2010年12月4日土曜日

シマウマ

シマウマ
シマとウマが共存する大地

ハゲタカ
禿と鷹が舞い降りる

小姑
と呼ばれる女が
頬杖
頬を杖で支え

昼寝
昼なのに寝ている

落ち葉の季節
沈黙
水底に沈み黙っている
禿げた人

2010年12月3日金曜日

いちにのさんで

いちにのさんでやりましょう
と言われて
そんな勇気を持っていたか不安になる

さんにいいちで
消えたくなった

2010年12月2日木曜日

下り坂を登って行くと
平坦な場所に出た
そこからは上り坂だ

上り坂を下り
橋を渡り
いくつかの角を曲がり
いくつかの巨木や潅木の横を通り過ぎ
蔵の脇の細道を進むと
原っぱだ

草がそよそよと揺れ
それを見る 私の心もそよそよと揺れる
風のあとについて
低い丘の頂点まで行くと
眺望がひらける

しばらく下界を眺め
気分がよくなると また歩き出す
今度は丘から街へ続く道

下り坂を登る

2010年12月1日水曜日

だらだら坂

なだらかなだらだら坂
なだらかなだらだら坂

登っていく
登っていく

そして
下っていく
下っていく

2010年11月30日火曜日

このままでまってます。

ろくろっくびだよ
ろくろっくび
輪切りだよ
全員集合だよ
立ち見だよ
全員集合
立ち見だよ

切れるよ
断裁だよ
ギロチンだよ
夢じゃないよ
夢二だよ
8時だよ
全員立ち見だよ

中身はないよ
中身はない
ナイスだよ
ないっすよ

酢はないっすよ
夜は 友だちだよ
友だちは
お金がすきだよ
お金
金の玉を隠しているよ
金の玉
金の卵もだよ
隠して書く
かくして
カクカクしかじか
金の玉
隠したよ

寝込んだよ
布団かぶってた
いろいろうまくかぶってた
兜も座布団も
カラフルな座布団も
かぶってた

ぶたないで
ブタさん
ふた なくさないで
ふた三個なくさないで
ブタさん三個なくさないで

泣かないでいて
あなあけないでいて
赤坂付近にいかないで
いか たべないで
くま たらふく
たらも たべないでいて
手をつないで
繋がる
しわよせしないで
しないでって
市内で言わないでいて
しわよせしないで
幸せでいて
祈るから頼むから
ここにいさせて遺産わけて
勇んで胃酸で溶けないで

どかないで
どうか一つ
如月まで
どんどん
いかせて
いってみて
いってみせて
せめて みせて
攻めて
責めないでいて
見せしめて
せめて責めないで
このままでいさせて

このままいさせて

ください
第三者
このまま
いさせて
ください

2010年11月29日月曜日

展示された一行

この1行は力強い

AKIRA

あきら きらきら
きらきら あきら
あしたは どちら
あかずの とびら
みらーと みいら
らいせの せいらー
あきかぜ ららら
つららが きらら
あきらめないで
らっきー AKIRA

2010年11月28日日曜日

横たわる彼女に
Pizzaを一枚ください

本当の理由は誰にもわからない
黄色い線の内側で

掛け持ちなんです、っていって
いますぐGET!

細身なんですけどなかなかいいのがないの
いまから24時間受け付けます

眠りが浅いほう?
エスカレーターでは

なんかほんとにいいのかって思う
お客様にお知らせいたします

パワーが集まってる気がする
目的地の天候は晴れ

庭に出るといいよ
ボタンを押してください

きょうまた会う?
危険です

迷惑です
見えるのが霧氷

2010年11月27日土曜日

注意

気をつけてビジネスをやりなさい
思いがけない邪魔が入る事があるから
思いがけないので避けられない
あなたが善良であっても関係ない

川べりを歩くときは
虫の襲来に注意しなさい
アットいうまに群舞する縄張りに
入ってしまうから
眼をやられないように

猫に触るときは機嫌を窺いなさい
急に咬むことがあるから
仲良しに見えて実はそんな気持ちはないから
咬まれて意外と傷つくから
平静を装っても何にもならない

鍬を振るときは後ろを確かめなさい
確かめた後に子どもが近づくことがある
鍬に当たると顔を怪我する
傷が残ることがある
君にその気がなくても

夜は犯罪者に襲われないようにしなさい
まだ犯罪者でない人が今日初めて犯罪に走る事もあるから
盛り場にいかず、戸締りをして、警報ブザーを携帯
甘い誘惑に惑わされる事もある
ひったくりや危なそうな呼び出し等々
用心に越した事はない

詩は安全ではないものがいい
心の隙間に入り込み今までの価値観を壊すものを読みなさい
短い言葉でピーンと来るもの、記憶を呼び起こすものもの
読みやすい心地よいリズム
詩は短くて一日のサイズのよう
一生を凝縮した一日のよう
宇宙を凝縮した君の部屋のよう