2014年5月14日水曜日

ーーきょうの夢 5月14日

ハザードをつけた車の人が後ろのバスに注意される
男が「今日は碁盤の目の敵討ち」と言いながらスズメを次々に燃や
見ると片方の手のひらに蜂蜜があり火がついている


ーーきょうの夢 5月14日

2014年5月13日火曜日

だれもまだ本に書いたことがないことを 彼は書いていました

だれもまだ本に書いたことがないことを
彼は書いていました

きのうの夕方のことですが
彼は
まだだれも
訪れたことがない島にいました

そこには何故か
木の椅子があって
天板がタイルで作られた机もありました

彼は
その場所にいました
 (今はいませんが)

彼は
今までの人生ではなかったほど
スラスラと 万年筆で
革の表紙のノートに
書いていたのです

いま
彼がどこで何をしているかは
この文を書いている私にも分かりません

ただ
だれもまだ本に書いたことがないことを
彼が書いていたということを
知っているだけです





2014年5月12日月曜日

ネガイ

ミンナニテイル
ミンナオンナジ
スレチガウヒト
アルイテイル
キモチヲカカエテ
ニソクホコウ

アイハアルカ
スキナヒトハイルカ
キライナヒトハイルカ
アキラメテイルコトハ
ドンナコト?

スレチガウヒト
ニドトアワナイ
マタアッテモ
ワカラナイネキット

ミンナニテイル
ミンナオナジ
ジブンダケトクベツ
ココカラミテル
ミンナノコト

ワタシノキモチ
ワタシガミテル
ミテルワタシノキモチヲ
アナタ
オシエテヨ

アナタ
タスケテヨ


2014年5月11日日曜日

ことばでないものでかたるもの

ことばでないものでかたるもの

公園の錆びたベンチの上で
行きずりの風と一緒

目に入ってくる
下弦の月

ツツジが薄暗がりで色鮮やかに
たむろしているのは
いまの私たちとおなじ

誰もいない場所で語ること

原宿駅のホームにせり出した
神宮の杜の緑
その幾千枚の葉

ことばでないものでかたるもの
涙をこぼさずに眠りについたもの

さっき
表参道で行き交っていた人の群れ
ぬるい空気をかすめて
上空を飛来する
尖った鳥の嘴

2014年5月10日土曜日

逃げた鳥

小さいころ
私が窓を開けて逃がしてしまった
妹の鳥が
森林の上空をさまよい飛んでいる

恨み言を言っているのかと思ったら
もうそんなことは言っていないよ
という

ほんとはずっと心配だった
きみのこと
だれにも言わなかったが
わすれることもなかった きみ

いま
太陽の下で
紙に書いて告白します
窓から逃げていったきみの生きる道は
どんなにか
変わってしまっただろう

私が窓から逃げ出したのは
きみのことがあったから
帰る窓は
なくなてしまったけれど
きみが恨んでないと知って
私もきょうから
恨み言を言わずに
生きてゆける

このまちの上空を
さまよい飛んで


こまったもんだい

いぬをハグするおんなのひとが
いぬにかおをなめられている
きれいにけしょうをしていたが
はげてしまっている

わたしは
みてみぬふりをする
わたしはあんなになかのいいひともいなければ
いぬもねこもいない
あのなかのよさは
どこかいたいたしいとかんじてしまうから

ひとしきり
なめられおわったおんなのひとが
わたしにちかづいてきて
あいさつをする

さめたあいさつだ
わたしは
けしょうがはげたはだを
いたいたしくおもうが
おんなのひとは
それをきにしているようすがないので
わたしはじぶんだけがきをつかっていることに
いらいらしてくる

しかしかおではわらっているので
わたしはきっといやらしいにんげんになってしまっているのだ

なんということだ
いぬをはぐして
かおをなめられるおんなのひとのおかげで
わたしは
こころがくもってしまった

どうしたらはれるのだろう
いっこくもはやくおんなのひとからはなれて
すきなジェラードでもぺろつくか

あ まてよ
ジェラードのきもちにわたしいっしゅん
なってしまった
ああ
こまったものだ

2014年5月8日木曜日

ゆめのなか

ねむるとき
むねのなかが
そわそわして
それがいやだから
ずっとおきてあそんでいたいのに

だれかが
わたしを
ひきずりこんで
むねのなかが
そわそわして
わたしが
どこかへ
いってしまう

いきなりみえたのは
みおぼえのあるばしょ
だけど
みんな
いつもとどこか
ちがってる

わたしが
どこかからわたしをみている
これはゆめのなかなのか
たしかめてみたら
どうもゆめではないような
きがしてしまう

おきたあとに
かんがえてみると
やっぱりあれは
ゆめのなか

ゆめのなかのわたしは
わたしのなかで
ねむってしまったんだ

きっとねむるとき
むねのなかが
そわそわしたでしょう


2014年5月7日水曜日

か行の歌

きってをはって
てがみをだした
きっとへんじは
こないでしょう

きっぷをかって
このまちにきた
きみとは
けんかばかりです

きいてほしくて
でんわをかけた
きらわれそうで
すぐきった

きつねのこども
きままにさんぽ
きいろいこすもす
コンコンコン

2014年5月6日火曜日

アミーゴ シルブプレ

アミーゴって
ぼくは いった
いみは わからないけど

ごろにゃーごって
コジイが いった
ぼくには
いみは わからないけど

シルブプレって
ぼくは わらいながら いった
ぴちょぴちょぴーって
ピーニョがいつものように いった

ごはんできたわよって
ママがきて いった
ぼくは
いただきますって
スプーンをもっていった

テレビが
うたをうたってた
おちゃわんが
かちかちっていった

2014年5月5日月曜日

おさるのべんとう

おさるのべんとう
なかみはなあに
のぞいてみよう
おいしそう

しろいごはんに
おかかにうめぼし
こげめのついた
たまごやき

ぼくのべんとう
おやつはなあに
らっぷにつつんだ
ばななはんぶん

おさるとおなじ
だけどおさるは
まるまる1ぽん
ぼくははんぶん

さびしいな
さっちゃんの
うたといっしょだ
おさるはいいな