しめ縄を締めてある岩の清水で
飯を炊き
酢飯とし
鰯を乗せよと
皺のある和紙につつまれた箸で
端まで残さずいただくのだと
橋のたもとに
幸せがやってくる
きっと幸せがやってくると
言わしめる何か
いわし雲を見上げて
参考作品
詩 未 来 創 作: いかすすいか
2012年6月14日木曜日
2012年6月13日水曜日
幸せの種
除染され新しく敷かれた芝生の上に
夕方になって霧雨が降る
その庭をランプが照らし
あなたと私が歩いてゆく
お皿ごとに出される銀のカトラリーで
植物に囲まれながら食事をすませたあと
薄い花びら色の車に乗って
渓流沿いのこの部屋まできた
車窓の風景は
緑の中に明かりを灯していた
あのころ
私は反抗期だった
あなたは幸せでしたか
横顔が幸せだよ と答えだが
あのころのあなたの日々の中に
あなたは不幸せを探しに行ってしまった
それは
幸せの種だったの?
祈りは通じたね
夕方になって霧雨が降る
その庭をランプが照らし
あなたと私が歩いてゆく
お皿ごとに出される銀のカトラリーで
植物に囲まれながら食事をすませたあと
薄い花びら色の車に乗って
渓流沿いのこの部屋まできた
車窓の風景は
緑の中に明かりを灯していた
あのころ
私は反抗期だった
あなたは幸せでしたか
横顔が幸せだよ と答えだが
あのころのあなたの日々の中に
あなたは不幸せを探しに行ってしまった
それは
幸せの種だったの?
祈りは通じたね
2012年6月12日火曜日
石畳の道
石畳の道
歩きにくい石畳の道
走り出したいけれど
ここは石畳の道
石畳の道は
古くからあるこの街の
道から路へと通じる途
走る人もあったが
容易に足をくじいてしまう
意地悪な道
未知へと続いているのか
知らんぷりで
手を取り合って歩くと
広場の外れの塔のところで
途切れてしまう道
石畳の道は
足音を響かせて
なかなか眠りにつかない道
何も語らずに
聞き耳をたてている
好奇心あふれる道
石畳の道は
いつまでもここにあるのか
私が戻るときに迎えてくれる
優しい道
歩きにくい石畳の道
走り出したいけれど
ここは石畳の道
石畳の道は
古くからあるこの街の
道から路へと通じる途
走る人もあったが
容易に足をくじいてしまう
意地悪な道
未知へと続いているのか
知らんぷりで
手を取り合って歩くと
広場の外れの塔のところで
途切れてしまう道
石畳の道は
足音を響かせて
なかなか眠りにつかない道
何も語らずに
聞き耳をたてている
好奇心あふれる道
石畳の道は
いつまでもここにあるのか
私が戻るときに迎えてくれる
優しい道
2012年6月11日月曜日
僕は詩をやめるかもしれません
僕は詩をやめるかもしれません
いつも悩んでいます
または基本単語600語だけで書くとか
屋久島に初めて一人で行ったときに
島の海岸をぐるっと巡る道をレンタカーで走りながら
僕はその時も詩をやめようかと考えていました
詩は何故かいつも僕のそばに居ましたが
僕は詩がそばに居るだけで満足でした
気が向いたらすぐに詩を味わうことができたからです
何処かの町の食堂でポカンとして頼んだ定食を待っていた時
壁の棚に設置された古びたテレビから
いきなり詩の朗読が聴こえてきて 僕は
自分が知っているその詩がこうしてテレビで読まれることが
とても嫌でした
詩は皆のもの とよくいわれますが
僕は自分だけで楽しみたかったのです
しかし詩を楽しんだあと その詩の良さを
なるべくたくさんの人に知ってもらいたいと願いました
そして僕は 自分が書いた詩も合わせて知って欲しいと
願いました
自分の好きなものを
他人が紹介するのを受け入れるには
高いハードルがあるのだと知りました
会社で働いている時
僕は詩を仕事にしたいと思っていました
誰もがそうして競い合えば楽しいと思い
詩を無理やり仕事の場に挿入しました
詩は自由で
変幻自在 神出鬼没
しかも食べ物のように味わってもなくなりません
永遠に存在しつづけるかのようです
僕は食うに困っても
詩があることで命は死なないのだと勘違いさえしました
いつも悩んでいます
または基本単語600語だけで書くとか
屋久島に初めて一人で行ったときに
島の海岸をぐるっと巡る道をレンタカーで走りながら
僕はその時も詩をやめようかと考えていました
詩は何故かいつも僕のそばに居ましたが
僕は詩がそばに居るだけで満足でした
気が向いたらすぐに詩を味わうことができたからです
何処かの町の食堂でポカンとして頼んだ定食を待っていた時
壁の棚に設置された古びたテレビから
いきなり詩の朗読が聴こえてきて 僕は
自分が知っているその詩がこうしてテレビで読まれることが
とても嫌でした
詩は皆のもの とよくいわれますが
僕は自分だけで楽しみたかったのです
しかし詩を楽しんだあと その詩の良さを
なるべくたくさんの人に知ってもらいたいと願いました
そして僕は 自分が書いた詩も合わせて知って欲しいと
願いました
自分の好きなものを
他人が紹介するのを受け入れるには
高いハードルがあるのだと知りました
会社で働いている時
僕は詩を仕事にしたいと思っていました
誰もがそうして競い合えば楽しいと思い
詩を無理やり仕事の場に挿入しました
詩は自由で
変幻自在 神出鬼没
しかも食べ物のように味わってもなくなりません
永遠に存在しつづけるかのようです
僕は食うに困っても
詩があることで命は死なないのだと勘違いさえしました
2012年6月10日日曜日
永遠につづいていくキスだった
掛け算の九九ができなくてもひとつひとつかぞえることができる
漢字の読み書きができなくても
挨拶の言葉をはっきり言うことができる
あなたは
あなたの前にいる人の気持ちを受け止めると
いつもお祈りをする
このひとの夢がかないますように と
余りお喋りは上手じゃなくても
役立たずの言い訳に時を費やすこともない
天使がやってきたとき
あなたはうれしそうにキスをした
それは
とても自然で
永遠につづいていく
キスだった
2012年6月9日土曜日
やっかいなあなた
悔しさは薬になる
あなたは夕日に向かって諦めた顔をしている
いまは挑まないのだろう
苦い果実を齧って
何かを企もうとしているが
気づいていない
自分のことなのに
冷たい視線で見つめたきり
突き放して
足の指で弄ぶだけ
あなたは夕日に向かって諦めた顔をしている
いまは挑まないのだろう
苦い果実を齧って
何かを企もうとしているが
気づいていない
自分のことなのに
冷たい視線で見つめたきり
突き放して
足の指で弄ぶだけ
2012年6月8日金曜日
何も知らずに死んでゆけ
食べ物はある
捨てるほどたくさん
だが
お前に渡すことはできない
お前は黙って死んでゆけ
この食べ物には
微量の毒が入っている可能性があるから
・
救助隊もある
彼らを雇うためのカネもある
だが
お前を助けに行くことは出来ない
お前は黙って死んでゆけ
お前の命など
見知らぬ名前ほどの価値しかないのだから
・
情報はある
みんなのカネで手に入れた情報だ
だが
お前に渡すことはできない
お前は知らずに死んでゆけ
お前はすぐに
パニックを起こすから
・
私たちに
それは任せておけ
そして 何も知らずに
死んでゆけ
もしうまくいけば
何も知らずに
生きてゆけ
捨てるほどたくさん
だが
お前に渡すことはできない
お前は黙って死んでゆけ
この食べ物には
微量の毒が入っている可能性があるから
・
救助隊もある
彼らを雇うためのカネもある
だが
お前を助けに行くことは出来ない
お前は黙って死んでゆけ
お前の命など
見知らぬ名前ほどの価値しかないのだから
・
情報はある
みんなのカネで手に入れた情報だ
だが
お前に渡すことはできない
お前は知らずに死んでゆけ
お前はすぐに
パニックを起こすから
・
私たちに
それは任せておけ
そして 何も知らずに
死んでゆけ
もしうまくいけば
何も知らずに
生きてゆけ
2012年6月7日木曜日
幸せになると
幸せになると
不幸な人のこころが
見えなくなるから
お前は幸せになるな
ある朝
天使が私の前に舞い降りてきて告げた
幼い私にはその意味がわからなかったから
私はそんなお告げなどすっかり忘れて
長い年月を過ごした
ある朝
あの時の天使が
またやってきた
私は突如思い出した
そんな私に天使は告げた
不幸せになると
幸せな人のこころが
見えなくなるから
お前は不幸になるな
だが私にはその方法がわからなかったから
私はそんなお告げなどすっかり無視して
今までどおり不幸な人のこころの傍らで
暮らすことにした
不幸な人のこころが
見えなくなるから
お前は幸せになるな
ある朝
天使が私の前に舞い降りてきて告げた
幼い私にはその意味がわからなかったから
私はそんなお告げなどすっかり忘れて
長い年月を過ごした
ある朝
あの時の天使が
またやってきた
私は突如思い出した
そんな私に天使は告げた
不幸せになると
幸せな人のこころが
見えなくなるから
お前は不幸になるな
だが私にはその方法がわからなかったから
私はそんなお告げなどすっかり無視して
今までどおり不幸な人のこころの傍らで
暮らすことにした
2012年6月6日水曜日
やりすごす日々
街の模型の上 を 歩いているとカタカタ ウーンと唸り 電車が 走っている
夕方の風は 昼の空気のよどみを 押し去ろうと している
工場の煙 調理の油っぽい煙 車の排気ガス
街には 灯りが点ろうとしている
巨人の 私
足の踏み場もない街の上空の空気を吸いながら
ゆっくりと 視線を 旋回させる
あのこも あのひとも 知らないあの人も いやなあいつも
がんばっているあの素敵なひとも
街の 大地の上に 頼りなげに 着地して
今を過ごしている
ひときわ 高い 塔が ライトアップされ
街の中で シンボルを 主張している
待っている 相手が 来ないのは
私が 待ち合わせ場所に いないから なのだろうか
それとも
待ち合わせ場所が
変わってしまったからなのだろうか
もう
夜になろうとしている
毎晩毎晩 ご苦労さま なことだ
むかし
「お呼びでない? こりゃまた、失礼しました!」
っていうギャグが 繰り返し 聞こえてきたが
世の中は 呼ばないのに来るもの で満杯だ
巨人の私は 上空で 考える
呼ぶ人が 少なすぎる
待っているばかり の 人が
多すぎる
待っているだけでは駄目だ と いいながら
来る日も 来る日も
ただ 待っている
そのくせ
待っているものが来ても 気にもとめず
やりすごしてしまうのだ
夕方の風は 昼の空気のよどみを 押し去ろうと している
工場の煙 調理の油っぽい煙 車の排気ガス
街には 灯りが点ろうとしている
巨人の 私
足の踏み場もない街の上空の空気を吸いながら
ゆっくりと 視線を 旋回させる
あのこも あのひとも 知らないあの人も いやなあいつも
がんばっているあの素敵なひとも
街の 大地の上に 頼りなげに 着地して
今を過ごしている
ひときわ 高い 塔が ライトアップされ
街の中で シンボルを 主張している
待っている 相手が 来ないのは
私が 待ち合わせ場所に いないから なのだろうか
それとも
待ち合わせ場所が
変わってしまったからなのだろうか
もう
夜になろうとしている
毎晩毎晩 ご苦労さま なことだ
むかし
「お呼びでない? こりゃまた、失礼しました!」
っていうギャグが 繰り返し 聞こえてきたが
世の中は 呼ばないのに来るもの で満杯だ
巨人の私は 上空で 考える
呼ぶ人が 少なすぎる
待っているばかり の 人が
多すぎる
待っているだけでは駄目だ と いいながら
来る日も 来る日も
ただ 待っている
そのくせ
待っているものが来ても 気にもとめず
やりすごしてしまうのだ
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