御徒町凧さんへのオマージュ
松の木の枝の葉の間を吹く風は
尖っているだろうか
日差しの糸が幾重にも絡みついて
ザラザラしていて
円錐の底面を貼り合わせた形となっている
吹き方は流し素麺が
乱れ飛ぶ感じだ
松の木の枝の下で
松ぼっくりと栗鼠のことを
考えると
風が一層強まって
吹き飛ばそうとする
吹き飛ばされるのは
私の蛇のような邪念だ
栗鼠は木陰に身を寄せ
松の木は
金箔の夕日を背負って
見得を切ろうとしている
私は家路ににつく
この松林の上空にそびえる
都市を
緑に染めようと
虎視眈々と狙っている
詩人たちの姿を
羨望の視線で見やる
2011年8月8日月曜日
2011年8月7日日曜日
好きなケーキ
好きなケーキがえらべる
そんなことが
お金があれば可能だ
その場で楽しんでも
お持ち帰りにしてもいい
ケーキに気持ちをきく必要はない
こちら側の気持ち次第で
あちら側には拒否権はないのだ
ついでににいえば
ケーキを作った人の気持ちも無視していい
わたくしの素性も
関係がない
ショーケースに並んでいる限り
わたくしには
それを買い求め
我がものとすることができる
うっすらと汗をかいている
美しいケーキ
寒天が光り
リキュールとフルーツが香っている
毎日食べたい
いつも傍においておきたい
あなたと過ごす時間を
永遠に楽しみたい
他人に買い求められる前に
目当てのケーキを買い求めなければ
背中にひんやり刃(やいば)のような感覚が降りてゆく
そんなことが
お金があれば可能だ
その場で楽しんでも
お持ち帰りにしてもいい
ケーキに気持ちをきく必要はない
こちら側の気持ち次第で
あちら側には拒否権はないのだ
ついでににいえば
ケーキを作った人の気持ちも無視していい
わたくしの素性も
関係がない
ショーケースに並んでいる限り
わたくしには
それを買い求め
我がものとすることができる
うっすらと汗をかいている
美しいケーキ
寒天が光り
リキュールとフルーツが香っている
毎日食べたい
いつも傍においておきたい
あなたと過ごす時間を
永遠に楽しみたい
他人に買い求められる前に
目当てのケーキを買い求めなければ
背中にひんやり刃(やいば)のような感覚が降りてゆく
2011年8月6日土曜日
天使の涙
天使が横たわっている
傷ついて
誰かの代わりに
傷ついているのだろう
私だって
あなたの代わりに
傷ついているのだから
あなただって
天使の代わりに
傷つくことができるはずだ
それが
本当は
あなたの願うところではなかったのか
天使の味方になること……
あなたが気づかない代わりに
私は気づいている
私が気づかないことに
天使が気がついている
傷つきながら
天使の代わりに
あなたが涙を零した
傷ついて
誰かの代わりに
傷ついているのだろう
私だって
あなたの代わりに
傷ついているのだから
あなただって
天使の代わりに
傷つくことができるはずだ
それが
本当は
あなたの願うところではなかったのか
天使の味方になること……
あなたが気づかない代わりに
私は気づいている
私が気づかないことに
天使が気がついている
傷つきながら
天使の代わりに
あなたが涙を零した
2011年8月5日金曜日
2011年8月4日木曜日
三日月の空
噛み合わないところが
あなたのいいところだと思えてきたんだ
ちょっと悲しかったり
寂しかったりすることも
いいところだと思えてきたんだ
自分の全体像だってみえないじゃないか
かみ合う相手を見つけるなんて
無理なんだ
あなたのいいところだと思えてきたんだ
ちょっと悲しかったり
寂しかったりすることも
いいところだと思えてきたんだ
自分の全体像だってみえないじゃないか
かみ合う相手を見つけるなんて
無理なんだ
2011年8月3日水曜日
いつも見に行きたくなる
君の二つの目が
離れているので
君はぼくとの距離感をとる
君の二つの目は
近くのものが歪んで見えるので
君はぼくを遠ざけて
眺めている
君の二つの耳は
片方で電話しながら
片方で音楽を聴くことができるので
ぼくの声はラジオドラマのようになり
フィクションとなる
君の二つのものは
君自身が制御できないので
君はそれらをもてあましたまま
ぼくにおしゃべりする
ぼくの二つの目は
求めているものを見るために
君の前にいくが
目は記憶ができないので
いつも
繰り返し見に行きたくなる
離れているので
君はぼくとの距離感をとる
君の二つの目は
近くのものが歪んで見えるので
君はぼくを遠ざけて
眺めている
君の二つの耳は
片方で電話しながら
片方で音楽を聴くことができるので
ぼくの声はラジオドラマのようになり
フィクションとなる
君の二つのものは
君自身が制御できないので
君はそれらをもてあましたまま
ぼくにおしゃべりする
ぼくの二つの目は
求めているものを見るために
君の前にいくが
目は記憶ができないので
いつも
繰り返し見に行きたくなる
2011年8月2日火曜日
2011年8月1日月曜日
2011年7月31日日曜日
悲しみの形
あなたは遠くにいて
表面張力でとどまっている
悲しみを
アイレベルに捉えて
そこに
過去の海の水平線を重ねるようとするが
一つにしつこいカモメに邪魔され
二つに地球の丸さに阻まれて
うまくできずにいる
そのせいで
悲しみは
とどまったまま
おとなしくあなたのまえに
いつまでもある
あなたは私にメールしてきて
悲しみの扱い方を
質問した
私は
フリーザにいれて
固めてしまうことをすすめようとして
思いとどまった
固めるまえに
一度
見てみたくなったからだ
表面張力でとどまっている
悲しみを
アイレベルに捉えて
そこに
過去の海の水平線を重ねるようとするが
一つにしつこいカモメに邪魔され
二つに地球の丸さに阻まれて
うまくできずにいる
そのせいで
悲しみは
とどまったまま
おとなしくあなたのまえに
いつまでもある
あなたは私にメールしてきて
悲しみの扱い方を
質問した
私は
フリーザにいれて
固めてしまうことをすすめようとして
思いとどまった
固めるまえに
一度
見てみたくなったからだ
2011年7月30日土曜日
あなたに教えるのは
あなたに本当のことを教える人がいないから
あなたは嘘の土台で造られた世間の中で生きている
私もあなたに本当のことを教えないので
世間の人間と大差がない
人はみなそうしているのだ
ただ
本当のことは
自分で知ることができる
そのことを
あなたに教えよう
それは
ある朝目覚めると
寄り添うように
隣に横たわっていたりする
息の音も立てずに
自然にあなたのことを見ている
他の出会い方もあるがだいたいこんな感じだ
その時
あなたは気づく
本当のことは
自分で知ることができると
自分で問いかければいいのだと
起きて
活動を始めるとそれは
どこかに隠れてしまうが
気配だけがときどき現われる
そんなゆるい
宙ぶらりんな私のアドバイスだが
じっさいそんなものだ
強く堂々とした
自信に満ちたものなど
無理してでっち上げられたものばかりなのだ
だから
あなたに教えるのは
あやふやな話
私のあなたに対する感情と同じ
あなたは嘘の土台で造られた世間の中で生きている
私もあなたに本当のことを教えないので
世間の人間と大差がない
人はみなそうしているのだ
ただ
本当のことは
自分で知ることができる
そのことを
あなたに教えよう
それは
ある朝目覚めると
寄り添うように
隣に横たわっていたりする
息の音も立てずに
自然にあなたのことを見ている
他の出会い方もあるがだいたいこんな感じだ
その時
あなたは気づく
本当のことは
自分で知ることができると
自分で問いかければいいのだと
起きて
活動を始めるとそれは
どこかに隠れてしまうが
気配だけがときどき現われる
そんなゆるい
宙ぶらりんな私のアドバイスだが
じっさいそんなものだ
強く堂々とした
自信に満ちたものなど
無理してでっち上げられたものばかりなのだ
だから
あなたに教えるのは
あやふやな話
私のあなたに対する感情と同じ
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