SOSのサインが
ドアのところで順番待ち
奥ゆかしいSOSは
決して割り込まない
そのうち
SOSは力尽きて
新たなSOSを発信する
2013年2月2日土曜日
2013年2月1日金曜日
ほんの一駒の
青空を背負って
その人は私を見下ろしている
私はしゃがんでいて
その人は立っているからだが
空がまぶしくて
その人の表情はよく見えない
これほど近くにいるのに
その人は髪の毛の乱れも気にせずに
カメラをのぞいている
私はその人の
カラダのラインと顔を見て
その躍動する様子に
息をするのも忘れて
見入っている
その人は時折
思いがけない声で
思いがけないことをいう
私は何を話したら
調和するのかどぎまぎして
言葉が滑ってしまう
2013年1月31日木曜日
雷雨がやってきて
友だちはいませんから
お線香は買わないでください
芋きんつばがすきです
台風の日に
串焼きをたべます
柱時計に手紙を隠しました
道のコジキの先生が
ロウ石で方程式を書いていました
雷雨がやってきて
みんな濡れました
お線香は買わないでください
芋きんつばがすきです
台風の日に
串焼きをたべます
柱時計に手紙を隠しました
道のコジキの先生が
ロウ石で方程式を書いていました
雷雨がやってきて
みんな濡れました
百人一首
あと百回死ぬよ
あと20時間分死ぬ
あと百回死ぬ
あと一生分を百回死ぬ
足りないときは
足を切ったところに下駄を履かせて
飛び降り自殺する
だから死ぬ
あと百回死ぬ
一年分以上
人並以上百人分以上
百人一首読みながら
帰らぬ人となる
あと20時間分死ぬ
あと百回死ぬ
あと一生分を百回死ぬ
足りないときは
足を切ったところに下駄を履かせて
飛び降り自殺する
だから死ぬ
あと百回死ぬ
一年分以上
人並以上百人分以上
百人一首読みながら
帰らぬ人となる
ぼくは首吊って苦しい
ぼくは首吊って苦しい
あの人は
足攣って目を覚ます
ぼくは死に逃避して楽になり
あの人は逃避せずに
頭皮を磨く
ぼくは息をするのを忘れ
あの人は嫌な自分を圧縮する
ぼくの夜は一人ぼっち
あの人も夜は一人ぼっち
あの人は
足攣って目を覚ます
ぼくは死に逃避して楽になり
あの人は逃避せずに
頭皮を磨く
ぼくは息をするのを忘れ
あの人は嫌な自分を圧縮する
ぼくの夜は一人ぼっち
あの人も夜は一人ぼっち
傍観者の谷
彼女の決め台詞は
用のない人はなにもわからないでしょ
彼女はあまり自分を振り返らない
目の前に有るものにいつも興味がある
仲のいい友だちたちが困り顔で見ているのは
彼女はオーラを発していて
どう手をつけららいいかわからないからだ
彼女自身にもそうだった
だからいつでも
あの辺りは傍観者だらけだと
噂されている
用のない人はなにもわからないでしょ
彼女はあまり自分を振り返らない
目の前に有るものにいつも興味がある
仲のいい友だちたちが困り顔で見ているのは
彼女はオーラを発していて
どう手をつけららいいかわからないからだ
彼女自身にもそうだった
だからいつでも
あの辺りは傍観者だらけだと
噂されている
登録:
投稿 (Atom)