あなたと会話すると
あなたが黙り込むそのわすがな間に
私は宇宙の彼方まで行ってタッチしてまた戻ってくる
あなたは次に発する言葉を選び終えると
瞬きもせずに発語する
その響きは大昔に聞いた音楽のようだ
あなたは何か会話しているらしいが
私は言葉を発した瞬間に
泡の中に閉じ込められてうまくいかない
胸のポケットにはペンがあるが
そこまでの距離は遠すぎて手がとどかない
あなたはそれが楽しいかのようにはしゃいでいる
そうかと思えば今度はしっとりした視線をこちらに向けてくる
世界が回っているのか自分が回っているのか分からない
地球の公転はそんなに早くないはずだ
回っているのはあなたの周りにいる私
それともその反対
2011年1月6日木曜日
2011年1月5日水曜日
コーラを振って
そのコーラの缶開ける前に
思い切り振ってもらえないかな
あたたかい部屋の中で
きょう2人きりだった記念に
そう
きょうは特別な日になる
未来の2人にとって
準備中の看板は
もう降ろしたよ
心の準備もできた
ほら
窓から見える満月も
心待ちにしてしているみたいだ
遠くで汽笛がなった
いまだ
振るんだ
そしてリングに指をかけ
プルトップを持ち上げるんだ
泡のシャワーに祝福された君の指には
アルミのギンのリングが残る
安っぽい輝きにみえるかい
思い切り振ってもらえないかな
あたたかい部屋の中で
きょう2人きりだった記念に
そう
きょうは特別な日になる
未来の2人にとって
準備中の看板は
もう降ろしたよ
心の準備もできた
ほら
窓から見える満月も
心待ちにしてしているみたいだ
遠くで汽笛がなった
いまだ
振るんだ
そしてリングに指をかけ
プルトップを持ち上げるんだ
泡のシャワーに祝福された君の指には
アルミのギンのリングが残る
安っぽい輝きにみえるかい
2011年1月4日火曜日
自分を活かすアイデア
木の幹に無数の光が群生している
クリスマスのイルミネーションは新年を彩るイルミネーションとなった
ひとりでにゆるい風か吹いて来て
常緑樹の無数の葉を震わせた
それをなんとはなしに眺めていたいた大勢の中の一人は
「選ばれし人」になる為に
喫茶店でもう小一時間思案しているが
いいアイデアはやってこない
それどころか絶望色に染まりつつある
最近はその繰り返しだ
しかし本人は気づいていないがその絶望色は結構魅力的だ
さあ
もう何処かへ行こうと席を立つ瞬間に
会計のことで頭を覆われ
次に来たアイデアは混んだ電車のマシな乗り方だった
クリスマスのイルミネーションは新年を彩るイルミネーションとなった
ひとりでにゆるい風か吹いて来て
常緑樹の無数の葉を震わせた
それをなんとはなしに眺めていたいた大勢の中の一人は
「選ばれし人」になる為に
喫茶店でもう小一時間思案しているが
いいアイデアはやってこない
それどころか絶望色に染まりつつある
最近はその繰り返しだ
しかし本人は気づいていないがその絶望色は結構魅力的だ
さあ
もう何処かへ行こうと席を立つ瞬間に
会計のことで頭を覆われ
次に来たアイデアは混んだ電車のマシな乗り方だった
2011年1月3日月曜日
あなたは何も持っていないから
あなたは何も持っていないから
持っている人より
たくさんのものを
これから持つことができる
何をもつかは
あなたとあなたの運次第
あなたはいまは何も持っていないから
何も捨てることができない
あなたがこれから何を捨てるのか
わたしは見届けたい
持っている人より
たくさんのものを
これから持つことができる
何をもつかは
あなたとあなたの運次第
あなたはいまは何も持っていないから
何も捨てることができない
あなたがこれから何を捨てるのか
わたしは見届けたい
2011年1月2日日曜日
凶の日よさようなら
湖に映るのは死に顔だよ
友だちに声を掛けられた
きょうは
縄跳び
缶蹴り
かくれんぼ
鬼ごっこを
してはいけないよ
死者が混じるから
日陰の影法師
もどってこない木霊
開かずの間の鍵
へその緒にぶら下がって
自殺した子
友だちに声を掛けられた
きょうは
縄跳び
缶蹴り
かくれんぼ
鬼ごっこを
してはいけないよ
死者が混じるから
日陰の影法師
もどってこない木霊
開かずの間の鍵
へその緒にぶら下がって
自殺した子
2011年1月1日土曜日
夜。モノレールの、上で。
モノレールが空をゆく
その下で
君の睫毛がバッサバッサと風を起こした
ただ瞬きをしていただけなのに
路上は太陽の光を吸収して
熱を発している
路上の君は思わずもだえている
無理からぬ事情は世間に溢れ
恩情と薄情が組んず解れつ寝乱れて
涙の塩まみれになっている
そうか
黄色い色ばかり目立つね きょうは
なんだろう なぜだったのだろう
過去と未来に挟まれた路地裏が
表返って
中間的な者たちが居場所を失い
さまよい出る場所をさがしている
冬の暑い日
夏の寒い日に見た金星が
君を目がけて矢を放ってくる
もういいかげん
目を醒ませよ
酒でも浴びて
目を醒ませよ
諸君
その下で
君の睫毛がバッサバッサと風を起こした
ただ瞬きをしていただけなのに
路上は太陽の光を吸収して
熱を発している
路上の君は思わずもだえている
無理からぬ事情は世間に溢れ
恩情と薄情が組んず解れつ寝乱れて
涙の塩まみれになっている
そうか
黄色い色ばかり目立つね きょうは
なんだろう なぜだったのだろう
過去と未来に挟まれた路地裏が
表返って
中間的な者たちが居場所を失い
さまよい出る場所をさがしている
冬の暑い日
夏の寒い日に見た金星が
君を目がけて矢を放ってくる
もういいかげん
目を醒ませよ
酒でも浴びて
目を醒ませよ
諸君
2010年12月31日金曜日
幸せ in 段ボール
お茶漬けです
塩を振りましょう
食パンには
ケチャップを塗りましょう
お茶を飲みましょう
水を飲みましょう
飴をなめましょう
雑誌と新聞と 本も読みましょう
着替えをしましょう
夏服と 冬の服も重ね着と洒落てみましょう
神社にお参りに行きましょう
贅沢気分で
お寺にも行ってみましょう
夜は星を見ましょう
いつもより輝きを増した夜空です
お正月は仕事を休んで
一年の計画を立てましょう
あの人もこの人も
余計な
仕事はせずに
ゆっくり自分を取り戻す
仕事している人ご苦労さん
新しい段ボールに
新しい希望を入れて
幸せを確かめましょう
どっこいしょ
いい具合
塩を振りましょう
食パンには
ケチャップを塗りましょう
お茶を飲みましょう
水を飲みましょう
飴をなめましょう
雑誌と新聞と 本も読みましょう
着替えをしましょう
夏服と 冬の服も重ね着と洒落てみましょう
神社にお参りに行きましょう
贅沢気分で
お寺にも行ってみましょう
夜は星を見ましょう
いつもより輝きを増した夜空です
お正月は仕事を休んで
一年の計画を立てましょう
あの人もこの人も
余計な
仕事はせずに
ゆっくり自分を取り戻す
仕事している人ご苦労さん
新しい段ボールに
新しい希望を入れて
幸せを確かめましょう
どっこいしょ
いい具合
2010年12月30日木曜日
旅立って行きましょう
この場から旅立って行きましょう
知らない誰かさん
もうこの場にはいられないから
知らない誰かさん
本当は知っている誰かさん
布団をたたんで
後先は考えずに
思いついたものだけ
カバンに詰めて
未練は置き去りに
後悔はカバンに詰めて
手紙やプレゼント
写真のアルバム
パソコン
CDやDVDは置き去りにして
この場から旅立って行きましょう
風の強い朝に
窓のカーテンは開けっ放しにして
知らない誰かさん
もうこの場にはいられないから
知らない誰かさん
本当は知っている誰かさん
布団をたたんで
後先は考えずに
思いついたものだけ
カバンに詰めて
未練は置き去りに
後悔はカバンに詰めて
手紙やプレゼント
写真のアルバム
パソコン
CDやDVDは置き去りにして
この場から旅立って行きましょう
風の強い朝に
窓のカーテンは開けっ放しにして
2010年12月29日水曜日
すきま風
よろしく
すきま風
よろしく
気になる奴
寒いじゃないか
でも よろしく
すきまを通るの
たいへん
入って
もと通りになるの
人の形してるの
似てるの
淡雪と一緒だったのに
すきま風だけ
すきまから
入ってくる
淡雪とはお別れ
隙間と知り合って
お別れの心に
すきま風
ストーブつけたら
すきま風
温風になる
人は何になれるだろう
すきま風
よろしく
気になる奴
寒いじゃないか
でも よろしく
すきまを通るの
たいへん
入って
もと通りになるの
人の形してるの
似てるの
淡雪と一緒だったのに
すきま風だけ
すきまから
入ってくる
淡雪とはお別れ
隙間と知り合って
お別れの心に
すきま風
ストーブつけたら
すきま風
温風になる
人は何になれるだろう
2010年12月28日火曜日
気分屋さんの気分
鎌倉に行きたいと美穂はいう
だが鎌倉への道は分からない
海辺をスイーッと行きたいと美穂はいう
だがスイーッといける筈がない
窓の外は冬の景色
美穂はあたたかい部屋の中に居て居心地が悪そうだ
プリウスにはナビが付いているから
すぐに飛び出して鎌倉に行こうという
なぜ鎌倉なのかは話してくれない
鎌倉に行って何をするというのか
寒空の下 ぶらぶら街を歩き回るのだろうか
立ち食いしたり買い物をしようというのか
まあそれもいいのかも知れないが
夜になったらホテルにでも泊まろうというのだろうか
気分転換のために
それともまた海辺の道をスイーッと戻ってくるつもりなのか
美穂はしかしもう飽きてしまったようにあくび顔だ
10秒で変わってしまう美穂の気持ち
なかなか変わらないわたしの気持ち
天秤にかけたら…
と 思っていたら
美穂が小さくあくびをして
大江戸行こうか と言った
大江戸温泉物語になぜ行かなくてはならないのだろう
だが鎌倉への道は分からない
海辺をスイーッと行きたいと美穂はいう
だがスイーッといける筈がない
窓の外は冬の景色
美穂はあたたかい部屋の中に居て居心地が悪そうだ
プリウスにはナビが付いているから
すぐに飛び出して鎌倉に行こうという
なぜ鎌倉なのかは話してくれない
鎌倉に行って何をするというのか
寒空の下 ぶらぶら街を歩き回るのだろうか
立ち食いしたり買い物をしようというのか
まあそれもいいのかも知れないが
夜になったらホテルにでも泊まろうというのだろうか
気分転換のために
それともまた海辺の道をスイーッと戻ってくるつもりなのか
美穂はしかしもう飽きてしまったようにあくび顔だ
10秒で変わってしまう美穂の気持ち
なかなか変わらないわたしの気持ち
天秤にかけたら…
と 思っていたら
美穂が小さくあくびをして
大江戸行こうか と言った
大江戸温泉物語になぜ行かなくてはならないのだろう
登録:
投稿 (Atom)