メモしてる?
何をメモしてる?
えっ
メモしてない?
何をメモしたい?
メモしたくない?
メモしてみたら!
メモしたらどうする?
メモあった?
メモ見つかった?
メモあったら
またメモする?
メモされる?
言ったことや買うものや
アドレスやパスワードや
メモ隠す?
メモ隠した場所メモする?
メモ 洒落てみる?
メモ 謎かけする?
メモ いたずらする?
目も当てられないメモもある?
もったいないメモもある?
モアレの目立つメモも
桃色のメモもある?
見つめてみる? メモ
見つめてみない メモ
見つめていない
見つめられている
メモに
貸しがある?
借りがある?
メモに
見つめられている
メモの目が
鈍く光った
2010年12月9日木曜日
2010年12月8日水曜日
幾つもの いつも
何度同じ言葉を繰り返してきただろう
それなのに彼等は何度でも
初めましてというようなな顔をして現れてくる
いったいカレンダーを何枚破いてきたことか
同じ歌を何度口ずさんだか
同じひとに何度おはようを言ったか
それなのに
いつも
どこからか新しい気持ちが湧いてきて
繰り返してきたことなど
まるでなかったことのようにされてしまう
優しいきみは
繰り返し打ち寄せる波打ち際で
来るものを待っているしかないことを
知らされ
黙って微笑んでいる
海の向こうに陽がしずむと
やがて
波音だけが聴こえてきて
きみの心は
ざわめきと凪とをくり返している
きみの微笑みだけが残る
明日きみに挨拶しよう
おはようと
左手を軽く降って
いつものように
それなのに彼等は何度でも
初めましてというようなな顔をして現れてくる
いったいカレンダーを何枚破いてきたことか
同じ歌を何度口ずさんだか
同じひとに何度おはようを言ったか
それなのに
いつも
どこからか新しい気持ちが湧いてきて
繰り返してきたことなど
まるでなかったことのようにされてしまう
優しいきみは
繰り返し打ち寄せる波打ち際で
来るものを待っているしかないことを
知らされ
黙って微笑んでいる
海の向こうに陽がしずむと
やがて
波音だけが聴こえてきて
きみの心は
ざわめきと凪とをくり返している
きみの微笑みだけが残る
明日きみに挨拶しよう
おはようと
左手を軽く降って
いつものように
2010年12月7日火曜日
ノックのように
いつかのきつねが声をかけてくれた
コン コン
それを聞いていた鳥が木の枝で
ケタ ケタ
僕はキーボードを
トタ トタ
すると誰かが電車に揺られつり革が
キー キー
体は
ゆっさ ゆっさ
世間が夜になる
だんだんと 夢の世界が
近づいてくる
誰のもとにも
やってきて
誘いかけてくる
だだいま
おやすみ
寝息が
スー スー
寝ずの番 きつねが
コン コン
コン コン
それを聞いていた鳥が木の枝で
ケタ ケタ
僕はキーボードを
トタ トタ
すると誰かが電車に揺られつり革が
キー キー
体は
ゆっさ ゆっさ
世間が夜になる
だんだんと 夢の世界が
近づいてくる
誰のもとにも
やってきて
誘いかけてくる
だだいま
おやすみ
寝息が
スー スー
寝ずの番 きつねが
コン コン
2010年12月6日月曜日
詩人の声が
優しい詩人の優しい眼差しは
心の中で戦い続ける静かな炎の穂先
炎を燃やすのは絶え間なく湧いてくる愛
地球が宇宙にぽっかりと浮き
何度太陽の周りを回っても
太陽が何度僕たちの頭上を通り過ぎても
詩人の言葉は繰り返し
僕らのうえに降りそそいでいた
優しい詩人の優しい声が
今日もどこかで語っている
詩でないものを
詩に囚われないように
心の中で戦い続ける静かな炎の穂先
炎を燃やすのは絶え間なく湧いてくる愛
地球が宇宙にぽっかりと浮き
何度太陽の周りを回っても
太陽が何度僕たちの頭上を通り過ぎても
詩人の言葉は繰り返し
僕らのうえに降りそそいでいた
優しい詩人の優しい声が
今日もどこかで語っている
詩でないものを
詩に囚われないように
2010年12月5日日曜日
プレゼント
冬の暖かい日差しの中で
夢を見たわ
どこからが夢で
どこまでが空想だったか
わからないの
冬の街を雨が通りすぎ
珍しく虹が掛かったの
そして
いつまでも消えずにいた
白いカーテンの揺れる部屋で
あなたは風がいいねと言って
ほほえみかけてくれた
私は
そう?
とわざとそっけなくした
それからあなたに
プレゼントの箱を手渡したわ
あなたは私の肩を抱き寄せて
いつもの挨拶のキスをした
夜がきて
朝がきて
沢山仕事をした
友達とお酒を飲み
旅行にも行った
ネイルも何度も塗りかさね
それと同じくらい嘘もついた
気づくと
いつもの場所の
古びた椅子にすわっていて
目覚めていたけれど
いつ
眼をあけたのか
もう忘れていたの
夢を見たわ
どこからが夢で
どこまでが空想だったか
わからないの
冬の街を雨が通りすぎ
珍しく虹が掛かったの
そして
いつまでも消えずにいた
白いカーテンの揺れる部屋で
あなたは風がいいねと言って
ほほえみかけてくれた
私は
そう?
とわざとそっけなくした
それからあなたに
プレゼントの箱を手渡したわ
あなたは私の肩を抱き寄せて
いつもの挨拶のキスをした
夜がきて
朝がきて
沢山仕事をした
友達とお酒を飲み
旅行にも行った
ネイルも何度も塗りかさね
それと同じくらい嘘もついた
気づくと
いつもの場所の
古びた椅子にすわっていて
目覚めていたけれど
いつ
眼をあけたのか
もう忘れていたの
2010年12月4日土曜日
2010年12月3日金曜日
2010年12月2日木曜日
坂
下り坂を登って行くと
平坦な場所に出た
そこからは上り坂だ
上り坂を下り
橋を渡り
いくつかの角を曲がり
いくつかの巨木や潅木の横を通り過ぎ
蔵の脇の細道を進むと
原っぱだ
草がそよそよと揺れ
それを見る 私の心もそよそよと揺れる
風のあとについて
低い丘の頂点まで行くと
眺望がひらける
しばらく下界を眺め
気分がよくなると また歩き出す
今度は丘から街へ続く道
下り坂を登る
平坦な場所に出た
そこからは上り坂だ
上り坂を下り
橋を渡り
いくつかの角を曲がり
いくつかの巨木や潅木の横を通り過ぎ
蔵の脇の細道を進むと
原っぱだ
草がそよそよと揺れ
それを見る 私の心もそよそよと揺れる
風のあとについて
低い丘の頂点まで行くと
眺望がひらける
しばらく下界を眺め
気分がよくなると また歩き出す
今度は丘から街へ続く道
下り坂を登る
2010年12月1日水曜日
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