もう
戻ってくるつもりはなかった
けれど
また戻ってきた
舞い降りる雪には
それができないよ
と言いかけて
飲み込んだ
雪は
巡って戻ってきたのだ
街に降り
川に流され
海から空を巡って
飲み込んだ言葉に
雪の結晶が付着して
華咲いた
硬い芯が
薄明かりの中で
透明色に光った
2012年1月13日金曜日
2012年1月12日木曜日
愛している
どこにいるのかも分からない人を
愛している
何を考えているかも分からず
なぜそう考えるのかも理解できない人を
愛している
どこかで出会っても
話しかけることができないような人
その性格も好きではないのに
その容姿も私とは不釣り合いなのに
愛している理由は
滑稽で根拠もあやふやなのに
意地悪な彼女を
忘れることができない
将来を描けず
一緒にやれそうなこともないのに
愛している
深夜営業の
大人の街のカフェで
作り笑いをしながら
胸の鼓動を高まらせた
勘違いなのかもしれないが
愛していた
それが
モールス信号のように
いまも途絶えつつ続き
助けを求めている
愛している
何を考えているかも分からず
なぜそう考えるのかも理解できない人を
愛している
どこかで出会っても
話しかけることができないような人
その性格も好きではないのに
その容姿も私とは不釣り合いなのに
愛している理由は
滑稽で根拠もあやふやなのに
意地悪な彼女を
忘れることができない
将来を描けず
一緒にやれそうなこともないのに
愛している
深夜営業の
大人の街のカフェで
作り笑いをしながら
胸の鼓動を高まらせた
勘違いなのかもしれないが
愛していた
それが
モールス信号のように
いまも途絶えつつ続き
助けを求めている
2012年1月11日水曜日
2012年1月10日火曜日
大嫌いなあの人
毎日眠さがなくなるまで眠り
寒い日はハイヤーに乗って
会社に出勤するが
気が進まないことはやらない
いやなことは人に任せて
好きなことだけはやり
手柄だけは自分のもの
分からないことは人にきき
知ってることはもったいつける
ストレスは貯めず
お金は払ってもらい
疲れを感じたら帰宅する
友だちの彼にアプローチしても
気にしない
私は魅力的な女
誰もが憧れ愛してくれる
私を嫌いな人は
私が大嫌いなあの人だけ
2012年1月9日月曜日
神様の立場
神様にお願いしたいことがあるけれど
神様はいちいちお願いをきく義理はないよね
少しばかり善行を積んでも
お賽銭を奮発しても
それと引き換えにお願いされたら
迷惑だよね
だから神様には
報告だけすることにして
お願いはやめておこう
そうしたら
自分の力で願いごとを叶えられるようになる
神様はいちいちお願いをきく義理はないよね
少しばかり善行を積んでも
お賽銭を奮発しても
それと引き換えにお願いされたら
迷惑だよね
だから神様には
報告だけすることにして
お願いはやめておこう
そうしたら
自分の力で願いごとを叶えられるようになる
2012年1月8日日曜日
水はごくごく飲んだほうがいい
水を飲む時
のどを鳴らしていい
おいしい水だよ
うまく飲めなくて
こぼしてしまっても
気にするな
おいしい水を飲むときは
目を瞑る必要もない
目を瞑らなくても
青空と緑の木々が見え
爽やかな風が吹き渡るから
おいしい水を飲む時
邪念は入り込まない
悔しかったことや
悲しいことも
不思議と消えてしまうから
そこに
おいしい水があるから
手を伸ばせば
飲める
ごくごく飲んだほうがいい
水とはそういうものだ
元気に生きる時
水をごくごく飲んだほうがいい
のどを鳴らしていい
おいしい水だよ
うまく飲めなくて
こぼしてしまっても
気にするな
おいしい水を飲むときは
目を瞑る必要もない
目を瞑らなくても
青空と緑の木々が見え
爽やかな風が吹き渡るから
おいしい水を飲む時
邪念は入り込まない
悔しかったことや
悲しいことも
不思議と消えてしまうから
そこに
おいしい水があるから
手を伸ばせば
飲める
ごくごく飲んだほうがいい
水とはそういうものだ
元気に生きる時
水をごくごく飲んだほうがいい
2012年1月7日土曜日
きょうの願い
ケーキはおいしいのがいいね
色も綺麗で上品で
あまり小さすぎず
香りも良く
デザインのいいものがいい
値段と
カロリーや安全性を気にせずに食べたい
できれば
そのケーキの良さを共感できる
好きな人と食べたい
ケーキを食べたら
思い出に残って
いつまでも輝き続けるのがいい
あしたあの人と
ケーキを食べたい
お茶を飲みながら
時間を気にせず
人目も気にせず
いろんな話をして
取り止めもない感じで
笑いもしたい
それがきょうの願い
希望です
2012年1月6日金曜日
リクルートスーツを
リクルートスーツを心に纏い
雑踏を歩く
思いの瓦礫を払いのけ
雑念団子を頬張りながら
この世は
この私に何を求めているのだろう
答えは
どこの窓にも書いていない
私のリクルートスーツは
迷っている
冷たい風を肌に滑らせて
星の光に応答する
靴は路面をとらえているが
私は何に捕らえられれば
いいのだろう
小学校の校舎にいた
あの先生が
生きていたら
教えてくれないだろうか
雑踏を歩く
思いの瓦礫を払いのけ
雑念団子を頬張りながら
この世は
この私に何を求めているのだろう
答えは
どこの窓にも書いていない
私のリクルートスーツは
迷っている
冷たい風を肌に滑らせて
星の光に応答する
靴は路面をとらえているが
私は何に捕らえられれば
いいのだろう
小学校の校舎にいた
あの先生が
生きていたら
教えてくれないだろうか
2012年1月5日木曜日
最後の一枚
その一枚を脱がしてしまいさえすればいいのだ
そうすれば
すべてはうまくいく
それをずっと以前から
待ち構えていたのかもしれない
だが
その一枚はなんと近くて遠いことか
テーブルの向こうの暗がりに
まるで月夜の帆船のように
白い帆を張って誰かが訪れるのを待っているというのに
私の高ぶる感情の波が邪魔して
近づくことができない
生ぬるい風も立ち止まり
見守っているというのに
あれが最後の一枚なのに
立ち往生しているなんて
帆の放つ光の魔力よ
私を導いてくれ
すべての縛りから開放して
あの一枚の布に
手が掛けられるように
2012年1月4日水曜日
小高い山の間を
小高い山の間を
小さな車が走り抜ける
柔らかい大地
こんもりした
緑の森の間を
小さな温泉池の横を
車窓に見ながら
盆地へと降りていく
沼には
ボートも浮かんでいる
雲が天を流れて
長い時間をかけて
見えないほど遠くへ遠ざかっていく
葉先が
雨に濡れるたびに
感じやすくなり
小鳥の羽が生み出す風や
そのさえずりに
センサーと化す
長く美しい橋は細い
そこには川も流れ
鍾乳洞の洞窟もある
まだ未開発の部分も
多く残す
時折花火が上がり
祭りも催される
春の次には
雨の多い季節が訪れる
小さな車が去っていく
だだ一台
また戻ってくると言い残して
小さな車が走り抜ける
柔らかい大地
こんもりした
緑の森の間を
小さな温泉池の横を
車窓に見ながら
盆地へと降りていく
沼には
ボートも浮かんでいる
雲が天を流れて
長い時間をかけて
見えないほど遠くへ遠ざかっていく
葉先が
雨に濡れるたびに
感じやすくなり
小鳥の羽が生み出す風や
そのさえずりに
センサーと化す
長く美しい橋は細い
そこには川も流れ
鍾乳洞の洞窟もある
まだ未開発の部分も
多く残す
時折花火が上がり
祭りも催される
春の次には
雨の多い季節が訪れる
小さな車が去っていく
だだ一台
また戻ってくると言い残して
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