2012年3月22日木曜日
2012年3月21日水曜日
2012年3月20日火曜日
むこうのせかいに
するするっと
ぬけていこうよ
すきまをね
ちかみちをね
くるくるって
まいてしまおう
イヤホンのコードと
はしるのにじゃまなしっぽ
くりくりって
くりぬいちゃえば
ビーだまおさめるく ぼみ
むこうのせかいをみるためのあな
ぬけていこうよ
すきまをね
ちかみちをね
くるくるって
まいてしまおう
イヤホンのコードと
はしるのにじゃまなしっぽ
くりくりって
くりぬいちゃえば
ビーだまおさめるく ぼみ
むこうのせかいをみるためのあな
2012年3月19日月曜日
2012年3月18日日曜日
失われた庭
失われた庭は
失われることで
永遠を呼び込んだ
いま
私は その永遠と
戯れて
身を沈める
失われた庭に
風が吹き
太陽がめぐる
鳥のさえずりと
虫の声が
交互に響く
静寂は
私の見つめる彼方に
ひっそりとしている
失われた
庭の場所には
新しい家族が住んでいる
私は
遠く離れて
永遠の庭を
勝手気ままに呼び寄せる
失われることで
永遠を呼び込んだ
いま
私は その永遠と
戯れて
身を沈める
失われた庭に
風が吹き
太陽がめぐる
鳥のさえずりと
虫の声が
交互に響く
静寂は
私の見つめる彼方に
ひっそりとしている
失われた
庭の場所には
新しい家族が住んでいる
私は
遠く離れて
永遠の庭を
勝手気ままに呼び寄せる
2012年3月17日土曜日
詩人と二人、街道を東へ
詩人を乗せて街道を東へ
詩人は余計なことを喋らない
詩人は詩人にとって大切なことを話す
詩人は自分と世間との関係を大事にしている
だがその自分は世間と分け隔てなく存在することも知っている
詩人の眼は車窓から外を見ているのだろうか
それとも窓枠の水滴が跡を引いて流れる様子か
時々私は詩人の方を見る
すると詩人は前を向いているが
私に目配せして話してくれる
詩人は今ここにいるが
詩人にとっては「今」はどこにあるのだろう
詩人は最近出たエッセイ集の話を私としているが
詩人は私とだけ話しているのだろうか
私はくれかけた休日の街道の混雑の中をすり抜けながら
前照灯をつけたりスモールにしたりしながら
時々ワイパーの速度を調整しながら
詩人と話をする
詩人の撮った映像は
物の見方が特別だと
私は気づいたと私は話す
そして
いままでは思想や書き方が特別だと想っていた
私もその思想や書き方は似ているので
とても近いと感じていた
しかし
本当はそうではなく
見方自体が違うと気付いたんです
と話す
詩人は無意識な領域が
特別かもしれないというようなことを話す
私は納得して嬉しくなる
沈黙して
話し始めるのは
カフェにおけるPAと音場設計の話
プロジェクターの価格と進化と購入方法の話
沈黙すると
次に話し始める話が
まったく別系統の話になるのは
詩人が私の話にあわせてくれているからだ
詩人は
ワイヤレスのPAシステムを
自宅で私に見るように勧めたが
のろのろ運転で自宅に到着すると
一人で建屋の中に入っていった
私は
ワイヤレスのPAシステムの
取扱説明書を受け取った
800メガヘルツ帯は
果たして使えるの゛たろうか
もう売っていないはずだか
そういえば
ソフトバンクが獲得したというニュースの中に
補償料を払うという一文があった
私は一人で車を運転し始めたが
私はまだ
詩人と話していた
詩人は家で
食事を摂っているにちがいない
私も食事を摂ろう
詩人が嫌いだと言っていた蛸は
私も好きではない
そのことは
誰にも話したことがない
詩人との会話は
完結せずに
始まりも終わりもなく
日本語の海の中で
泳ぎ続ける
雪解け水が流れこむ海で
暖流と寒流の間で
天の川と太陽を頭上に置いて
詩人は余計なことを喋らない
詩人は詩人にとって大切なことを話す
詩人は自分と世間との関係を大事にしている
だがその自分は世間と分け隔てなく存在することも知っている
詩人の眼は車窓から外を見ているのだろうか
それとも窓枠の水滴が跡を引いて流れる様子か
時々私は詩人の方を見る
すると詩人は前を向いているが
私に目配せして話してくれる
詩人は今ここにいるが
詩人にとっては「今」はどこにあるのだろう
詩人は最近出たエッセイ集の話を私としているが
詩人は私とだけ話しているのだろうか
私はくれかけた休日の街道の混雑の中をすり抜けながら
前照灯をつけたりスモールにしたりしながら
時々ワイパーの速度を調整しながら
詩人と話をする
詩人の撮った映像は
物の見方が特別だと
私は気づいたと私は話す
そして
いままでは思想や書き方が特別だと想っていた
私もその思想や書き方は似ているので
とても近いと感じていた
しかし
本当はそうではなく
見方自体が違うと気付いたんです
と話す
詩人は無意識な領域が
特別かもしれないというようなことを話す
私は納得して嬉しくなる
沈黙して
話し始めるのは
カフェにおけるPAと音場設計の話
プロジェクターの価格と進化と購入方法の話
沈黙すると
次に話し始める話が
まったく別系統の話になるのは
詩人が私の話にあわせてくれているからだ
詩人は
ワイヤレスのPAシステムを
自宅で私に見るように勧めたが
のろのろ運転で自宅に到着すると
一人で建屋の中に入っていった
私は
ワイヤレスのPAシステムの
取扱説明書を受け取った
800メガヘルツ帯は
果たして使えるの゛たろうか
もう売っていないはずだか
そういえば
ソフトバンクが獲得したというニュースの中に
補償料を払うという一文があった
私は一人で車を運転し始めたが
私はまだ
詩人と話していた
詩人は家で
食事を摂っているにちがいない
私も食事を摂ろう
詩人が嫌いだと言っていた蛸は
私も好きではない
そのことは
誰にも話したことがない
詩人との会話は
完結せずに
始まりも終わりもなく
日本語の海の中で
泳ぎ続ける
雪解け水が流れこむ海で
暖流と寒流の間で
天の川と太陽を頭上に置いて
2012年3月16日金曜日
無口な さよなら
さよならさんが
ドアの外に立っていと
ドアを開けた次の瞬間に
さよならさんの顔を
見てしまうことになる
すると
それで
すべては終わってしまうのだ
だから
よくよく用心して
さよならさんと
出くわさないように
ドアを開けなければならない
春風の音が
ドアを叩き
出会いの予感と共に
ドアを開けると
そこには
よく
さよならさんが立っていることがある
さよならさんは
無口だ
何も語ることはない
さよならさんの顔には
何も書いていない
さよならさんが
声を発することもない
そういうことだ
黙して語らず
すべてをすでにしらしめているのだ
その
すべてのなかにさえ
美しい希望のかけらがあるというのに
そのことを口にするものはいないのだ
ドアの外に立っていと
ドアを開けた次の瞬間に
さよならさんの顔を
見てしまうことになる
すると
それで
すべては終わってしまうのだ
だから
よくよく用心して
さよならさんと
出くわさないように
ドアを開けなければならない
春風の音が
ドアを叩き
出会いの予感と共に
ドアを開けると
そこには
よく
さよならさんが立っていることがある
さよならさんは
無口だ
何も語ることはない
さよならさんの顔には
何も書いていない
さよならさんが
声を発することもない
そういうことだ
黙して語らず
すべてをすでにしらしめているのだ
その
すべてのなかにさえ
美しい希望のかけらがあるというのに
そのことを口にするものはいないのだ
2012年3月15日木曜日
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