2011年9月20日火曜日

私はあなたに会いに行くことができる

世界のどこにいても
あなたに会いに行くことができる

たとえば
明日
台風の過ぎた砂浜が見える
いつも待ち合わせがうまくいかなかった
カフェで
会うことが
できなくても

夏の日差しが輝き
夜になり
月の独壇場となる
あの
海が見える場所までいけば
あなたと
会うことができる

たとえば
二人で計画した通り
2016年の初夏に
あなたの父と母が結婚式をあげた
あの教会で
衣装に身を纏って
会うことが
できなくても

お互いのことを知るために
歩いた
素敵な街並みと店で
紅茶を飲んでサンドイッチを
笑いながら頬張っている
あなたに
会うことができる

私は
いま一人で
言葉の通じない国にいるが
あなたに
会いに
行くことができる

あなたは私の気持ちをもてあまして
やはり言葉の違う国にに旅立とうとしているが
あなたがどこにいても
ふりかえれば
私に会うことができる

インターネットが繋がれば
私は詩を書き
あなたに読ませるために
ブログにアップし
tweetする

私はあなたに
会いにいくのだ

2011年9月19日月曜日

マオはくじらの肩の上

最近
中腹に上がっていることがおおい蒼いくじらだが
友だちのくじらは
ガーデンプールと
中庭を挟んだ温室プールにいる

父と母のくじらは
この辺りには来ていない
(ロープウェイに載せようとした時に
すでに載せられない大きさだったから
諦めたようだ)

下のは施設には
くまとしかがいる

潮が引いたときに現れる道を
荷馬車で運ばれたのだ

中州のような
低く小さな島に
ひしめき合って住んでいるので
たまにくまとしかは
恋人のようになる

くまは
ヤシノキに登っていることもある

人は
どこにいるのだろう
携帯の着メロが聞こえてくるほらあなの中か
商店の向こうに霞んで見えるビルのネオンサインのあたりか

日曜日に
観光電車が駅に着いたら
だれかに
きいてみよう

色んな疑問を放ったらかしに
したままだったから
質問がうまくできるか
わからない

猫は思った
そういえば
あの国では
知り合いの猫たちはみんな
マオとよばれていた

マオね
にゃーんだろうにゃん

2011年9月18日日曜日

あなた、きみ、わたし

あなたが連絡を断ったので
あながあいてしまった

きみがとても優しくするから
きみが悪い

私は大事なものを
わたし忘れてしまったので

あなたが開けた
あなはそのまま
きみが送ってくれた
きみどりの切符は期限切れ
わたで首を締めているのか
笑うような泣き声が聞こえてくる

2011年9月17日土曜日

自分のことは

よく見ると
見えてくるものがある
よく見ることを
心がけると
世界が変わってしまう

見ることができる量は
決まっているのだろうか
よく見れば見るほど
自分のことを
わすれていく

2011年9月16日金曜日

希望の姿

古い建物の窓から乗り出して
あなたは電話しているけれど
その建物が完成したときのことを
あなたは知らない
あなたのママは
まだあなたを産んでいなかったし
あなたのパパは
まだ知らない外国の人と付き合っていた

あなたが生まれた時
その建物は
もう生まれて20年が過ぎていた

建物は
完成したときのことをよく覚えている
オーナーのオジさんが初めて建てた建物だったから
友人知人関係者たちが集まって
お酒を飲んで
それはそれは大騒ぎしたものだと
オーナーのオジさんは
希望に胸を膨らませ
翌日
なんと結婚を申し込んだのだ

多くの人たちが
ピカピカの建物をたたえた
オジさんは
新しいお嫁さんを思いながら
くる日もくる日も
建物を大事にメンテナンスした

だから
建物は大活躍して
入居者を喜ばせ
オジさんに富をもたらした

そのオジさんも
いまは
もうここに
来ることはなくなってしまった

あなたは
窓から
雲が敷き詰めれた空や街の景色を
見るともなく見て
色んな表情を作りながら
電話している
くすんだ外壁から
あなたの鮮やかな色と優しい曲線が輝き
私は目を奪われている

建物は
オジさんのことを思っているが
窓から乗り出しているあなたのことも
きっと好きだ

私は
この建物に新しい風景を見出している
どこかに芽生える私の希望を
この建物に
重ねられるから

何もかも失った私には
希望の姿が眩しいほどに
よく見えるのだ

2011年9月15日木曜日

十年前の九月十五日に書いたもの

あしたのあしたはあさって
あさってのあさってはやのあさって

あさってのきのうはあした
あしたのおとといはきのう

きのうのしあさってはあさって
あさってのおとといはきょう

あしたになったら
どうなるだろう

じゅうねんごになっても
あしたはあしたかしら

2011年9月14日水曜日

愛を続ける

庭からは見えないんだ
橋からも見えない
木々の隙間からも見えない
テニスコートの向こうにも
風が渦巻いている場所にも
見えない

想像して
耳を澄ましても
聞こえないんだ
遠くの雑踏の中にも
子供たちのはしゃぎ声や
誰かを呼ぶ声の後ろからも
聞こえてこないんだ

触れないんだ
手を伸ばしても
近づいても
向かい合わせになっても
触れられないんだ
そこにいても
目を合わせても
触れられないんだ

2011年9月13日火曜日

夜の街

きつく締めて
硬く結ぶ

サッと抱いて
少し揺らす

月の舌で
肌を濡らす

夜の街で
影と暮らす

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2011年9月12日月曜日

片思いの月

月を見上げながら歩いていたら
道に迷ってしまった
こんなときに
旅先から
愛するあなたに電話するのは
やめよう

きっとあなたも
道に迷っているに
違いないから

月からみれば
2人は一緒も同然
いつも会うカフェの
飾り物の風見鶏が
青く光って見えている

また
あそこで
一緒にすごすんだ

そのとき
私は片思いの月
悲しくて身を細らせている