2014年5月23日金曜日

たねはおどる

ふっさふっさ
ふわふわ
たねをうえました
ジョウロでみずをあげて
すきなうたをうたいました

ちかちか
きんきん
ほしがでて
つちをしずかにてらしたら
たねがかおをだしました

ふっさふっさ
ふわふわ

ちかちか
きんきん


2014年5月22日木曜日

さびしいよるは

さびしいよるは
さびしさをともだちにして
ねずにかたろう
ちいさなことばで

さびしいよるは
いつかまたやってくる
そのときがきたら
おかえり って

いってみようか




2014年5月20日火曜日

究極のディナー *「美味しんぼ」を意識してしまった(汗)

・パルマ産生ハム
・イタリア産サラミ2種
・自家製コッパ
・たっぷり野菜のカポナータ
・かぼちゃのスフォルマート
・ロシア風ポテトサラダ
・ロメインレタスのシーザーサラダ
・マグロのカルパッチョ
・ガーリックトースト
・季節の温野菜 バーニャカウダソース
・鶏肉のローマ風煮込み
・本日のパスタ

美味しそうな食事はいらない
あなたさえいてくれれば

そして
笑顔をこぼしながら食事している恋人たちを
レストランのウインドウ越しにながめて
街路樹がざわめく星空の下
この季節の香りで胸を満たそう

そこには
お互いの香りが混ざっている
これが私達の究極のディナー

2014年5月19日月曜日

みちみちわたしが

いらないものを
すてにいく
みちみちわたしが
いなくなる

こないてがみを
まつよるに
だせないてがみを
かくします

すあしにサンダル
すなけって
ふるあめごとに
わすれてく

あきちのはなに
わらいかけ
まえをむいたら
ないたかお

2014年5月17日土曜日

ぼくが暗い目をしているのは

ぼくが暗い目をしているのは
瞳にさざなみを立たせないため
木陰に身を伏せて
太陽の熱を避け
風も気付かずに頭上を行き過ぎる

ぼくがあなたに近づかないのは
あなたに知られることなく
あなたを見つめるため
いつまでも見つめているため
あなたの何もかもを
吸い込んでしまうため

あなたとの間に物語を作るため
その方法を見つけるため

その奇跡を逃(のが)さないため

2014年5月16日金曜日

また夏が来る

まっていてください
待つ人がいない私を
と 小さな鳥に頼んで
外に出ると
懐かしい木の香りがした

もうすぐ夏なのだ

また
夏が来ることが
私はうれしい
あの輝いていた日々が
また私に訪れるだろうか

答えてくれるものはない
けれども
耳打ちしてくれるもの
チラチラと光って
合図してくれるものがあることに
私は
お礼を言いたくなった

ありがとう
ありがとう

2014年5月15日木曜日

仕事

彼は楊枝の先をとがらせる仕事しています
彼女はマッチ箱にマッチを詰める仕事をしています
二人はいつも一緒にランチを食べます

私の職場は二人とは遠いので
私はたまに仕事を休み
一緒にランチを食べに行きます

私の仕事は
針金を曲げてクリップを作る仕事です

2014年5月14日水曜日

ーーきょうの夢 5月14日

ハザードをつけた車の人が後ろのバスに注意される
男が「今日は碁盤の目の敵討ち」と言いながらスズメを次々に燃や
見ると片方の手のひらに蜂蜜があり火がついている


ーーきょうの夢 5月14日

2014年5月13日火曜日

だれもまだ本に書いたことがないことを 彼は書いていました

だれもまだ本に書いたことがないことを
彼は書いていました

きのうの夕方のことですが
彼は
まだだれも
訪れたことがない島にいました

そこには何故か
木の椅子があって
天板がタイルで作られた机もありました

彼は
その場所にいました
 (今はいませんが)

彼は
今までの人生ではなかったほど
スラスラと 万年筆で
革の表紙のノートに
書いていたのです

いま
彼がどこで何をしているかは
この文を書いている私にも分かりません

ただ
だれもまだ本に書いたことがないことを
彼が書いていたということを
知っているだけです





2014年5月12日月曜日

ネガイ

ミンナニテイル
ミンナオンナジ
スレチガウヒト
アルイテイル
キモチヲカカエテ
ニソクホコウ

アイハアルカ
スキナヒトハイルカ
キライナヒトハイルカ
アキラメテイルコトハ
ドンナコト?

スレチガウヒト
ニドトアワナイ
マタアッテモ
ワカラナイネキット

ミンナニテイル
ミンナオナジ
ジブンダケトクベツ
ココカラミテル
ミンナノコト

ワタシノキモチ
ワタシガミテル
ミテルワタシノキモチヲ
アナタ
オシエテヨ

アナタ
タスケテヨ