とんぼ は
どこから やってくる?
いえいえ
とんぼ は さきに いた
とんぼ は ひとが
いないころ
そらから ここに おりてきて
ひとが くるのを
まって いた
とんぼ は
どこへ きえてゆく?
いえいえ
とんぼ は きえません
とんぼ は ふゆが
くるまえに
いのちを つなぎ つうつう と
かれはと いっしょに
いきました
そらの たかみへ
いきました
つき が ついてくる
ぼくが のってる
じどうしゃの よこ を とんで
ついてくる
みているから ついてくるの?
みていなくても ついてくるよ
ぼくは ついてゆく
ゆうひ が しずむ そらへ
き と きの あいだ とおって
ついてゆく
だれかに あいに ついてゆくの?
だれかに あえなくても ついてゆくよ
おうまさんが ころんだ
おうまさんが ころんだ
まちがっている?
おうまさんが ころんだ
おうまさんが ころんだ
まちがっていない。
おうまさんが ころんだ
だるまさんは
あかくなって
おこっているの?
おこってないよ
かくそうと する と
なにを かくそうと して いるのか
きになって しかたがない
でも ひとは なぜか
かくすこと を やめず
しられたく ない もの や
みられたく ない もの を
ひっし に
かくそうと する
かくされた もの は
かくしたい ひと が
なぜ かくしたのか わからなくて
? の ような かお をして
いつか
こたえを おしえて くれる ひとが
みつけてくれるのを まっている
かお を きらきら させて
まって いる
ダラダラする大人を
子どもが一喝してくれた
楽器を打ち鳴らして
大きなこえをあげて
迷っている大人を
子どもが笑いとばした
みんなで声を合わせて
思い思いに大騒ぎして
しまうま だらけ
いえ の なか
しまうま だらけ
なんでかな
しまうま だらけ
でかけなきゃ
しまうま ゆったり
しらんかお
しまうま だらけ
ふえていく
しまうま あかちゃん
うむのかな
しまうま だらけ
ちきゅうじょう
しまうま
ひと を ほろぼすの?
わたし に むかって
わらう ひと
わたし は あなた の
わらいがお が すき
なきがお も すき
こまった かお も
おこった かお も すき
あなた に むかって
はなしかけている わたし
あなた の こと を
なにもしらない わたし
遠慮しないで
目覚めていいよ
目覚めの時を迎えたきみ
自分の気持ちに驚いている
私は
きみの目覚めに便乗して
目覚めようとしている
すすけたオトナ
ダイアモンドが炭素だと
言い訳しても許してください
えらぶ のは むずかしい
どっちも おなじくらい すきで きらい だから
きぶんで いつも ちがうから
えらぼう と すると
ふだん の じぶんでは なくなるから
うまく えらべない
えらんだ あとに いつまでも かんがえる
わたし うまれる ときも
えらんだ の だろうか
うまれるか どうか
どこの どの おかあさんから うまれるか
おかあさん に きいても
おかあさん は こたえずに
わらって いる だけ
かみ を きった
ち は でない
いたくも かゆくも ない
でも ひっぱると
いたいことは しっている
かみ は きられて
どこから どこまでが じぶんだったのか
たまに こんがらがる
きられるのと どうじに
とびうつらないと
じぶん が
む に なってしまうから
ねっこ を たよりに
いきている
かみ は きられた じぶんと
なんども さよなら を くりかえして
そのうち もとの じぶん が ほんものなのか も
わからなく なって しまう
はげになる そのひ まで
つめ を かみながら
ぼく は
かみ の たちばについて
かんがえ つづけなくては いけない