
椅子を知れ
椅子を踏め
椅子を噛む
椅子をいじめる
椅子を噛む
スイカを噛む
椅子を居座る
椅子を吸う
スイをイカ
貝を吸う
スカを椅子
かすをイカ
貝をイカ
イカを買う
貝を飼う
浮きを飼う
貝を浮く
櫛を生む
ムウを住む
スカを死す
島をスカ
カウを飼う
羽化を変え
貝を知れ
蓮を履き
キレを透け
スハを履き
椅子を酢の
キスを住む
炭を書く
破棄を聞か
騎士をして
蓮を着せ
スリを強い
椅子を噛む
椅子を住む
スカに住む
椅子を知る
椅子を知れ
椅子を踏め
椅子を噛む
2011年1月22日土曜日
あなたは
あなたは汚れない
あなたは瞳に反射する光
あなたは拒まない
あなたはTシャツの上で踊る絵
あなたは馴れ合わない
あなたは氷上を進む観測船
あなたは繰り返す
あなたは季節を変える風
あなたは流されない
あなたは彫られた表札の文字
あなたはためらわない
あなたは風見鶏
あなたは諦めない
あなたらしくあることを
あなたは瞳に反射する光
あなたは拒まない
あなたはTシャツの上で踊る絵
あなたは馴れ合わない
あなたは氷上を進む観測船
あなたは繰り返す
あなたは季節を変える風
あなたは流されない
あなたは彫られた表札の文字
あなたはためらわない
あなたは風見鶏
あなたは諦めない
あなたらしくあることを
2011年1月21日金曜日
詩を生むあなた
あなたたが詩を生んでいる
影に隠れて
耳を澄まして
詩が生まれ落ちる音に
聞き耳を立てている
詩は
わたしの指先から文字になり
その魂のようなものを
床に落す
木のテーブルも椅子も透けて通って
机の上に文字だけになった詩が残る
あなたは口もとに笑みを浮かべて
瞬きを少なめにして
詩の誕生を神妙に受け止めている
あなたが詩を生んでいるのに
あなたはそれに気づかない
わたしは
あなたが詩を生んでいることを
あなたに伝えようとするが
いつもあなたは
わたしのまえにいない
影に隠れて
耳を澄まして
詩が生まれ落ちる音に
聞き耳を立てている
詩は
わたしの指先から文字になり
その魂のようなものを
床に落す
木のテーブルも椅子も透けて通って
机の上に文字だけになった詩が残る
あなたは口もとに笑みを浮かべて
瞬きを少なめにして
詩の誕生を神妙に受け止めている
あなたが詩を生んでいるのに
あなたはそれに気づかない
わたしは
あなたが詩を生んでいることを
あなたに伝えようとするが
いつもあなたは
わたしのまえにいない
2011年1月20日木曜日
コーヒータイム
「ウニ」と書いてあるタンブラーで
きみはコーヒーを飲んでいる
窓辺の席で脚を組んで
手にはケータイ
誰かを待っているような表情で
しっとりと艶かしい
グロスのルージュは
取れにくいもの
髪はやわらかなブラウン
何度か染め分けてやっとお気に入りのコンディションになった
向かいのスツールにはバックとコート
テーブルには色とりどりのアンティークグラスビーズがちりばめられたペンと
手帖
一つ溜息をつくと
だれかに溜息を見られなかったか心配になって
周りを見回した
そしてウニを
またもや唇にあてた
きみはコーヒーを飲んでいる
窓辺の席で脚を組んで
手にはケータイ
誰かを待っているような表情で
しっとりと艶かしい
グロスのルージュは
取れにくいもの
髪はやわらかなブラウン
何度か染め分けてやっとお気に入りのコンディションになった
向かいのスツールにはバックとコート
テーブルには色とりどりのアンティークグラスビーズがちりばめられたペンと
手帖
一つ溜息をつくと
だれかに溜息を見られなかったか心配になって
周りを見回した
そしてウニを
またもや唇にあてた
登録:
投稿 (Atom)