2020年4月29日水曜日

ぼくはアクセサリーの一部

ぼくはアクセサリーの一部

白い大地で揺れるネックレスの一つの粒
土に耳を当てれば朝日が茜色の矢を放って昇ってくる

のぼらねばならない登戸のお上りさん
さがらねばならない食べ残しの器
うつくしいあなたのまわりにキラキラがあつまる

うつ病に本当の病名はない
名前をつけようとしたあいつがまっさきに病気で逝ってしまった
恨みごとをオブラートに包んでネットに上げる
で 取り下げる

ぼくはメクラだった
イメクラじゃないよ
いくらがすきだった
いまもすきかモンキー
好きかも 
ぼくはカモ アクセサリーの一部の また一部

われに5月を! と
似合わない服を着て街へワープ→ループ
部屋へ逆戻り本を整理

行分けが楽なのは
話を途中でやめて何度もやめてそうすると相手を責めないですむ責める理由なんかあるもんか(門下生落花生ラッカーシンナー今何時肥満児太り過ぎ)

アクセサリーは喋らない
せいぜい揺れて外されて冷たくなってひんやり触感になるだけ
ぼくは肥満児だった
いまは暇人

うつくしいあなたはキラキラしているだろう
そして当たり障りがない
あなたは服を脱いでぼくを身につける
身に付けさせてと懇願する
ぼくもそれに答えて懇願する



2018年8月8日水曜日

幸せはそこにある

幸せはそこにある
そこにあって黙って待っている
まだ
そこにあって滴り落ちずに待っている
そこにあることで
何も語らずに何も求めずに

理不尽な罰の滝
無意味で無慈悲な慰め
荒れ放題の中庭
汚染され尽くされ放置された沼
償われない罪の塔

幸せはそこにある
そこにあって黙って待っている
まだ
そこにあって滴り落ちずに待っている
そこにあることで
何も語らずに何も求めずに
求めないことが美徳だと
いい含まれても拒みもぜずに

命を束ね縛る縄
心に針を刺す偽医師
土を固めるタンク
死者さえ立ち去る荒れ地
轟音爆音無音

幸せはそこにある
そこにあって黙って待っている
まだ
そこにあって滴り落ちずに待っている
そこにあることで
何も語らずに何も求めずに
求めないことが美徳だと
いい含まれても拒みもぜずに
骨を肉に変え
血は根から吸い上げて

虐げられても
奪われ尽くされ
蔑まれ
疎まれ無視され
たらい回しにいたぶられて

幸せはそこにある
そこにあって黙って待っている
まだ
そこにあって滴り落ちずに待っている
そこにあることで
何も語らずに何も求めずに
求めないことが美徳だと
いい含まれても拒みもぜずに
骨を肉に変え
血は根から吸い上げて
種のように硬い拳を隠して
幸せは
そこにある
そこにあって黙って待っている

2014年11月30日日曜日

新しいブログです

下記が新しいブログです。
やっと書き始めました。
ご覧くださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

みちる   


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偶然のこっているもの

2014年11月29日土曜日

出席番号34番

出席番号34番
永久欠番の出席番号
僕の斜め前に座った34番は
今まで知らなかったことを
連れてきた

世界に理想の人がいるということを
教えてくれた
手が届きそうな理想があるということも

君はいつも自然体で
まるで僕の真反対だった
チャイムが時を刻み
思い出のブロックを積み上げていった

体育祭の朝練
新米の先生に教科書で叩かれ
合唱祭では声合わせ歌い
手をつないでダンスもした
眠かった午後の日本史の授業
向かい合わせで食べた弁当
綺麗な夕暮れの空

34番
きみの指を透かして
眩しい太陽が僕の瞳に焼き付けたけど
この季節が来ると
出会った日を思い出す

思い出のブロックは
いまもあの校舎のあの場所で
光浴びて
たっているかな

いまは確かめられないけど
いつか一緒に見にいくなんて
奇跡がおきたら
僕のいままでの人生投げ出して
君とかけていきたい

登ったことのない
初めての見晴らしのいい場所
あのころの幼い僕たちの
なにもかも
見えるその場所へ

2014年8月14日木曜日

このブログの閉鎖について

ごあいさつ

いつも読んでくださっている方、ありがとうございます。
読んでくださっている方がいることで、書き続けることができました。
心からお礼を申しあげます。

ところで、このブログですが、新しいウェブサイトに移行するため、
8月22日をもって、一旦、閉じることにいたしました。
(また、整理して公開しることも検討しています)

新しいサイトは9月にスタートする予定です。それまではみちるのFacebookをごらんいただければ幸いです。↓

https://www.facebook.com/michirupost?ref=hl

どうぞよろしくお願いいたします。


 親愛なる読者のあなたへ


     みちる


 

2014年8月4日月曜日

回覧板からの伝言

伝言はおしまいです
それは回覧板の役目とはちがうから

立ち止まっていた回覧板が
明日のことを書き換えられずに
昨日の割れ目にはまってもがいてる

予告はもう結果になってしまったし
募集した人たちだってもう解散した

とりかえしがつかないことは
過去になると
とりかえしがつくことになるの?

雲のように浮かんでいた質問に
回覧板は
胸をはって答えようとした

だが
回覧板には
その答えは書いてなかった

2014年7月5日土曜日

おやすみ

くろうしたから
つかれたのか
つかれたから
くろうしたのか
それとも
なにもかも
きのせいか
かんがえると
つかれるから
あしたの
とりこしぐろうもやめて
おやすみ

すき

すきなもの
すきなこと
すきなひと

すきは
きみを
まっている

きみはそこへ
いけばいい

すきなものに
かこまれて
すきなこと
ばかりして
すきなひとと
つきあって

そうすれば
いつのまにかきみは
すきなひとに
みつめられている

そのしせんに
やさしさに
きづくだろう

2014年7月1日火曜日

戦争が廊下の奥に立つてゐた

戦争が廊下の奥に立つてゐた
           渡辺白泉

当たり前の日常のなかで
戦争が目撃されるようになったことに
気づいた時には
もう
戦争が始まっていた

私たちは
学校では戦争の仕方を習わなかったから
知っている人に頼らざるをえない

人の命はとても重いと
世の中は私を教育してきたので
私は安心して
そんなに重いとは思えないと
思うこともできた

ほら
やっぱりそうだった
友だちの顔を見ると
戦火にもう赤く照らされている
そういう私も
重い鉄の塊をもって
途方もなく疲れているようだ

小さな子どもたちが
大人に何かを訊ねているが
けむにまくしかないようだ

あの俳句

聴いたあの俳句を読む声が
また再生される

戦争が廊下の奥に立つてゐた

私も
その廊下に立っているのです

2014年6月29日日曜日

おしつけない歌

まっているのはいやだから
わたしは自分で出かけてく
読みたい雑誌もかいにいく
シュークリームは食べに行く

まっているのはいやだから
わたしは外に飛び出した

会わずにいるのがいやだから
わたしはすぐに会いにゆく
好きな友だちお迎えに
ケンカした子も追っかけて

会わずにいるのがいやだから
わたしは外に飛び出した

まっているのが好きだから
わたしはいつも待っている
何もなくてもおもしろい
空想ぐせがともだちだ

まっているのが好きだから
ひとりでいてもだいじょうぶ

おしつけられるのいやだから
わたしは人におしつけない
わたしはわたしのよさがある
あのこもきっとすばらしい

おしつけられるのいやだから
おしつけない歌うたいます