未来創作
みちるのブログ
2014年3月11日火曜日
わすれずに なはがさいた
わすれずに
なはがさいた
かわいくて
きれいなはなだよ
わすれたのは
ぼくのほう
はなびらにとじこめた
さびしいそらいろ
はながあわく
かおってる
なつかしい
いいかおりだよ
あわくおもう
ずっとまえのこと
となりにいたのは
いまはいないひと
2014年3月10日月曜日
しんだひとのいのち
せんそうでしんだひとが
からだをぬけて
おもいでもすてて
ひかるたまになって
とんでゆきます
そのちいさなたまは
めにみえないほどちいさい
ひかりのつぶで
できています
ひかりのつぶはじぶんでひかっているようにみえますが
たいようからふりそそぐひかりをうけて
そのちからでひかっています
しかし
もしひとにみえたとしたら
それは
はんしゃしたひかりのほうです
せんそうでしんだひとは
せんそうをしたくないおもいで
せんそうをしていましたが
しんだとたんに
どうでもよくなってしまいました
いろいろなものをすてると
とてもらくになって
てきだった
しんだへいしも
もういっしょにはなねをのばして
わらいながら
ひかっていましたから
2014年3月9日日曜日
やったもんがちのよのなかは
やりたいことをやりたいときは
やりたくないことやらなきゃいい
やりたくないことやるときは
やりたいこともやればいい
やりたいことと
やりたくないこと
たまにいれかえてみるといい
やったもんがちのよのなかは
やりたいことと
やりたくないこと
どっちもやらなきゃはじまらない
2014年3月8日土曜日
なにがおやすみ?
たびびとは
たびをするのは
おやすみ
ままは
しょくじのしたくは
おやすみ
ねこは
ひげをじまんするのは
おやすみ
くもは
あめをふらすのは
おやすみ
さなぎは
ようちゅうがそだてるのは
おやすみ
うみは
なみをキラキラさせるのは
おやすみ
ぼくは
しゅくだいをするのは
おやすみ
きみは
きょうなにが
おやすみ?
しじんは
しをかんがえるのは
おやすみ
2014年3月7日金曜日
ミントティーを
入れましょう
きょうのお客は
かわいいこ
グラハムクッキー
添えましょう
風が吹いて
雲間から太陽
銀のスプーンで
混ぜましょう
指輪もいっしょに
回ります
涙はこっそり
こぼしましょう
いないないばあ
ひとりあそび
2014年3月6日木曜日
ね きんぎょ
あのひとがかえってくると
また でていってしまうのがしんぱい
ね きんぎょ
あのひとがでていくと
また かえってくるのがまちどおしい
ね きんぎょ
そんなことをくりかえしているうちに
こんがらがって わからなくなってしまった
ね きんぎょ
あのひとがいるのといないのと
どっちがしあわせなんだっけ
ね きんぎょ
2014年3月5日水曜日
きいろいくまさん
きいろいくまが
わたしをみつけると
きのうえから
とびおりてきた
うでをくびにまきつけて
みみもとで
なにかいっている
ぐしゃ ぐしゃ
ぎゅう ぎゅう
なにを
いってるのか
わかりません
わたしは
にんげんかんけいで
なやんでいるので
かまわないで
じんせい
おもいどおりに
いかないことばかり
きいろいくまさん
にたっ
と わらって
とびさった
あらら
おとしもの
きんいろの
ちいさな
ひかる
うんこだよ
2014年3月4日火曜日
きれいなこころを つむひとに
きれいなおはなを
つむひとが
きれいなこころも
つんでいた
きれいなこころを
つまれたひとは
かれたじんせい
おくってた
きれいなこころを
そだてるひとに
きれいなこころが
あふれだす
きれいなこころを
つまれたひとに
きれいなこころを
あげました
2014年3月3日月曜日
ことばでうまくいおうとすると
ことばでうまくいおうとすると
こころがひろがってゆく
こころでうまくうけとめようとすると
やさしいまなざしになる
やさしいまなざしでといかけようとすると
あいがふかまってゆく
あいをふかめようとすると
ことばをかけたくなる
きみのくちびるが
ちいさくうごきだして
こえがおくれて
こまくをたたきにいく
つきのきれいなしずかなよるに
なみおとのように
くるかえす
きみのといきが
ことばをはこんで
よるがそこだけ
しんとしずまりかえった
*みちるです。ことばってやっぱり、魔力が備わってしまうことがありますよね。詩はその魔力を使った芸術です。
2014年3月2日日曜日
おかねのことばかり きにしているおとこ
おかねのことばかり
きにしているおとこがいた
おとこはちいさなおかねを
あつめるのがすきだった
ちいさなおかねを
ながいじかんかけてあつめると
むらのひとびとをしょうたいして
えんかいをやった
だがむらのひとびとは
おとこのきげんがわるいことをしっていた
そこでおとこのきげんをとって
もてはやした
おとこはふくざつなきもちだったが
やがて
またおかねをあつめはじめると
きもちはおちついた
おとこはおかねをあつめるために
おおくのものをぎせいにした
それがおとこのじんせいだった
おとこがしんだあと
のこされたおかねは
にょうぼうがうけついだ
にょうぼうは
かなしみもかんじたが
よろこびのほうがおおきかった
おかねのことばかり
きにするのは
にょうぼうのほうが
いちまいうわてだったようだ
新しい投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメント (Atom)